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山形県 羽黒山(3)

前回まで

こちらの記事も3回目となりました。前回は五重の塔を見たあとに「一の坂」と呼ばれる心臓破りの坂を登り切って、ゴールに着いたと思ったらそこは茶店に過ぎなかった・・・というところまでお話ししました。
今回初めてこの記事をご覧になる方のために、これまでの回のリンクを貼っておきます。まだ見ていないという方は、ぜひこちらをご覧になってください。

どちらもフォロワーさんが少ないなか、比較的高評価をいただいた記事です。お楽しみ頂けるかと思いますので、これを機会にぜひフォローもお願いします。

二の坂を行く

さて、今回も例によって坂道の石段の画像から入ります。

二の坂の始まりです

(1)からご覧になっている方の中には、もういい加減に石段の写真は見飽きたと仰る方もいらっしゃるかもしれません。私の方も、本来は神気に包まれたパワースポットであるにもかかわらず、あまりにも長く続いた傾斜に文句たらたらの文面を綴り続けてしまい、羽黒山に興味を抱いていた方を幻滅させたかもしれない、という後悔があります。
そこで、というわけではないのですが、こちらの素晴らしさを具体的に紹介させて頂きたいと思います。

この表参道杉並木は「羽黒山のスギ並木」として、この並木道自体が「国指定特別天然記念物」に定められています。先に「爺杉」を紹介させて頂きましたが、こちらは「史跡名勝記念物」としての「特別」が付かない天然記念物で、国指定ではありますが、1038件もあるうちのひとつです。これに対し特別天然記念物は75件しかなく、この杉並木は数少ないその例のひとつということになります。

また、こちらの杉並木は「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」で堂々3つ星の認定を受けています。これは充分にすごいことなのです。興味のある方は、他にどのような名所があるか、ネット上で検索してみて下さいね。

相変わらず前置きが長いですね。それでは先に進みたいと思います。

芭蕉三日月塚

二の坂を登り始めてまず最初に出会うのは、「芭蕉三日月塚」と呼ばれる句碑です。こちらはもちろん松尾芭蕉が自分で建てたわけではなく、後世の人たちが彼の詠んだ俳句にちなんで建てたものです。
涼しさやほの三か月の羽黒山」という句にちなんで建てられたもので、芭蕉がここにやって来た当時は、この羽黒山にも寺の施設が多く、そのひとつに宿泊してもてなしを受けた、とのことです。しかし上記の句はこの場所で詠んだわけではなく、実際は一の坂の途中から見える景色を表現したものらしいです。

向かって右の看板に「日枝神社」左に「愛宕神社」

その先には小社が二つ・・・「日枝神社」「愛宕神社」です。すでにこのあたりで意識が朦朧となってしまい、日枝神社の写真しか撮っておりませんでした。ごめんなさい。

御本坊跡を示す看板

その先に「御本坊跡」がありましたが、これがいわゆる明治時代に取り壊された仏教寺院の跡だと思われます。これが残されていたら、また興味深い場所になっていたでしょうね。

南谷史跡・芭蕉句碑に向かう分かれ道

もうこのあたりで限界を迎えそうだったのですが、その辺の話はさんざんしたので省きます。こちらは分かれ道となっていて、この先に芭蕉の句碑があるそうです。下り道でしたが、行ったらまた戻って来なければならないルートでしたので、今回は断念です。行けばよかったのに、と思われるかもしれませんし、行って写真に残してきた方がよい記事を書けることもわかってはいるのですが・・・どうかわかって下さい(笑)。
この分かれ道が現れたところで、「二の坂」は終わり、「三の坂」が始まります。

三の坂は急だった

二の坂が比較的早く終わり・・・距離が短かったのでしょう。実際に胸を撫で下ろしたわけではありませんが、明らかにそういう気持ちです。

三の坂の中段あたり

しかし三の坂はかなり急でした。考えてみれば頂上に近づいているのですから、当然です。ですが気持ちとしては明らかにゴールが近づいていることで希望が持てました(絶望していたわけではないのですが・・・)

齋館を示す木柱が・・・

齋館」という文字が目に入ってきたのですが、事前にこれについて知っていたわけではなく、正直言って「なんだろう」と思いました。この木柱から道は分岐しており、とりあえずなんだかわからないけど坂を登らなくてもよさそうだから施設を見てみようと思い、坂道を左折して向かいました。

むむ、これは・・・
これが齋館

リーフレットをよく読んでみると、この「齋館」が山内に唯一残る「院坊」だと記されておりました。「院坊」、つまり寺のことです。

これって「齋館」って読むのかな? 看板になにを書いているのか解読不能でした。

写真には写っていないのですが、両脇には下足棚があって、どうも中に入れるらしいです。しかし「要予約」の文字が・・・いったいなにをするところかと思ったのですが、予約すると宿泊できるらしく、さらに精進料理が提供されると・・・。宿坊だったのですね。ちなみにここで出される精進料理もミシュラン2つ星だとのことです。

ついに頂上へ

齋館まで来ると、頂上が臨めました。石段の道に戻ることなく、ここから直接頂上に向かえるようです。

中はきちんと照明が灯っていました。実に味わい深い廊下です

こちらは齋館から頂上の施設に向かう廊下です。宿坊に泊まっている人は利用できるのかもしれません。あるいは関係者専用の施設なのかもしれませんが、いずれにしてもびっくりするような建物です。坂道を蛇のように這う建物・・・こういうのはいいですよね。

案内図がありました。頂上じゃなくて登山口に設置してほしかった・・・
ぶれてますね・・・「手水舎」というそうです

もう息が上がって感動の声も出せない状態でしたが、とにもかくにも無事登り切ったようです。

ゴ————ル!!!!

とひとりで雄叫びを上げるのも馬鹿みたいなので、おとなしく、神聖な気持ちで山頂に足を踏み入れました。ああ、入り口の写真撮っておかないと。

齋館から直接登ってきたら、頂上の施設の脇から入ってきた形となったので、石段の道に戻り、山頂入り口にある鳥居を撮影しました。

なんか暗い

下からのアングルになってしまい、申し訳ありません。全景を写そうとすると坂道を下らなければならなかったので・・・また登るのはきついので、帰りに撮り直すことにしました。いや、それでも記念の一枚。何はともあれ、登り切ったのです。

いや〜よかったよかった。苦労はあったけど、山頂は広々として、広場の中にいくつかの施設が点在していて、開放的でした。心も晴れ晴れとした気分です。

ここで午前10時56分。記録を見るとふもとにある鳥居や隋神門の写真を撮った時間が9時56分だったので丸1時間かかったことになります。いやいや辛かった。でも気分爽快です。

ところが、気がつくとここでスマホのバッテリーがなんと残り1%となっていたのでした。

(4)に続く・・・・・・。

終わりに

ここまで読んで頂いてありがとうございました。坂の途中は石段ばかりで画像もやや単調な形となりましたが、次回は頂上の出羽神社の画像が満載ですのでご期待下さい。

今回は冒頭に羽黒山シリーズのリンクをあげておきましたので、それ以外の自称「旅シリーズ」の記事をここでご紹介しておきます。

いずれもお楽しみ頂ける記事となっております。ご覧いただいた方はお気軽に「スキ」ボタンを押してやって下さい。また、フォロワーの方がまだ少ないので、これを機にフォローして頂けると嬉しく思います。

毎回書かせてもらっていますが、冒頭ヘッダの画像はAI生成による合成です。実在もしない女性ですので、権利やプライバシーの面でもご安心下さい。

それでは今回もお読み下さいましてありがとうございます。次回をお楽しみに。


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