見出し画像

ジョブ・クラフティングを意識して働こう

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

「心をラクに」というのは、「快く安らかに過ごしている状態」という意味で使っている言葉であり、「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

仕事を意味づける主体となるのは自分自身である

とにかくこれを意識してほしいし、そうすればありたい自分やなりたい自分に近づいている自分を認識することができるから。

簡単な仕事って少ないです。

スキルや知識が必要な仕事もあれば、1人で完結せずにチームとしてまとまりがないと成果が出ない仕事もあれば、自分が望むような進捗をしていかない仕事もあります。

思い通りに進んでいかなかったら、そこには悩みやもどかしさが生じますよね。

その時に試されるのは、仕事のスタンスです。

そこで紹介するのが、『ジョブ・クラフティング』。

◆ジョブ・クラフティングの定義
ジョブ・クラフティングは、従業員が仕事を主体的にとらえ直すことでやりがいを持てるように導くための手法です。
与えられた作業を機械的にこなす受け身の労働では、仕事のモチベーションが下がり、成果につながらず、その結果会社の業績も落ちてしまう可能性があります。
上司の指示や会社のルールで「やらされている」という感覚を取り除き、「自らやっている」という意識に変えることがポイントです。

ジョブ・クラフティングで社員のやる気を高める
実施のポイントを紹介

今やってる仕事は、『やらされている仕事』なのか『自らやっている仕事』なのか。

この認識の違いはとても重要です。

『やらされている仕事』という意識の人は、誰かにコントロールされた人生を送っていることになります。

一方で、『自らやっている仕事』という意識を持っている人は、自分で自分の人生をコントロールしようとしていることになる。

この意識の違いは自分でコントロールできるので、自分がどちらのスタンスを選ぶかどうかなんです。

◆経営学者ドラッカーの本で学ぶジョブ・クラフティングの本質
ジョブ・クラフティングの本質を説明する際は、ピーター・ドラッカーによる「3人の石工」の話が用いられることがあります。「3人の石工」の話の内容は次のとおりです。
ヨーロッパを旅行中に出会った3人の石工に対して「何をしているのですか」と尋ねました。1人目の石工は「親方の指示でレンガを積んでいる」、2人目の石工は「レンガで塀を作っている」、3人目の石工は「お祈りするための大聖堂を造っている」と答えたという話です。
1人目の石工は親方の命令に従っているだけに過ぎません。2人目の石工は技術者・職人の仕事ととらえています。3人目は仕事に対して、内的なやりがいを持ち、主体的に仕事に取り組んでいることが分かります。ジョブ・クラフティングの本質は、3人目の石工の意識を持つことを目指すことです。

ジョブ・クラフティングで社員のやる気を高める
実施のポイントを紹介

この事例は有名な話ですよね。

同じ仕事をやっていても、意識の違いがその人の幸福度に大きな違いを生むんです。

「やらされている仕事でも幸福度は高い」という人がいれば、それはそれで良いと思います。どっちのスタンスが良い悪いという話をしたいわけではないので。「どっちを選ぶのか?」という問いかけを自分にしてほしいということを伝えたいのです。

ちなみに、『やらされている仕事』と『自らやっている仕事』というのはスタンスの話なので、「上司から指示されてるんだからやらされている仕事だ」ということじゃないです。

「その会社に入ると決めたのは自分なんだから、与えられた環境の中で自分の意志を持って働いてるか?」ということです。

『やらされている仕事』と『自らやっている仕事』の2つのうち、どちらのスタンスを選ぶかというのは、所属すべき会社や組織の選択にも大きな影響を及ぼします。

『自らやっている仕事』というスタンスで働く人は、どんな組織に行っても主体性を持って働けるかもしれませんが、チャレンジできなかったり自分の意見が反映できない状況が続くと、気持ちが腐っていくかもしれません。

一方で、『やらされている仕事』というスタンスで働く人が主体性を必要とされる組織に行ったら、それはそれでストレスが溜まりそうですね(スタンスが変化する可能性も当然あります)。

現在は、『やらされている仕事』を選択する人の肩身が狭くなっています・・・『主体性』が求められているし、仕事に対してだけではなくて、自分の人生に対する主体性が求められるような風潮がありますから(いろいろな背景があるので、そこは省略)。

「仕事のために生きてるわけじゃないですよね?」という問いについて考えれば、自分の人生に対する主体性を発揮した方がいいのは納得できるかと。

つらいことがあったら、すぐにその環境から逃避しようと考える人もいます。

続けてもいいし、逃げてもいいです。

自分で意思決定することが大事だから。

ただ、その人のありたい姿やなりたい姿によっては、「その環境で精神的に成長することにチャレンジしてみてもいいんじゃない?」という助言はします。

短期的な解決を選ぶのか、長期的な解決を選ぶのか、その違いです。

目の前の決断が、その人の人生にどのような影響を及ぼすのかを、一緒に考えていく感じです。

決断に正解はないですから、最終的には自分が何を選ぶかなんです。

「主体性を持つなんてそんなの綺麗事だ。仕事は仕事なんだから。」みたいに言う人もいますけど、最終的には自分がどうするかですからね。

そういう言葉を言う人でも、仕事において主体性を発揮することの重要性にいつか気づく時が来ると僕は思っています。

主体性を持って人生を歩むことが、幸福度の高い人生を歩むことに繋がると思っているので、ジョブ・クラフティングをもっと広めていきます。

仕事を主体的にすることができたら、心は間違いなくラクになります。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。

他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?