神様の影で 花を 摘む

この世の果てまで 行っても 楽園は ない
暗く 慣れた 目で 夜が 明けなくても いい
それが 実感 暗闇に いられる
明けない 夜は 続く

ただ 1人 凍えることなく いられるなら
目覚めて 朝に なっていなくても 構わない
何の 資格も 条件もなく ここに いられるなら
この 卑き 世界 背負う 覚悟は 出来ている
神様の 影で 遊ぶ 私は とても はしゃいでいる

私は 何でも 知っている
地平線の 向こうまでも 私には 見える
自由に 憧れ 私は 囚われのまま
明けない夜に 抱かれたまま

明るい 光に 唾を 吐く
私の心には 公園が ある この場所が 本拠地
公園の 花は 寂しく 暗く 輝いている

はち切れんばかりの 期待は 裏切られる
私は 神様の影で 暗い花を 摘む
ちっぽけな 私の 震える 手で 摘みあげる
この花を 誰か もらってはくれないか
まだ 見ぬ 誰かのために
花は 寂しく 暗く 輝く


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