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91歳noteで挑戦◇墨の濃淡で
私の母は91歳、私たちのブログのイラストを担当しています。私は母が描き上げるイラストを見て日々驚嘆しています。
「この人、どしたん、毎日毎日進化しよらい、恐ろしやー」この言葉を私は何度言ったことでしょう。母はnote投稿のために9か月前にイラストを描き始めたばかりなのにどんどん磨きがかかっているのです。
私はこれから、母の作品の進化を折に触れてご紹介していこうと思います。タイトルは91歳noteで挑戦です。
【極細と薄墨の筆ペンで濃淡表現】
最近は墨の濃淡が上手く表現できるように努力しています。
母がイラストに使っているのは筆ペンの極細と薄墨のみです。筆の力加減で様々な濃淡が生まれることが分かってきたようです。
「墨の濃淡で、遠近感をだしています。筆使いは奥が深い、自分の思う濃淡が出たら嬉しいんです。」
【伊藤若冲の図録から学ぶ】
「若冲は、オマージュでいろいろ描いていますが、特に動物は難しいです。」
「鶴は羽や足がとても難しく、頑張って描きました、たくさん描いて経験を積むと力の入れ具合が少しずつ分かってきます。」
【モガをデザインする】
「濃淡でお洒落な雰囲気を出しました、今までとは違った雰囲気が作れて良かったです。」
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《力のいれ具合が分かってくるんよ》
描き上がったイラストをストーブで乾かしているばあばとの会話です。
「毎日描きよるけど、毎日毎日筆の運びが違うんよねー、奥が深いよ、本当に難しいけど、面白いんよ」
「筆2本の勝負じゃけんねー」
「墨の濃淡が上手く表現できたら、イラストがようなるんよ、難しいけど、できたらくれしいねー、本当に奥が深いんよ」
母はまるで画伯のような表情になって、まっすぐな眼差しで語ります。私は並々ならぬ気迫のようなものを感じました。母は真剣です。
【ばあばの俳句】
うとうとと昼寝の夢や恋ふる海
母はよくお昼寝をしています。ほんの少しの間の休息が元気の素のようです。夢に見た海を早速イラストに描いて句を詠みました。
母は歌川広重の図録をよく見ているので、夢でまたそんな風景を見ることになったんだと思います。夢の中まで尊敬する画家の映像を見るなんて、ものすごい執着だなと感じます。
このイラストも墨の濃淡を意識して書いたようです。
▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」と20時前後には「フリートークでこんばんは」も音声配信しています。お聞きいただければとても嬉しいです。
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私のアルバムの中の写真から
また明日お会いしましょう。💗
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