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スレイト・オブ・ガルラジ
神楽邸の物置の奥にある不思議な石盤。そこには時たま不可解なものが映るという。信じるか信じないかは貴方次第…
2/11駿河湾、漁船の上
「凪紗さん!もう少し右です!」
白糸結の普段の印象からかけ離れた大声が夜の駿河湾に響く。彼女が見つめているのは魚群ソナーだ
「はいよっ!しかし本当に良いのかね…?これどう考えても『密漁』だよ?あたしに至っては船舶の無免許運転のおまけ付きだし」
「いいんです!仲間と
クォーター・ストレンジラブ
「お疲れ様でーっす!…って花帆ちゃんとひめっち…?」
「あっ瑠璃乃ちゃん!」
「るりちゃんせんぱい、お疲れ様でーす」
「随分と珍しい組み合わせでお話してたけどコレどういう集まり…?」
「ふっふっふ…!ハスノソラファンタジー同好会だよ瑠璃乃ちゃん!」
「ハスノソラファンタジーって…前に花帆ちゃんが個人配信で設定を羅列してたあれ?」
「そうですそうです。アタシがたまたま早く部室に着いたら花帆せんぱいが
カワイイ・ティーパーティ
「…花帆先輩、急に呼び出してなんなん…!?」
「ルリも吟子ちゃんもイマイチ事情が掴めてないんだけどこれどういう集まり…?」
「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました。瑠璃乃ちゃん、この前ふたりでゲームした時の約束覚えてる?」
「あー…『勝った方が負けた方のお願いをひとつ聞く』だよね…それでルリを?」
「そうです!そして吟子ちゃんには瑠璃乃ちゃんと一緒に新たな伝統の発展に協力してもらいます!」
「新たな
幕間 金沢料理を食べに行こう
ダイニングバー今夜も乾杯にて
「結さん、少し先の話ですが私達三人で金沢に行きましょう」
「何ですか藪から棒に。三人って凪沙さんも来るんですか!?」
「そうだぞ結。車はあたしが出す」
「ちょっと待ってください…凪沙さんそんな長い時間アルコール無しで生きていけるんですか!?」
「アタシを何だと思ってるんだ…」
「結さん、凪沙さんは5時間以上アルコールを摂取しなくても生きていけるんですよ。ガルラジをや
コスズ・ミーツ・ナツキ
休日の徒町の朝は早い。夜明けとともに飛び起きて水筒を片手にチェストの掛け声と共にランニングを開始します。今日のルートは蓮ノ湖をぐるっと周回するパターン。少し暑いくらいの陽気、今日も蓮ノ湖は凪いでいます。わずか2ヶ月とは言え平和な日常を感じながら寮に戻るとさやか先輩が入り口で待っていました
「おはようございます小鈴さん。今日のドルケストラは綴理先輩が伝統のトレーニングをしたいとの事なので蓮ノ湖へ行
ブルーミング・ウィズ・ユー
「梢センパイ梢センパイ!」
「あらあらそんなに慌ててどうしたのかしら花帆」
「それがですね…あたしの部屋宛にこれが届きまして…」
「これは…とても素敵な花器とアレンジメントね…どなたかから頂いたの?」
「その…大変言い難いのですが…センパイの御実家からです。御手紙によると花器は私の誕生日祝いとして人間国宝の方に作って頂いてアレンジメントは有名な生け花作家の方の作品らしくて…この前センパイの御実家で
トライアングル・トライアングル・イン・トーキョー
めぐがいなくなった。理由は何となくわかっている。昨日ホテルの部屋のこずに見えないところでペンライトの電池を確認していたし東京のアイドルのイベントを見に行ってるのだと思う。そのせいで今こずはすごく怒った顔をしながらボクとふたりで街を歩き回っている
「ところで綴理、何で慈の居場所を知っているのかしら。事前にどこへ行くのか聴いていたの?」
「違うよ、『何かあった時のために』るりがめぐの財布にGPSタグ
トライアングル・トライアングル
めぐちゃん自身の失言により強さの三合目へ至る為に鍛錬の鬼となったひめちゃんへマイシスター梢から頼まれて明日の予定を伝える事になったのだが送ったメッセージに既読がつかない。たぶんふたりでbang bangしてる途中なのだろうけど散歩がてら口頭でも伝えておこう。二択なんだけれども決め撃ちで行っためぐちゃんの部屋には誰もいない。となると行くべき先はひとつだ
食堂で晩御飯を食べて帰ってきた一年生が各々
一輪の花を見つめ続けて
入学式の時に新入生代表として壇上でスピーチを読む姿を見たのが私の知る大賀美沙知の一番古い記憶だ。その時の印象は同い年なのにずいぶんちっちゃいなあ。程度だったしまさかそのあとこんな事になると当時の私は全く思っていなかった。スピーチを終えて階段を降りて席へ戻る彼女を見て初めて同じクラスなんだなあという事を自覚した位だ。
入学して早々に熾烈な部活動の勧誘合戦が起きた。知ってはいたけれどもこの学校では
ハイド・アンド・シーク
遂にこの日が来てしまった。例年だったらるりちゃんに藤島慈特製愛情たっぷりチョコを渡して、逆に私が大沢瑠璃乃特製愛情たっぷりチョコを貰う。そんな日。日本とカリフォルニアで離れていても形だけはそういうやりとりを続けていて、でも今年はちょっと違う。だって私達ケンカ中だから
「慈せーんぱい!」
「花帆こーうはい。どうしたの?」
「はいこれ、バレンタインですから!」
「おおっ、うさぎちゃん型のチョコだ。
イメソンファイト 蓮
イメソンファイト、リストを作るのはしょっちゅうやってたんですが記事にするのは久しぶりですね。我々の世界と等速で駆け抜けていく最速の劇薬蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブを底まで飲み干してしまったので書きたくなってしまいました
日野下花帆 トモシビ/suara
15章、決勝で負けて沈んでいたみんなを立ち上がらせていったスリーズブーケの2人こそ一番立ち上がる必要があって、一輪のガーベラの花を挟ん
Aside Archive
これは何?
どこぞの絵描きの人のDiscordではキヴォトスのオリジナル生徒を作って遊んでるみたいな話を聞いて面白そうだなと思って考えたうちの子で長い話を作ろうかと考えたのですが本編とは関係のないところでこいつらが延々と青春してるのを書く方が面白いのではと思って始めるやつです。今日の話を書くいつもの形式です
登場人物紹介
著莪(しゃが)ムツミ
トリニティから百鬼夜行に潜入してるスパイ。元自転車