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カーテンコールを追いかけて あらすじ
小説家を目指しながらも一本も作品を書き上げたことのない木之本晴人が、元子役だったけれども女優として生きていく夢を諦めた加藤羽由(うゆ)の演技の才能を認めたことをきっかけにうゆに誘われる形で演劇の世界に入っていく。うゆは求められた解釈通りに演じることが下手だが、本人の解釈に基づいた演技では周りの注目を引くほどの才能を持っている。晴人は、うゆの才能を活かすためには求められた役を何でもこなす女優になるの
もっとみるカーテンコールを追いかけて 第3話
自販機横のベンチに座ってノートを読むうゆ。不安げにその隣に座る晴人。うゆの表情は暗い。
うゆ「……う〜ん」
晴人「お、面白くない?」
うゆ「いや!勢いがいいと思う!うん、……いいと思うな〜!」
晴人のモノローグ:面白くないんだ……。
落ち込む晴人に慌てるうゆ。手をめちくちゃに動かしながら励まそうとする。
うゆ「いやだって、一晩で書いたんでしょ!初めての作品なんでしょ!それを踏まえたら、よく書
カーテンコールを追いかけて 第2話
自宅の部屋で晴人が頭を抱えて机に向かっている。落書き程度の話のメモが隅にあるが大半が白紙のノートを見つめる。
晴人「どうしよう。全然書ける気がしない」
回想、決起会でうゆが目を輝かせる。
うゆ「はると君は、今までどんな作品を書いたことがあんの?」
晴人、気まずげに目を逸らす。
晴人「え〜と、ファンタジーとか、SFとか、色々……?」
うゆ「え、しおりちゃんは学園ものでしょ?なんでも書けんだね」
カーテンコールを追いかけて 第1話
木之本晴人(以下、晴人)のモノローグ:人というのは2種類いる。「持っている人」と「持っていない人」だ。
都倉高校2ーBの教室の中、先生が黒板に向かって2限目の古文の授業をしている。窓際一番後ろの席の晴人が背中を丸めて、ノートに向かっている。板書を書き写しているノートの隅に、自分の良さを認めてくれる少女の妄想セリフを書いている。
書いている内容:「私、君のことをずっと見ていたから知っているよ。君が
生命体制作物語
#創作大賞2023 #ファンタジー小説部門
今いる生物のほとんどは、それぞれの環境の変化に応じるように進化してきたものだと先生は説明した。およそ500年前に起きたと推測される世界的な大災害を区切りに環境は大きく変わり、それに適応すべく多くの生き物は形を変えた。それゆえ、大災害以前と大災害以後では生物の見た目は大きく変わったという。
「例外は私たちのみです」
先生はそう続けた。周りの生徒た
自分と約束するという話
最後にnoteを書いてからあっという間に一ヶ月経っていた。
この一ヶ月間を振り返るとあれをしようこれをしようと思っていたことは何1つできていないなぁ、というのが所感である。
言い訳であればもういくらでも出てくるのだが、一方でそんな言い訳に「飽きたな」と思う自分もいるな、と今日、気づいた。
いくらこうでああで、と言っても結局は空いた時間に自分が「これをやるのはやめよう」「寝ていよう」「怠けよう」と
掃除して気づいたこと
掃除をしようと思い立った。買ってきた本が収まる場所がなくなってきたからだ。
床に本を積み上げることが多くなったなぁ〜とはうすうす気づいていたものの、やはりこの環境は良くないなと思い立った土日。朝から色々なものを出しては整理しつつ半日が経過して、気づいた。
思っていたより紙とゲームが多い。
なにより、買って読んでない本とやっていないゲームのなんと多いことか!
学生時代なんて買ってきた本やゲームを
客観的に見ることの大切さを知った話
1年前から、歌を習いに行っている。
歌を歌っている動画を見ながら「こんなに歌が上手く歌えるようになったら楽しいだろうな〜」とふと思い立ったことがきっかけである。
歌唱能力はあれば素敵なことは間違いないが、事務仕事に就いている自分にとっては、当然仕事で使うようなスキルではない。おまけに私は人付き合いが活発な方ではないので、カラオケに行くようなこともほとんどなかった。今もない。身につけたところで、自
栄養摂取が難しい話からフライドポテトの長所に気づくまで
新しい年になったし、何か始めたいな〜という、軽い気持ちでダイエットをすることに決めた。
というのも、社会人になってから、体重が約1.1倍を超えたことに気づいたからだ。
水が固体から液体液体から固体になると体積が約1.1倍になるわけだが、自分はそれ以上に太ったのか・・・と思うと胸に来るものがあった。(2/3修正)
水の話は体積の話なので厳密には一緒にできないのだが、水の体積以上に太ったという考えは