ナンバーオブローズ

「花帆…!?いるかしら?」
「はーい!花帆はここにいますよ。どうしましたか梢センパイ!」
「その…この前わたくしの実家から贈り物が届いたように花帆の御実家から物凄く大きな花束が届いたのだけれど…」
「何本か数えましたか?」
「…数えてないわ」
「では数えてきてください。そこまで含めてのあたしからお母さん達に頼んだプレゼントなので」

数十分後

「黄色いバラが99本。黄色いバラはわたくしの誕生花ね…そして99本のバラの花言葉は…」
「そこから先を口にするのは野暮ですよセンパイ」
「今ならまだ吟子ちゃん達も来ないから思う存分花言葉を伝えちゃいましょう?」


配信終了後

「あら、これは…」

「…もしもし乙宗です。ええ、お元気そうでなにより…それはそうと本題です。私の部屋に置いてあった5本の薔薇、宛名が書いてませんでしたが先輩からですよね?」

「何でわかったって花を見ればわかります。オレンジ色のスプレーバラ、花言葉は…『幸多かれ』」

「先輩の誕生日、わたくしからもバラを贈らせてください。色は…そうですね、ライトブルーかしら」

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