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カレーは手抜き料理・・・でも美味しい

海軍伝統の手抜き調理
「海軍カレー」
前の記事でR様から頂いたコメントに便乗をヒントに
考えてみました。

元記事は👆これです。

海軍カレーを地域おこしに用いている横須賀市に

怒られそうです・・・が
「日本で最初に組織的にカレーを作ったのは海軍」
という話が・・・証明不能なので
おあいこでしょう

海軍カレーらしきモノを作っていた調理員が・・・

「おれは手抜き料理だとは思っていなかった」
と胸を張って「針を千本飲む覚悟」
指を・・・・切れるのか??

小生には・・・できません。

今は・・・
とある海自広報室とマスコミが
勘違いを拡散したおかげで
「カレーは金曜日」
に固定化してしまいました。

なぜカレーを主に金曜日に出すのかを考えると
「手抜き料理」の実態と
誤報道の真相が見えてくるのです。

ただし・・・・

また一枚もらってしまいましたね

「まずくはないんですよ!」

「手抜きとは・・・手数が減らせる」
ことです。

やるべきことをやらずに済ますのとは違います。
「製造方法が確立しているので簡略化や代替
工数削減が済んでいる」だけです。

製造原価が割安で製造方法が安易でありながら
得られる成果物は

「完成度が高い」

それが海自伝統の「海軍カレー」です。

なぜ週末にカレーを食べるか?

それは
①調理室を中掃除しなければならないため
調理員の相当数を掃除作業にとられる。

数モノという「一人何個」で食べる食材
たとえば「ハンバーグのようなモノは端数が余る

③母港などに停泊中は普段とれない代休消化は主に
休日の前後金曜日・月曜日に消化する乗員が多く
週末の食数は見込みがたてづらい

そんな理由があります。
もしも代休消化中で船に出勤する人数が少なくなっても
カレーなら「需給変動」に柔軟に対応できるのです。
また週末に当直する調理員は一日あたり一名か二名です。

少ない当直調理員で、
万が一「想定外に出勤者が増加」してもどうにか
「はらぺこ乗員を満足させられる」
万能料理は
「カツ丼やカレー・ラーメン&チャーハン」など
「子供が喜ぶ料理」です。

メインがカレーなら・・・副総菜は
のこりモノや半端モノでも
誰も文句を言わないという利点も
加味されます。

カレーは・・・カレー本で

「ひと山当てた」※
小生が最も得意な料理でもあります。

※ヤマと言っても富士山から天保山までさまざまです。
 kindleでたまに売れるので天保山よりは
 高いと思いますが?
 ♬思い過ごしも恋のうち なら歌になるけれど
 ♬思い上がりはケガのうちみ 
 アオタン作らないように気を付けます

ハッキリいってカレーは

①週末最後の出勤日
②ネズミ退治・ゴキブリ退治の薬剤散布の日
③イベントや造船所で調理室を陸上へ移転する日
④海外や国内で船を会場にイベントを開催する日
⑤長い訓練のあと艦長や副長などがカレー好きで
「乗員を慰労するためカレー+〇〇で特別・・・」
という秘密兵器として有効

プラスして
⑥取材や広報・館内公開・船を用いた研修などで
「とあるスジ」より「カレー」を作って!
と懇願された場合など
まあまあ普通に登板する選手でした。

それゆえ「絶対になか6日を守る」
そんなことは以前はなかったのです。

それが・・・勘違いから
「金曜日にカレーをたべて洋上で何曜日か忘れないように」
なんて出まかせを言う隊員が出てきて
「カレーを金曜日以外に出しづらくなった」
それが
「海自ではカレーが金曜日」に固定された理由です。

船の標準献立を考えるのは
「陸上部署の管理栄養士」であり
「曜日感覚を失わないために献立作成」
をする道理がありません。

「海軍伝統」という理由は

材料ではなく
「作り方が昔から変わらないから」です。

その理由は
「短時間で出来上がり失敗が少ない」
あたりまえですが・・・
海軍は「時間短縮がしんじょうつよし」

命令伝達法や電報文
移動時間や訓練方法など
「なんでも短縮」するプロ集団でした。

「その末裔の海自」も海軍ほどではなくても
短縮にかける情熱は半端ではありません。

「作業の数秒や手数・操作法を短縮するために何年もその方法を練習する」

それが海上自衛隊です。

カレーだって同じです。
手抜きというと・・
「本来すべき行為をやらずにごまかす」
イメージがつよいのですが
たとえば
「あめ色タマネギを作るのは時間がかかるが
タマネギの細胞壁を壊せば、
あめ色タマネギと同じ効果が得られる」

それを・・・普通にやると
「時間がかかる」

でも「タマネギをじっくり炒めていない」のは
「手抜きに見える」のです。

これを代替手段でカバーするのが
「海軍式です」
方法?内緒・・・と言いたいのですが
今は・・・1時間程度冷凍庫へタマネギを入れて
少し凍らせている?
昔は・・・そもそも調理手段が高圧の蒸気釜なので
圧力と熱量が高い相乗効果・・・
あんまり書くと本の中身のホンの一部※では
なくなってしまいます。

※船によって、調理員によって
「カレーの味が違う」理由は
製造工程ではなく
「加熱法・タマネギ処理法・+甘味を何で?
辛味と酸味・コク・苦みとバランスをとるか?」
その方法が「企業秘密調理員ごとに違う」からです。

お得意様だけにこっそり教える
海尾守のレシピの根幹は・・・
「カレールーの箱書きをちゃんと読む」
「分量はなるべく正確に測る」
です。

指定どおりの水分が
例えば
水600CC・・・を
〇〇〇に半分おきかえ

残り300CCの半分・・・を
〇ー〇ーにおきかえ

水150CCを・・・
やめて野菜の水分で補う

その野菜とは・・・〇〇〇〇

〇〇〇〇は家庭用冷凍庫で1時間
凍らせてもいいし
「業スー」で冷凍のモノが売られています。

本来の工程を置き換えるのではなく
まったくやらないのは
手抜き工程ではなく
偽装工程です。

カレーなんて簡単な料理だと
「メーカー推奨調理法」
なんて無視して作り、
分量も適当だと
成果物の
「フレ幅も大きくなります」

プロフェッショナルとは
「同じ製品を同じ品質で毎回提供できる」
その能力によって飯を喰っています。


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