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NHKの「光る君へ」を見ていたら、なんだか話したくなってしまいました。 大学では上代文…

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NHKの「光る君へ」を見ていたら、なんだか話したくなってしまいました。 大学では上代文学を専攻しましたが、源氏物語もそれなりに詳しいです。 歴史上の「推しメン」は藤原隆家さま。もう葉室麟の小説になっていますね。

最近の記事

〜大河ドラマ『光る君へ』第17回「うつろい」雑感(見逃した方もどうぞ)〜

 994年。都は、疫病のまん延で惨状を窮めています。生死の境から戻った、まひろ(吉高由里子)が、スッキリと庭を眺める場面から、始まります。  乙丸(矢部太郎)はそんな「姫様」を見て、嬉しくて、悲田院からまひろを連れ帰り、一晩中看護したのが、大納言道長様(柄本佑)だと、教えてしまいます。  回想で、柄本・道長、渾身の「逝くな、戻ってこい❢」の声。で、タイトル。  内裏では、道長が、兄で関白の道隆(井浦新)に、悲田院の惨状を伝え、新たな対策を❢と訴えますが、「お前は道兼と組

    • 私の光る君へ16

      〜大河ドラマ『光る君へ』第16回「華の影」雑感{見逃してる方もどうぞ)〜   第16回の出だしは、前回と同じ993年。  まひろ(吉高由里子)は、石山寺への旅の帰途、道綱(上地雄輔)がさわ(野村麻純)をまひろに間違えて、夜に忍び込んだこと、それがさわを傷つけたことを知ります。が、それよりも、道綱母(財前直見)の述懐「私は書くことで悲しみを救いました。」の言葉に啓示を受けて、墨をすりつつ考えています。はて?何を書けば?  そろそろ紫式部先生の魂が降臨するはずです。頑張れ❢  

      • 私の光る君へ15

        〜大河ドラマ『光る君へ』第15回「おごれる者」雑感〜  今回の白眉は、一にも二にも、「道綱母先生」とまひろの対面です✨  二人が並んでいると考えただけで、国文学を学んだものとしては、感激で胸がいっぱいです。まひろちゃんもそうに違いありません。 「妾の哀しみを癒すために書いた」という、有り難い、胸にくる言葉もいただきました。 「あの人(兼家)は、私の日記が広まるのを少しも嫌がらなかった」という言葉も、伏線的に大事でしょう。  兼家と道綱母との関係は、道長と紫式部の関係に相似にな

        • 私の光る君へ14

          〜大河ドラマ『光る君へ』第14話「星落ちてなお」雑感〜  今回もまだ990年です。  まひろは土御門邸で、道長と四年ぶりの再会をします。柄本・道長のもの凄い顔は、驚き以上の顔で、その後の妻、黒木・倫子、まだ幼い彰子への反応も、とても変です。倫子さん、毎度毎度、こんな反応なのに、道長のことを随分面倒みてくれて、彼の出世も彼女のおかげなのだから、大変りっぱな、或いはスゴイ女性です。彼の兄、道隆の妻、高階貴子(演・板谷由夏)もスゴイ女性ですから、東三条殿の男性たちは、皆、なかなかス

        〜大河ドラマ『光る君へ』第17回「うつろい」雑感(見逃した方もどうぞ)〜

          私の光る君へ13

          〜大河ドラマ『光る君』「進むべき道」雑感〜  西暦990年、一条天皇元服(10歳)、定子入内(13歳)。この天皇の短い生涯の中に、「枕草子」「源氏物語」の制作と完成があり、一条四納言の活躍もあります。平安時代の頂点が、この30年程だったとも言えるのではないでしょうか。  一応西暦1000年頃と言われている、『源氏物語』成立まで、後10年ということになります。紫式部はこれから結婚、出産、子育て、夫の死、を体験し、今だに謎に包まれたままの、彼女がいつどんな思いで、『源氏物語』を書

          私の光る君へ13

          私の光る君へ12

          〜大河ドラマ『光る君へ』第12回「思いの果て」について思いつくままに〜  986年、ドラマ開始に西暦。966年生まれの藤原道長は二十歳。平民のなりをして、我が家を嘲笑う散楽をボーっと見ていた少年も「己の宿命」に気付く時が来てしまったようです。    為時(演・岸谷五朗)は、高倉の妾(なつめ・演・藤倉みのり)を甲斐甲斐しく看病している。学識があり一旦は天皇の教育係にまで上りながら、優し過ぎ真面目過ぎ、出世欲の薄い父親の下、まひろは大変苦労してます。紫式部先生の18歳(くらい)当

          私の光る君へ12

          私の光る君へ11

          大河ドラマ『光る君』第11回目「まどう心」について  やっと話は、本来の紫式部の人生に近づいてきました。  道長と紫式部の間に、友情あるいは男女関係、はあったかもしれない〜が、ラブロマンスはありえない〜。それが私の考え方なもので、吉高さんと柄本くんの、ステキなラブシーンをみても、ドキドキ💗しない〜困った視聴者です。  私は、紫式部という人を、とても尊敬しています。同時に私は、藤原道長という人を、源氏物語とその周囲の平安女流文学を、千年後まで遺る程に保護工夫を加えてくれたことに

          私の光る君へ11

          私の光る君へ10

          大河ドラマ『光る君』第10回「月夜の陰謀」について  冒頭、晴明と兼家の密談。『大鏡』とは違って、安倍晴明の謀略を藤原兼家が買って、実行という解釈のようです。ユースケ・サンタマリアの晴明は、兼家以上の腹黒ということになりますが、それでも「事」を「星宿」に従って運ばなくてはならないようです。  花山天皇と彼をなだめすかした道兼が、清涼殿の夜御殿を出御させてから、元慶寺でご剃髪させるまでの時間を丑の刻~寅の刻(㏂1:00~㏂5:00)と定められている。星宿に頼らなくても、いかにも

