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実はQPさんとバハマに【#32マッチングサイトリポート】

Happy New Year 2023!!

今年最初の記事、あけおめついでにご報告です。

こちらで、10番目に「待望のカリビアンリゾート」と伝えました。年末年始を初めてバハマで過ごしました。

OMG 😱yahoiさん!!なんとも大胆な決断をしたものです。
実はQPさんもいっしょでした😄


QPさんは、2020年コロナ禍で心臓の手術を受けました。手術から回復した翌年の2021年に元ワイフからの要望で協議離婚に至りました。彼にとってもこの数年は大きな変化であり、人生の波乱を乗り越えなければならない時期でした。

9月1日にマッチングサイトで知り合ったころ、自身の慰労を兼ねて年末年始にかけてプエルトリコにカメラを持って一人旅を計画していると教えてくれました。そんな話を聞いていたので、「プエルトリコに行ったら是非、撮った写真を見せて下さいね」なんて会話をしました。

ところが予定していたプエリトリコはハリケーンの爪痕からなかなか抜け出せず、旅の目的地として避けたほうが良さそうだという結論で彼は利用しているエージェントからバハマに変更するよう提案され、その後バハマ行きを考えはじめました。

彼の旅計画を聞いているうちに、わたしも過去10年ほど毎年夫婦で楽しんできたカリビアンリゾートライフが心から恋しくなってきました。

2020年以降、パンデミックの影響もあり不必要な旅を計画すること自体が難しかったことも現実でしたが、夫が亡くなったからといって、大好きなカリビアンリゾートへの旅をこのままあきらめたまま暮らすって今がもったいなくない?今日がわたしにとっていちばん若い日なのにと自分に問いかけはじめました。

そう考えたら、「久々にカリビアン行っちゃおうかな?」と思えてきたので、「わたしも行こうかな?」と言ったら、半分驚きながらも友だちのノリで「それも楽しいと思うよ」とにっこり。

とはいえ、その時点ではまだ2度ほど面会しただけの間柄だったので、双方が半信半疑のオイオイという雰囲気でした。

それでも、ブルースカイにぽっかり浮かぶ雲、エメラルドグリーンの海に椰子の木🌴を想像しただけで、行きたい、行きたい、行きたい病がわたしの頭の中でメラメラしちゃったので、さっそくリサーチをはじめました。

彼がエージェントから勧められていたオールインクルーシブリゾートを滞在先にして、フライトを調べているうちにばっちりな旅程が立てられたので、とりあえず予約。QPさんがエージェントに立ててもらったプランよりもわたしの立てたプランのほうがずっといいフライトスケジュールです。

わたしはツーリズムを学び、結婚する前は旅行会社に勤めていました。結婚後も世界中をよく旅してきましたから、経験からもたくさん学んでいます。そんじょそこらの旅経験の薄いトラベルエージェントよりも綿密でよりリスクの少ない旅程を立てられます。

特に、激寒地のミシガンから冬に発つ場合は地方の空港を使うと雪による空港閉鎖などよりトラブルリスクは高まります。QPさんがエージェントからもらっていたプランはそのあたりは考慮されていなかったので、出発空港をデトロイトに変えたほうが安くなるし、リスクも少なくなり、空港までの距離も車で1時間違うだけなので地方空港から乗り継ぐより効率いいよって教えてあげました。

すると、彼のほうも納得し自分のエージェントが立ててくれたプランをキャンセルするので、あなたの予定に便乗させてもらっていいですか?という運びになりデトロイトから一緒に旅立つことになりました。

わたしの思いつきとはいえ、なんかそういう運びになってしまったのです。

コロナもまだはびこっているし、何が起こるかわからないので、いつキャンセルしても返金される保険もつけて旅を予約しました。もし、出発までにQPさんと気まずくなったり、何らかの都合で旅ができなくなってもリスクフリーでキャンセルできるというのは安心です。

わたしの旅の目的は"QPさんとの旅"ではないのです。

「好きなところに旅することをあきらめない」夫との約束どおり、60過ぎてもピンクビキニを着てときおりカリビアンリゾートを楽しむことです。夫を亡くしたあとも、その約束を勇気を出して行動に移したいという気持ちがずっとありました。

パンデミックや夫の闘病を経験し、今ならできる旅もまた何らかの理由でできない時代が来るかもしれないという焦りもあります。

QPさんは人柄が良くて、一緒に過ごすことにネガティブな気配もなかったので、わたしの目的を果たすため、この方となら旅友になれそうという確信はありました。もちろん、旅を通してよりQP さんを知るチャンスにもなると考えました。

ともかく、突然のわたしの思いつきながら一緒に旅することになりました。旅の計画後もそれまでと変わらずお互いにテキストメッセージを欠かさず、ときおりデートをしました。12月の初めにわたしが偵察を兼ねてQPさんの家に行ったのが旅の前で会った最後でした。

この後はミシガンにもたいへんな冬のストームが来て、出かけることを避けていたので、会う機会もないまま旅の日を迎えました。

早朝便なので、デトロイトの空港で前泊です。わたしがQPさんの家まで行き、そこから彼のピックアップでデトロイトまで乗せて行ってくれました。車内でも、どういうモードで会話すればいいのか?とドキドキ。デトロイトでの一泊は緊張のあまり、夜まったく眠れなくて困りました。こんな調子ではカリビアンリゾートでリラックスどころか、寝不足で体調を壊しそうです。

ちょいと無謀だったかな?……とちょっぴり不安になり、逃げ出したい気持ちにさえなりました。

言っときますが、わたしは夫以外の男性を知らないアラ還なのです。それが、マッチングサイトで出会った男性と旅をしようとしているのです。緊張しないわけない!!恋人同士でもない。知らない人ではないけど、よく知っているわけでもない。どうにもぎこちないのです。なんとなくの運びでこうなったけど、このおっちゃんとどう接すればいいのか……。😅

そんな雰囲気でこれからまる一週間、いや、前後泊入れると9日間を四六時中いっしょに過ごすのです。それも英語で!!そんなこと、わたしの人生で初めての経験です。わたしの頭の回路は生まれてからずっと日本語脳ですから疲れそうだわー!!

QPさんは、緊張して眠れなかったというわたしのブツブツに対して、「これからグレースカイの寒いミシガンを抜け出して、パラダイスに行こうとしているのに何をそう緊張しているわけ?」と笑い飛ばしています。

「何度もいうけど、ボクはとても安全な人だから、何一つ心配することはないよ。あなたに不愉快な思いは絶対にさせないから安心して。とにかく楽しい思い出をたくさん作って最高のバケーションにしようよ。ボクはとっても楽しみだ」

そんなポジティブな言葉しか吐かないQPさんに励まされて、2022年12月30日、夫亡きあと初めてのカリビアンリゾートに出発しました。

続く


灰色空で激寒の冬のミシガンではより青空とあたたかい空気が恋しくなる




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