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#113 専業主婦に頭の痛い問題

「配偶者の年金」縮小をめぐる議論がされている。

専業主婦って年金払わないけど、年金もらえるんだ・・・(50代独身)

今まで扶養の範囲であれば払わなくてよかったし、年金ももらえたのに・・・(30代主婦)

昔は寿退社という言葉もあったけど、今は働くのが当たり前の前提で子育てもしたいと考えていますが・・・(20代就活生)

年金見直し賛否の声の中、みなさんは「第3号被保険者」といわれる、配偶者の扶養に入れる金額の年収(106万円の壁や130万円の壁)であれば、社会保険料(健康保険と厚生年金保険料)を払わなくても、病院に行くことができて、将来年金をもらえます。

対象者700万人。

共働きが70%を超えている昨今、2024年!
働いている女性や独身の女性で社会保険料を支払っていても、相互扶助の仕組みで将来年金が満足な額、もらえるか否かといった時代に「不公平」の声があがっています。

年収の壁を気にして就業調整をするアルバイトやパートの皆さんに対して、企業は労働力が不足している中、働いてほしいと思っています。

私は税金が専門ですが、大学院の修士論文は「所得税の課税単位の一考察~女性の社会進出を背景として」という内容で、公平・中立な税制、所得税の課税単位や日本独特な「配偶者特別控除」という仕組みが公平・中立か、経済学の観点、世界との比較から研究していました。

もちろん、税金だけではなく、社会保険については私が大学院で研究していた30年前から「第3号被保険者」の制度がありましたが、
時代や財政難が政策的・政治的な側面でメリットを与えていた専業主婦の特典に向き合わなければならなくなったのかもしれません。

私はこの方向性に賛成しています。


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