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アートに生きる。(ロバートヘンライ 『アート・スピリット』を読んで)

こんにちは、デイリージラフです。
本棚を眺めていると、一度読んだらしばらく読んでいない本が多くあることに気づかされます。
そんなしばらく読んでいない本の中で、もう一度読まない本と、もう一度読んでみたい本に分かれます。

今日ご紹介したい本は、後者の本で、人生の中で何度も読み返してきた本です。


ロバートヘンライを知っているかい?

突然ですが、ロバートヘンライさんを知っていますか?

ロバートヘンライさんは、アメリカの画家で、1800年代後半から1900年代前半に活動された方です。詳細については、以下のリンク先でご確認ください。

どうやってこの本に出会ったのか?


記憶を辿ると、エレファントマン等の作品で知られる、デビットリンチ監督がこの本をどこかで推薦していたことがきっかけだったと思います。

好きな有名人、歴史上の人物が何を読んでいたのか知ることは、読書の幅を広げるために、とてもおすすめです。

アートスピリットを日々に活かす

この本はアートに関する授業をまとめた講義録です。
では、画家になるひとにだけ意味があるものなのでしょうか?

答えはノーです。

実際に読んでいただくとわかるのですが、何かを極めた人の言葉が普遍的であるように、この本の言葉は、アート世界だけの話ではありません。

むしろ、人生そのものです。

そう考えると、アートが人生という逆説的なことも言えるのかもしれません。

目は敏感でなければいけない。一つの作業がほかの部分にどんな影響をおよぼすかを見てとり、すべてを関係性のなかで捉えることが必要だ。

普段の仕事でも、全体を見渡し行動することは、よくあります。
絵の中でも多くの画家が、関係性を考慮し作品を描いているとするのならば、会社員で働くことも、それもまた絵を描くことに似ているのかもしれません。

気が散ること、一貫した関心がもてないこと、確たる目的を欠くことは、ほとんどの失敗の原因である。
人の注意力はあそれやすいし、心はすぐにふらふらと迷いがちである。集中力を保つことは困難だが、そのような習慣を身につけ、育むことが大事だ。
1つの絵に時間をかけることが集中力だと勘違いしてはいけない。
1つの絵に長い時間をかけるのは、ただ気を散らしている時間が長いというだけのことだ。それは無用の努力であり、何も結果は出ない。

時間をかけたことが偉いのか?
その問いかけに対し、ヘンライは、真っ向から否定します。
気を散らさず、作品を描くことが重要であり、時間をかける行為に価値を置いていません。

会社で働いていても、やたらとダブルチェックをやって(最終的にダブルチェックどころではなく、100回チェックレベル)いつまで経っても仕事が完成することが無い人もいます。

ヘンライの絵描きへのアドバイスは、普段の仕事にも生かせるのかもしれません。

ここで紹介した言葉以外にも、ヘンライはたくさんの興味深い言葉を残しています。興味がある方は、ぜひこの本を読んでみてください。

今日も最後まで読んでいただき、どうも有り難うございました。

デイリージラフ




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