          私の光る君へ10

          私の光る君へ9

           『光る君』第9話「遠くの国」は、悪い予感が当たってしまうのが、あれよ~あれよ~と怖くて、うそぉーだめでしょぉーと、思ううちに、道長とまひろが、直秀さんを埋葬してました。せっかく魅力的な人物設定のイケメン・毎熊・直秀さんが3月初めに消えてしまうというのは、赤染衛門ならずとも残念・無念です。  私としては、平安時代には「袴垂」のような、義賊の伝説もあるので、毎熊さんが素敵で、そういう話になるのかなぁ~と期待していたので、予想外れになってしまいました。素敵な打毬姿をみたばかりなの

          私の光る君へ9

          私の光る君へ8

           第8回「招かれざる客」は、素敵な道長様(私の最近の気分、むろん柄本佑くんの演技力に負う処は大きい)のアップで始まり、苦悶の表情の道長様のこちらもアップで終わりましたね。その目前に組み敷かれた、イケメン直秀さんはどうなるのか、きっと皆さん心配ですよね。  次回の「遠い国」は誰にとっての遠い国なのか?次回もシリアスなのは間違いなさそうです。  さて今回は、タイトルの「招かれざる客」はやはり道兼さんで、なかなかの活躍(たぶん暗躍‼)ぶりでした。  受験生の皆さんは(観ていないでし

          私の光る君へ8

          私の光る君へ7

           打毬~❢❢見物最高よね❤  NHKは、このシーンの為に「こそ」、芸能界の各ジャンルから、よりすぐってイケメンたちを集めたのでしょうか。こういう時「こそ」ワァ〜キャアしなきゃ〜損します〜 (昨年は〇〇砲で本来被害者かもしれない人たちがまるで加害者みたいに扱われた芸能界の風って〜よくわかりませんが~キャスティングにNHKの苦労の跡が見えますが〜今まで散々使ってきた某事務所なし〜へ〜そうなんだ〜まっこうなると、はんにゃ・金田くんの存在は奇跡ねっ❤)  しかし、演者の皆様、打毬をこ

          私の光る君へ7

          私の光る君へ6

          「二人の才女」  全国何万人いるかよく知りませんが、あちこちにいるらしい(私のお仲間)源氏オタクの゙皆様、桃尻語訳枕草子に慣れ親しんだ皆様、〜みんなが待ってた瞬間かもしれません〜  吉高式部と初夏納言の出会いです。  まっ〜こんな感じ、と平常心。  私としては後から、ウイカさんの「君かたり」を聞いて、監督から「もっと優しくと指示された」と聞き、大変安心いたしました。私は『枕草子』を清少納言のやさしさの、血を吐くような思いのプライドに裏打ちされた、日本文学史上屈指のやさしさの文

          私の光る君へ6

          私の光る君へ5

          いよいよ、「右大将道綱母」(兼家の第二夫人、蜻蛉日記の作者=演・財前直美)登場。赤染衛門先生並みにバリっと出てくるかと思いましたが、今週の回は大人しくて、息子道綱の上地雄介とのコラボが、今後楽しめるのではと、期待しています。このままのキャラクターでは勿体ない人物ですものね。 もし、高校時代の「蜻蛉日記・町の小路の女」の授業を覚えていたら、ホラアノ人デスヨ~と言いたいところです。やきもち焼きのはず、の方なのですが、兼家さん、名歌(嘆きつつひとり寝る夜のあくる間は いかに久しきも

          私の光る君へ5

          私の光る君へ4

          「THE・HEIAN」でしたねーー五節の舞ーー見事な復元でした。謡(であってるかしら)も入って、背筋がしゃんと伸びました。さすがNHK! 十二単も豪華で、殿上人の皆さんの衣装ともども、すっかり千年前の宮中気分が味わえました。 きれいでドラマ開始39分から2分間ばかりを3回も見てしまいました。 まひろは、道兼と三郎(道長)の横並びで動揺してましたが、私は踊りが大事で(こらこら・・)、お願いーーそのまま踊って!と思ってしまいました。 そして、今回も大変勉強になりました。 舞の直前

          私の光る君へ4

          私の光る君様へ3

          記憶の為に、1回目「サイコ道兼まひろ母を惨殺」2回目「これからが楽しみ秋山/賢人右府」3回目「待ってました赤染衛門」と小見出し考えました。 素敵な赤染衛門先生も登場して、平安時代の紹介に、ちびちび時間が費やされています。 道長の周囲の今も名の残る、エリート貴族も登場し、お勉強しないと権力に近づけないという、印象づけもあります。 まるで学校の授業のようです(私は大好き)。 で、十二単やっぱり衣装製作費不足かな➖の感もあります。 「猿楽」これがとっても大事なんですね。 「帝」は「

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          私の光る君へ2

          「光る君へ」今回も微妙な仕上がりでしたね。 京都を見下ろす高台での、父・兼家と次男・道兼のやり取りで、やっと初回に「なんでー??」の道兼サイコパス??の惨殺場面があり、平安きっての腹黒大臣・兼家がわが子の弱みを握っての、政権奪取に向かうという筋立てなんだと、わかりました。 しかし、兼家訳の段田安則氏をはじめ、本来腹黒そうな周囲の貴族のおじ様たちの役者さんが、もともとのほんわかいい人、どこか笑える人が多すぎて、大鏡に描かれた凄みがないままになるのかな~と、歯ごたえがありません。

          私の光る君へ2