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#それ以上いけない

反権威の皮を被る権威主義者 #1: 薩長イデオロギーの体現者としての現代フェミニスト

反権威の皮を被る権威主義者 #1: 薩長イデオロギーの体現者としての現代フェミニスト

この指摘は鋭いと思った。

ヨーロッパの政治保守とアメリカの政治保守は、政府に対する見方が真逆である、という良く知られた話を思い出す。

確かに長州と呼ばれた山口県からは首相経験者が8人も出ている。
(東京からは14人も出ているけれども人口比が大きすぎる)

吉田松陰も山口県出身だし、この山口県という土地には何かがあるのだろう。

日本に個人主義が根付かず、むしろ曲解された個人主義もどきがあるだけ

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2022/08/27 マガジン限定記事「“女”をまとう男たち」 への長文コメント

※500文字でツッコミが終わらないので記事にしました。

「有害な男らしさ」ブームのバックラッシュとは平和ボケの結果である上記記事はこう指摘する。

「ただしい」時代だからではない。これは平和ボケの結果である、と直感した。

上野千鶴子が著書「女遊び」の中でこう言う。

そんな構図は「あなたの感想」である。

今般のロシアによるウクライナ侵攻について、河瀨直美による東京大学入学式の式辞が炎上したが

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【暗黒メモ】女の敵は女だ

【暗黒メモ】女の敵は女だ

最近の、一定年齢・世代以下の女性で見られる現象を指摘したところだが、去年くらいから過激化したフェミニスト(宮台真司氏が言う"クソフェミ")の関連で思うことをまとめておく。

女にとって「他人のおっぱい」は美しい by二村ヒトシこういう文言が二村ヒトシの『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』という本に出てくる。

女は「女から見た、女の美しさ」も「男が作った、男のための、女性の美しさ」

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brothert354氏への私信

brothert354氏への私信

長文のコメントを頂きました。今回はいただいたコメントを検討しようと思います。

第二次安倍政権は日本を再興したか先にコメントの後半から見ていくと、『「滅びの道を歩いているらしい」日本の寿命を延ばした』のは確かです。だから「現状の仕組みにしがみつく」動機がある、という一般論があるわけですが、宮台氏の他の著書等を見ると、ざっと

イメージが無いので非自民政権に賭けるというリスクテイクができない

若年

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"マル激"が取り上げた社会の分断

"マル激"が取り上げた社会の分断

最近"マル激"を見返していて薄っすらと感じていたことをまとめてみる。

ちなみに"マル激"とは「開局以来、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司がお送りしている新しいタイプのニュース番組。多彩なゲストとともに、毎週重要なニュースを独自の視点から徹底的に掘り下げています。」という老舗の動画ニュースシリーズ「マル激トーク・オン・ディマンド」のことである。

今時の社会コスト安心・安全・快適・便利

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【暗黒メモ】誰が言ったか知らないが…ではなく「誰が言ったか」の時代

【暗黒メモ】誰が言ったか知らないが…ではなく「誰が言ったか」の時代

今時の時代精神は「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる空耳アワー」の対偶なのだろう。

政治的に言えばアイデンティティ・ポリティクスと権威主義の接近である。

「誰が言ったか」が大事な時代シュナムル氏の垢消し騒動について白饅頭氏が取り上げた。

それを受けてコメントをツイートし、白饅頭氏に拾われた結果がこちら↓

こうなった理由について、上述の白饅頭氏のコラムはこう指摘している。

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"ウソ社会"の崩壊とAV新法成立の関係

"ウソ社会"の崩壊とAV新法成立の関係

"ウソ社会"は崩壊したこのnoteの最後の方を読み返して思ったことがある。

タテマエとホンネが分離して距離があるからこそ、タテマエを使って一矢報いるという反撃手段が利用できた"ウソ社会"から、この二重構造が壊れ、ホンネという名の剥き出しの欲望しかない。
そのようなホンネの表出が政治現象として起きるとどうなるか。例えばアメリカが良い例だ。

