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「愛してる」の代わりに


私の彼は少し変わっている、と思う。

というか、今まで私が関わってきた男性と比較すると、かなり変わっているほうだと思う。


長いことお付き合いいただいているnote読者さんの中には、私の苦しい過去の恋を知っているかたも多いだろう。

好きとも嫌いとも言われず、恋人にもなれず、「結婚は全然考えてない」とハッキリ言われ、それでも離れられなかった、ほとんど勝ち目のない恋。(恋というか片想いというか、セフレ沼というか…)

当然といえば当然である。容姿もいまいち、キャリアもいまいち、若くもなく初婚でもなければ水商売歴も長いという黒歴史満載の私にとって、キラッキラの彼はわりと【高嶺の花】だった。

それでもとんでもない下克上の末、彼を夫に迎えた。
プロポーズは私が「させた」ようなものだ。

※これはその一部始終をかいたnote。今読み返しても生々しすぎて非常に恥ずかしい。

いつかこの後日談を書きたいと思っていた。
いや、いつか書くつもりだ。(◆後日談編◆みたいにして)

***

詳細はその時に譲りたいが、でもとにかく、私はこの恋が一つの決着を迎えた時点で、自分が愛「してもらえる」とか、幸せに「してもらえる」といったことに全く確信がなかったように思う。

いや、もっと正直に言おう。

彼は自己愛の強い人で、自分が一番大事だから、私は多分この結婚生活で、彼に「あまり愛してはもらえない」と覚悟していたと言った方が正しい。

でもそんなのどうでもいいくらい、彼が好きだった。
私にとっては、「私が」彼を愛しているということこそが重要で、それがあれば十分だと思っていたのだ。つまるところ私は自分の愛しか信用していなかった。

***

しかし、彼は予想外の変貌を遂げた。

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