見出し画像

栄養摂取が難しい話からフライドポテトの長所に気づくまで

新しい年になったし、何か始めたいな〜という、軽い気持ちでダイエットをすることに決めた。
というのも、社会人になってから、体重が約1.1倍を超えたことに気づいたからだ。

水が固体から液体液体から固体になると体積が約1.1倍になるわけだが、自分はそれ以上に太ったのか・・・と思うと胸に来るものがあった。(2/3修正)
水の話は体積の話なので厳密には一緒にできないのだが、水の体積以上に太ったという考えは、今までダイエットを考えたことのなかった自分にダイエットを考えさせるに十分すぎるダメージを与えていた。
しかも食べることが好きな自分のことだ。このままだと水蒸気並みとまでは行かないまでも、無限に体重が増えていくビジョンも容易に想像がつくのでなおさらである。
ただでさえ走るのに不便を感じつつあるのに、これ以上体が重くなるのもよろしくない。勤務地まで走ることも多い自分としては膝が壊れる前にどうにかしなくてはいけない。そんなわけで、軽くはあれど、半ば必然にダイエットをしようと決意した。

とはいえ、ダイエット初心者の自分が最初から自己流でやってうまくいくわけなかろうという自信もあり、手始めに「レコーディングダイエット」をすることにした。
ズボラな自分であれば書くのが面倒で食事が減るのでは、という期待もあいまってのことである。
レコーディングダイエットをするに当たって導入したアプリは、記入した食べ物からカロリーや糖分、タンパク質、脂質の三大栄養素を含めて計算してくれるという優れものだ。1日に摂取する栄養素の量も示してくれるので、「こう食べたら1日トータルで見た時にうまく栄養バランスが取れるのでは?」と試行錯誤するという楽しさもある。
そんなわけで、毎日多少のパズル感覚で食事を組み合わせており、ダイエットはそこそこ順調な滑り出しを見せた。

数日やってみて、なかなか達成しない栄養素があることに気づいた。
カリウムである。
厚生労働省のe-ヘルスネットというホームページ(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html)の記載によると、カリウムは「ナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節する上で重要」である栄養素らしい。

同じページにはカリウムの1日摂取の目標量は2,600mg以上(日本人の食事摂取基準(2020年版)より女性の目安)のように書かれているが、自分の摂取量はとても足りない。場合によっては夕飯前時点で1,000mgほど足りない時もある。
カリウムが多く含まれている食品を調べ、それを食べてみたりするのだが糖分やら脂質やらで足が出ることが多い。
しょっぱいものが好きで、塩分摂取量は目安以上にとってしまうことが多い自分としては、おそらくカリウムは摂取した方が良い栄養素なのだろう。そう考えて、最近、カリウムを目安の量以上に摂る生活に苦心しているところである。

いくらパズル感覚で楽しんでいるとはいえ、食べたいものを我慢しているという生活はやはり辛い。時折、急激な食欲が襲いかかってきて苦しむ日もある。
そんなある日、ダイエットを始めてから、マクドナルドに行きたい欲求が突如湧いてしまった。
自分はマクドナルドが大好きである。ハンバーガーもさることながら、フライドポテトとコーラが一等好きである。痩せたらマクドナルドに行こう、そう決意してダイエットも頑張れている節がある。
そんな最中無性にマクドナルドに行きたくなってしまったのである。一度思い出してしまうと行きたい衝動はなかなか止まらない。とはいえ、目標体重までは遥か遠いのにまさか行くわけにも行かない。

でも食べたい。

そんな葛藤の中、「じゃあ見て満足しよう」という妥協を見つけた結果が、ホームページで商品を見ることだった。現地に向かえば衝動のまま買うに決まっているので、苦肉の策と言える。

見てみるとどれもこれも美味しそうである。あ、あれも食べたい、これも食べたい……と目移りするも、すぐに栄養素のページをチェックする。マクドナルドは商品の栄養情報を公表しているので、1つ1つを見ながらどのくらいの栄養を含んでいるのか確認できるのだ。それぞれの栄養情報を見ながら、今の目標体重のためにはなかなか食べられないな〜などと改めて数字で納得をする。理詰めで食欲を黙らせることもできるのはありがたい。

さて、自分が昔よく食べていたフライドポテト(L)も見ておこうとページを移動した時である。自分の目に飛び込んできたのが以下の画像だ。

出典:マクドナルド公式ホームページ メニュー情報 マックフライドポテト(https://www.mcdonalds.co.jp/products/2050/#pdpNutrition)より

!!!!??????

衝撃であった。
今の私は必死にカリウムを補おうとして1,000mgすら頑張って取っているというのに、ひと昔前の私は全く頑張らずに1,000mg以上摂取していたという事実。
というより、大体フライドポテト(L)2〜3個食べていたわけだから、それだけで1日の摂取の目安を楽に達成していたということに驚きを禁じ得ない。同時に、「え、案外フライドポテトは健康食品……?」などと浮かれた夢を見た。(当然、隣に書かれたエネルギーや脂質、炭水化物の量を見て我に返ったのだが。)

確かに、芋類はカリウムが豊富らしいと聞いた記憶もある。ジャンクなイメージが強いフライドポテトとは全く結びつかなかったが、なるほどカリウムが豊富でもおかしくはない。

ダイエットをしてみて、まさかフライドポテトの良さ(というよりおそらく、じゃがいもの良さ)に気づくことができるとは思わなかった。
良さを知った今、フライドポテト(L)を食べる時が一層楽しみになった。
これからまた心機一転、ダイエットに励もうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?