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ゆきち先生 暮らしの手帖

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#note映画部

「モリのいる場所」★5.0~局地的TOKYO2021映画祭の7日目

「モリのいる場所」★5.0~局地的TOKYO2021映画祭の7日目

「舞台が東京」縛りで作品選びをしていると、特に近年の作品では、同世代の都会人(あるいは人間)が、物質的にそこそこ満たされた生活のなかで「誰かから肯定されること」を渇望していて、それゆえの生きづらさとかがテーマになる(or なりがちな)んだなあということに気づくわけですが、そもそもそんなこたぁどうでもいいんだよ、という世界ももちろんあって、そっちに行ってみるのもまた、快適に生きるためのひとつのソリュ

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「幕末太陽傳」★4.5~局地的TOKYO2021映画祭の4日目

「幕末太陽傳」★4.5~局地的TOKYO2021映画祭の4日目

20年近く住んでる場所は日本最大規模の幕府公認の遊郭があった土地で、妙な暮らしやすさを感じるんですよね。すっかりタワマン街に変容しつつあるけど。一つ前に住んでいた便利な住宅街とまた違う、不思議と自由闊達な雰囲気があって、これは「土地の記憶」なんじゃないかと思います。

こんにちは、ユキッ先生です。

オリンピックの期間中、「東京を舞台にした映画を観て感想を綴る」シリーズの4日目です。

基本的に初

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「やわらかい生活」★3.5~局地的TOKYO2021映画祭の6日目

「やわらかい生活」★3.5~局地的TOKYO2021映画祭の6日目

東京でもしも引っ越し先を選ぶとするなら、浅草橋か蒲田ですね。あとやっぱり中央線沿線が楽しげ。あくまで家族でなく個人で暮らす前提の話ですけど。
以前も書いた通り、月に1回、東京へ泊まり出張していた時期があり、当時顔を出す必要のある職場は新宿だったんですが、いい機会なので毎回好き勝手なところに宿取ってました。ホテルだけでなくゲストハウスとか。
あ、蔵前とかも良かったな。

こんにちは、ユキッ先生です。

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「ぼくらの七日間戦争」★4.5~局地的TOKYO2021映画祭の5日目

「ぼくらの七日間戦争」★4.5~局地的TOKYO2021映画祭の5日目

この映画が公開された後、昭和から平成となり、冷戦が終結して、日本における少子化問題が”発見”された…という一連の流れをいま肝に銘じている、1978(昭和53)年生まれの氷河期どん底世代です。

こんにちは、ユキッ先生です。

小学校5年か6年のときに、3組の一部児童が教室籠城する騒ぎを起こした記憶があって、理由は担任に対する反抗だったようなんですが、間違いなくこの映画の影響だったんでしょう。まあそ

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「小さいおうち」★5.0~局地的TOKYO2021映画祭の3日目

「小さいおうち」★5.0~局地的TOKYO2021映画祭の3日目

「大豆田とわ子」の最終回って、スポーツ中継の影響で後半30分録画に失敗していたので、いまだに結末を知らないんですけど、「小さいおうち」を観たら、その消化不良な気持ちが成仏できたような気がしました。違う作品なのに。この2作はメタのレベルで通底してる。
オマージュ、とひとことでいってしまえばそうなのかもですけども。

こんにちは、ユキッ先生です。

オリンピックの期間中、「東京を舞台にした映画を観て感

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「ロスト・イン・トランスレーション」★4.0~局地的TOKYO2021映画祭の2日目

「ロスト・イン・トランスレーション」★4.0~局地的TOKYO2021映画祭の2日目

この微妙な後味は、この島国で公私の仕事に明け暮れて、立派に中年女性になってしまったからなんだと思います。あと、時代のほうが変わったっていうのもあるかも。

こんにちは、ユキッ先生です。
オリンピックの期間中、「東京を舞台にした映画を観て感想を綴る」シリーズの2日目です。本日も無事に開映できました。

本日私がいただいた映画は、こちら。

15年前にDVD買ったまま封開けた形跡なし(ごめんなさい)記

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「トウキョウソナタ」★4.0~局地的TOKYO2021映画祭の1日目

「トウキョウソナタ」★4.0~局地的TOKYO2021映画祭の1日目

描かれていたのは、暗くて重い、私の好きなタイプの「東京」でした。

こんにちは、ユキッ先生です。
予告通り、「東京を舞台にした映画を観て感想を綴る」シリーズの1日目です。
サブスク配信で本日私がいただいた映画は、こちら。

あらすじをコピペる先のAmazonページよりまんまコピペします。

ちなみに、Wikiで調べると、ほぼラストまで網羅されたネタバレあらすじが転がってますが、私が視聴前に読んだの

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