見出し画像

マイナス言葉を取っ払え!

マイナスな言葉、ネガティブな言葉を使わない方が良いと良く言われます。周りの人達を不安や不快にさせたり、自己暗示をかけてしまうからでしょう。

残念ながら、このような言葉を使う事が多いのが高齢者です。心身共に、老いていく事や、疾病も理由としてあげられます。

では、そのような高齢者への声掛けはどのようにしていけば良いのでしょうか。

1.【楽しみ】、【苦痛】を意識して声掛け

「苦痛」を避ける欲求の方が、「快楽」を求める欲求より強いと言われておりますが、どちらも解決するに越した事はありません。

又、これらの欲求の解決に向けて寄り添っていく事、つまり現在の本人に寄り添った声掛けが、本人の前向きな言動の後ろ盾となるのではないでしょうか。

逆に言えばマイナスな言動をしない為の後ろ盾です。

例えば、多くの要介護者は疾病を少なからず抱えている事も多いですが、身体機能の衰えによって日常の生活動作に制限があります。

従って、疾病や出来なくなった事で落ち込んでいるのならば、解決に向けて寄り添っていくような声掛けが必要でしょう。

同時に、楽しみや願望を一緒に見出してそれが叶うように支援していくと言った態度での声掛けも必要となります。

2.子供への声掛けは!?

一方、親が子供の教育をする際、褒めて伸ばすと言う事が広く知られております。子供の場合、今まで出来なかった事が出来るわけですから、必然的に褒めやすい状況です。

結果子供も前向きな言動が多くなり、通常は大人に比べるとストレスも少ない為、元気に満ち溢れております。

高齢者が今まで出来た事が、出来なくなってきたりする事の逆ですので、褒めるという声掛けもしやすいのも納得です。

3.マイナス、ネガティブな言動を極力阻止


そうは、言っても既にマイナス、ネガティブな発言をする高齢者の介護をしているかもしれません。

その日の気分や体調にもよるかもしれません。

だからと言って一緒になってネガティブな言動を容認してしまったり、それに拍車をかけるような声掛けはNGです

★例えば
A子さん『膝が痛いよ、歳はとりたくないね。早く死にたいよ』と言ったとします。

これに対しての返答を考えてみます。

①マイナス、ネガティブな発言を容認している場合

『そうですねー!膝痛そうですねー!そんな事言わないで頑張りましょうねー!』

確かに、A子さんに寄り添う為に共感をする事は大事ですが、苦痛からの回避の方向へ導くような声掛けや、楽しみを見出すような声掛けが全くありません。

②マイナス、ネガティブな発言を阻止している場合

『そうですねー!膝痛そうですねー!栄養とって少しづつ良くしていきましょうねー。そんな事言わないで、今度お孫さん来るまでに沢山歩けるように頑張りましょうよ!』

どうでしょうか。【膝の痛み】という苦痛からの回避への導きと、お孫さんと会うというA子さんの楽しみを刺激しております。かつ、歩くという動機付けにも繋げております。

勿論、声掛けで全てが解決するわけではありません。

しかし、少しでも苦痛からの回避や楽しみを見出すような声掛けを心がける事から始めてみませんか。



御一読ありがとうございます!!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?