リベラルやインテリにとっては地獄かもしれないが、そんな「

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ウクライナ侵攻と結婚式の共通点

ウクライナ侵攻と結婚式の共通点

急に「世界がヤバい」。

ウクライナ侵攻の方は分かるとして「結婚式」って何だよ、と思われた、そこのあなた。

このツイートを読んでいただきたい。

個人的には「たかが結婚式の話で被害者面かよ」と思うわけだが、現実は被害者というポジション取りのゲームが拡大している。

この問題は宮台真司が2006年に「当事者性に惑わされるな」と批判(全体性の消失──IT化に最も脆弱な日本社会──【後半】)していた点

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孤独な人は関わった人を孤独にする

孤独な人は関わった人を孤独にする

以前、母方の祖母の「死に方」が孤独死みたいだった、という雑感を書いた。

その時はこう書いたわけである。

結婚は女性にとってのセーフティーネットではなく、子どもが同居もしくは近居していないと、孤独死する可能性が高まる構造がある、と感じたのであった。

結婚がセーフティネットにならない東洋経済オンラインの「『夫セーフティネット』崩壊が突きつける過酷現実働く女性を襲うコロナ禍の『沈黙の雇用危機』」と

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男の物象化の果て

男の物象化の果て

最近の議論からやっぱり我らが小山師匠は指摘してくれた。

マッチングアプリによる出会いが「属性主義的」なアプローチになる、というのは火を見るより明らかだ。

そして、人間関係の市場化がもたらすものは、人間関係の損得化だろう。

その結果、排他的で居心地の良いコミュニティが生まれるという見方もある。しかし、これはアメリカの「富裕層だけの街」と同じで、損得勘定に走る「あさましい連中」の集合にしかならな

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人間関係格差社会

人間関係格差社会

このnote記事を読んで思うところがあったので、思考の整理も兼ねて残しておく。

そこに愛はあるんか?結婚相手は「楽しく、安心して、幸せに過ごせる人を選べ」と言うかもしれないけど、そんな他人をどうやって選んだらよいのだろうか?

対談動画「誰が何に対してそんなに怒っているのだろう ゲスト:岩波明氏」の対談で、宮台真司は以下のように指摘した。

芸能人の不倫報道に触れ、「私はこのつまらない旦那で我慢

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何気ない「胡散臭さ」がテクノロジー業界人を傷つけた

何気ない「胡散臭さ」がテクノロジー業界人を傷つけた

きっかけはこのblog記事だ。

今の自分は直接の仕事上の関りはないが、以前はユーザーとしてBroadcomの製品もVMwareの製品も触っていたから、このニュースは驚いた。

もう一つのポイントは、今やBroadcomは半導体製品やネットワーク機器のメーカーというよりは、投資ファンドのように振舞っており、この状況が個人的には「寂しい」とか「残念」を通り越して「胡散臭さ」を感じずにはいられなかった

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https://twitter.com/yajiumafighter1/status/1532003848784875520 このテクノロジー企業の巨大化の話、今時の製品としてのテレビがどのメーカーも同じように見えるという状況と表裏一体なんだよね。その影響でセットメーカーが弱体化しているわけで、自動車で同じことが起きようとしているから要注意だ。

【暗黒メモ】女ラブライバー現象の暗黒面

【暗黒メモ】女ラブライバー現象の暗黒面

※これから検討するお題目というのはラブライブシリーズに限った話ではないので悪しからず。

以前、動画で「女同士の面倒臭さ」もしくは「有害な女らしさ」を嫌う女性の取りうる選択肢を紹介した。

その中で4つの選択肢・戦略があると指摘した。

そうは言っても、現実は厳しい。

規範からの逸脱か?そんな彼女たちの一部の現実逃避先が「萌え」、という傾向が1990年代から顕在化している実感がある。

一方で、

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