チアレター

「おはようございます!ってどうしたんですかさやか先輩!その紙束は!」
「おはようございます小鈴さん。これは…スクコネポストに届いたさやラジ宛のお便りです」
「お便りって…大学ノート数冊分はありますよね!?」
「はい、以前も気合の入った長文ポエムを書いてきた村人さんがいたのですが今回はさらに気合が入ってまして一投稿でこれです。さやラジが始まるまでに全部読まないと…と思うとこうして印刷して時間のある時に読み進めないといけない次第です」
「これがプロ意識…!徒町にもできる事があったらお手伝いします!」
「ありがとうございます小鈴さん。はしたないですが歩きながらこの長文を読むので私の横にいて危険だったら教えてください」
「わかりました!徒町先輩と一緒に歩きます!ちぇすとー!」

ダイニングバー今夜も乾杯にて

「こんばんはー」
「おかえりすず。随分上機嫌じゃないか」
「ええ、久しぶりに渾身のポエムを投稿してきたので大満足です。今日はそんな自分にご褒美をあげるのでおでんと熱燗を下さい」
「うわあ…どこに送ったんだか知らんが読む側も大変だろうなあ。はいよ熱燗!」
「そろそろ始まるはずなので一緒に見ましょう。私の溢れる詩才が静岡を超えて全国に轟く瞬間です」
「『村野さやかのさやラジ』?しかもセカンドシーズン。他人のような気がしないラジオだ」
「もっと言うと手取川海瑠さんの住んでた金沢のあのあたりの子です」
「尚更他人の気がしないな!?」
「だからこそ応援したくて詩を書いたんですよ。今もどこかで誰かを応援している誰かさんみたいに」
「なるほどねえ、今夜は奢るから好きなだけ飲んでけすず!」
「じゃあそこの棚に隠してる金明さん秘蔵のお酒を…!」
「遠慮がねえなあ!?」

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