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近況、大人になるということ

 ここ最近、noteを書けないでいた。微熱があり、直径一畳の空間で過ごす日々はひどくつまらないと感じている。(PCRは陰性)

 熱を帯びた脳みそでここ1ヶ月のことを考えてみると、自分にしては頑張りすぎだったと思う。昔からよく早退する子供だったし、共働きの母にはいつも迎えに来てもらっていた。

 20歳になったが、飲めと言われれば飲むし、もう一軒と言われればついて行くし、とにかく遊びに誘われたら絶対に行くという気概を持っている。

 大人になるということは、明日の予定と体調とその場にいるメンバーを考えて時には誘いを断るということかもしれないが、それが大人になるということならば、一生子供のままでいいと思っている。


 小学生、中学生の時に僕は野球チームに入っていた。父からは「一度入団すると決めたら卒団するまで絶対に辞めるな」と言われていた。この教えから、忍耐力<のようなもの>を学んだが、かえって呪縛になっているのではないかと時々思う。

 死にたいと思った時は一度もないが、逃げ出したいと思ったときは何度もある。だが、逃げる術を学んでこなかったせいで、3ヶ月に1度くらいものすごく体調が悪くなったり、何もできない時がある。

 ただ20個、歳を重ねただけの僕が大人になるには、明日の予定を考えて誘いを断るということではなくて、息抜きを定期的にしてニュートラルな瞬間を増やす。ということではないだろうか。

 それができたら人生がより充実し、効率的に楽しめるだろうが、不器用な僕には今を、瞬間的に、衝動的に、生きることしかできないのである。

 いつまで経っても上書き保存を忘れるし、忘れ物は多いし、返しにくいメッセージを送ったあの子からは返信が来ないし。

 自分のそんなところを愛おしいとさえ思えるように、愛おしい日々を重ねて行くだけである。

 ポエティックすぎる文章になってしまったが、微熱のせいにして今日をまた生きていこうと思う。

呪いのこと愛って言うな ドラム式洗濯機は遊園地じゃねえよ / 初谷むい 

出典 / 初谷むい『花は泡、そこにいたって会いたいよ』

 

  

 

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