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ダンサーは介護向いてる!?

鳩の歩き方がヒント

身体の動きも首、胸、腰は連動しております。首を後ろに引けば、胸が前に出て、腰が引けます。3か所の内1か所でも動かせば他の2つも連動されます。

人間が歩く時には手を振って歩きますが、鳩は手を振りようがありません。ツンツンと首を振って、その反動が胸、腰に連動して前に進むのです。

つまり、動物にとって首、胸、腰は体幹であります。

私がなぜ、体幹(首、胸、腰)を意識するのかと言えば、学生時代のダンスがこれを意識する事により上達したからです。

本格的にダンスをするならば、特にリズム取りに関してはこの体幹を連動させる事が非常に重要です。いくら振り付けを覚えても、正直盆踊りやお遊戯と変わらなくなってしまうのです。

体幹でリズムを取るのであって、振り付けは飾りです。リズム取りが出来てないダンスはプロはしません。

ダンサーにとって体幹の連動は重要です。

介護に関しても移乗動作など動きのある部分に関しては非常に、プラスとなる知識ですので参考にしていただければ光栄です。

1.手や足は末端

介護の勉強などをしていると、移乗時はボディメカニクスで支持基底面を広くとるように学びます。腰の負担を少なく、体勢を安定させる為にも有効です。

しかし、これらは動作の開始(始点)の事であり動きに関しての注意点ではありません。移乗時に始点となる姿勢に支持基底面を意識する事は大切ですが、動きに関しては、体幹(首、胸、腰)の連動が非常に重要と言う事です。

1-1.手や足の動作も体幹連動で楽に!

動作に関しては、首、胸、腰を使う事により手や足の末端の動きの滑らかさや、持ち上げたりする場合の負荷を少なくなります。

移乗動作に関しても、利用者さんを持ち上げてベッドや便器に座らせる際に首、胸、腰の動きは重要です。

2.体幹を使う筋トレは楽で効果なし!


例えば、思いバーベルを例にとってみます。前腕筋を鍛える為に、バーベルを胸元まで持ち上げる動作(リストカール)があります。

この時、首、胸、腰を一切動かさないで行うのと、持ち上げる際に胸を引き、腰を前に出すのとではどちらが楽でしょうか。

前者ですと腕、つまり末端のみの動きになるので負荷がかなり掛かります。逆に言えば、筋トレとしては合格でしょう。

従って、移乗動作に関しても体幹を使う事により動きに滑らかさと末端への負荷が緩和されます。

一点注意申し上げたいのは首、胸、腰を意識して連動させる事により、腰への負荷は掛かります。

折角、体幹を意識して力に任せない、滑らかな移乗となったのにこれでは本末転倒です。大変な移乗時は丸椅子を使い、体幹を意識しましょう。勿論コルセットも役立つでしょう。

逆にそこまで、腰に負荷が掛からない移乗動作は腕などの末端の力に頼っているので、しっかり首、胸、腰の連動を意識して欲しいと思います。

3.利用者の局部(局所)への負担軽減

介護者は腰の負担が悩みどころなのに、手足の末端の負担を減らしてどうするのかと我ながら思う所です。

しかし、自身の介護経験を振り返ってみても、男さながら力任せに行っていた介助が少なからずあります。力任せに行う時点で、体幹を使っていない証拠でもあります。

故にそこまで腰に負荷が掛からないと思える際に是非、首、胸、腰の体幹の連動を意識してみて欲しいのです。

又、力任せの介護は局所的に利用者さんにも負荷がかかる原因にもなります。事故報告が出ていないのに、謎の皮下出血や内出血ありませんでしょうか。

私ももしかすると該当者であったかもしれません。体幹の連動を意識する事、大事です!




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