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セブン&アイの財務分析からバリューアクトの主張を考察
今回はセブン&アイの財務分析を通して、バリューアクトの主張の一つである「不採算部門を切り離して、コンビニ事業に資源を集中すべし」の根拠について考察していきます。
セブン&アイの財務数値
図表1-1
単位:(百万円)
図表1-2
単位:(百万円)
図表1-1 の営業収入の推移は、2022年に大きく上昇しており、図表1-2の財務レバレッジと負債も同じような動きをしています。
これは2021年に
フジ・コーポレーションの財務分析
フジ・コーポレーションの概要
タイヤ、ホイールの専売店を直営展開しており、ネット販売も行なっている。
タイヤ、ホイールメーカーのナショナルブランドの取り扱いだけでなく、プライベートブランドをメーカーと共同開発している。
ITとロボティクスを導入した最先端の大規模な物流倉庫を保有しており、オートメーション化に力を入れてきた。
インターネットで注文したタイヤを協力店(ガソリンスタンド等)で受け
三協フロンテアの財務分析
三協フロンテアのおおまかな概要
ユニットハウスやトランクルームなどの建設用設備機材の製造、販売を行なっている。
ASEAN地域への進出のためミャンマーとマレーシアに子会社を持ち、シンガポールに支店が存在する。
製品販売だけでなく、製品のレンタルも行なっており、売上高の半分以上がストック型の収入である。
2022年に従業員の着服や売上の先行計上などによる不適切会計が発覚した。
三協フロンテ
日本ペイントと関西ペイントの比較分析
日本ペイントと関西ペイントの利益構造
日本ペイントと関西ペイントの総利益率の内訳は以下のようになっています。
注:売上総利益率=販管費率+営業利益率
売上総利益率と販管費率は、日本ペイントの方が高いことから日本ペイントが売上原価を抑制し、それによって得られたマージンを販管費に投入している様子が見て取れます。
ではどのようにして日本ペイントが売上原価を抑制しているのでしょうか。
日本ペイン
日本ペイントの財務分析
日本ペイントのおおまかな概要
日本ペイントは日本の塗料メーカーであり主に自動車用塗料、汎用塗料(主に建築用)、工業用塗料を扱っています。
日本で塗料事業は成熟産業となっており、大きな成長が期待できないことから、海外展開を推し進めたことで海外売上高比率が80%を超え、中国・アジアでの売り上げが約53%になっています。(2021年度時点)
海外事業を拡大してきたことによってアジアでのシェア1位、