羽生選手からアスリートを知る

努力の結果がそのまま点数に表れるのならば、それまでの努力が一瞬の内に報われることでしょう。
人生には理不尽な事も数多くあり、努力の蓄積が報われなかったり、思わぬハプニングに見舞われて、上手くいかないことも多いと思います。

私は、今回の北京五輪で、報われない努力と言うことを随分考えました。

唯一無二の才能を持ち、素晴らしい記録を作ってきた若者の真摯な言葉を聞いていると、涙が出そうになってきます。

北京オリンピックで悲願の三連覇を果たせなかった羽生結弦選手の心の内を知りたいと、その心に寄り添おうとする自分が居るのです。

心に沁みる、美しい演技から、彼のファンになった私は、どうにか彼の心を汲み取ろうとしています。
素晴らしいスケーターが今、何を考え、どんな選択をしようとしているのか、決断次第では競技の世界から姿を消すかもしれないことに、一抹の寂しさを感じながら書いています。

もちろん最終的にどんな答えを出したとしてもファンとして応援し続けたいと思っています。

羽生選手の一言一言から、彼が置かれた状況や心情を分かろうとすると、その苦しさや、悔しさ、応援してくれている人たちへの感謝、自分自身の思いとは別のところにある求められる役割など、彼が背負っている期待や責任が、痛いほど分かるのです。
そんな気持ちになるアスリートは今まで私にはいませんでした。

彼の心情をどうにか理解しようとする気持ちが、多くのオリンピアンの心を理解し、寄り添う事に繋がっていると思います。

オリンピアンは長い歳月、自分の体を酷使し、心と向き合いながら心身を鍛え、技を磨き、その一瞬に標準を合わせ、たくさんの練習をし、挑戦をして、怪我をしても挫けても、また立ち上がり、気持ちを切り替えて、チャレンジし続けます。

目標のオリンピックに出場できたとしても、不運な出来事で自分の実力を十分出し切ることなく、リタイアしたり、失敗したり、悔しい思いを抱えて、闘いを終えるのです。

なんと厳しい過酷な世界なのかと思います。

でもそんな場所で闘えるのは本当にごくごくわずかの人たちなのです。そのステージにたどり着けないで、もがき苦しんでいる多くのアスリートもいるのです。
スポーツは人生の縮図のようにも思えます。

私たちにその闘いと人生を見せてくれたアスリートに感謝したいと思います。
そして、その思いを私に気付かせてくれた羽生結弦選手にありがとうと言いたいと思います。

あなたがどのような選択をしたとしても、あなたから貰った心が震えるような感動は私の記憶として心に深く刻まれています。
そんな思いの人たちが全国にたくさんいらっしゃるでしょう。

あなたの人生にとって、今回の出来事が大きな飛躍につながる事をお祈りしています。あなたが目指すもののために重ねてきた、たくさんの努力は、これからのあなたの人生に必ず生かされると思います。

納得の選択をなさってください。
これからのご活躍を祈っています。
ひとりのファンからのメッセージです。

【毎日がバトル：山田家の女たち】

《私は若い人に教えられたんよ》

「スポーツは怪我がつきもんじゃろ、それで選手は鍛えられるんかなー、私も若い頃はスポーツをやりよったんよ、その精神はちいとは分かる、レベルは思いっきり違うけどね」

「お母さんもオリンピックで学んだ・・・」

「何でも頑張る精神よ、肉体や心を鍛える努力、私の頑張りのもとは羽生結弦選手じゃけん、こんな若い人も頑張りよるんじゃけん、私も頑張ろ言うていっつも思いよる、ありがたい存在よ」

親子してアスリート羽生結弦選手のファンの二人はこうしてその選手に寄り添うことで多くの事を学んでいます。

胸深くフィギュア王者の春の舞

北京五輪のエキシビションでの羽生結弦選手の演技は、世界のフィギュアファンを感動させました。その美しい舞は私たちの心に焼きついています。母はそんな姿を句に詠みイラストとコラボさせました。

まるで桜の精を思わせるコスチュームをまとって、美しい旋律のピアノ曲と一つになって表現する情感あふれる演技は忘れることが出来ません。
彼にしか表現できない唯一無二の舞いだと思いました。

最後までお読みいただいてありがとうございました。たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。

私のアルバムの中の写真から

また明日お会いしましょう。💗