ダンスアイドルグループの歴史

2023年8月6日 22:46

近年、男性、女性、男女混合など数多くのダンス＆ボーカルグループが存在していますね。ジャニーズ以外の男性アイドルグループも目覚ましい活躍ぶりを見せていますが、今回は1980年代から～2000年代までの男性ダンスアイドルグループの系譜を振り返ってみたいと思います。

★風見慎吾

1983年にデビューした男性ソロアイドル
グループではないが、バックダンサーチーム「ELECTRIC WAVE」とともに激しくブレイクダンスを踊りながら歌うパフォーマンスを披露して話題を集めた。ボーカルとダンサーという構成で事実上、グループのような活動をした。日本におけるブレイクダンスの先駆者で、テレビを通し日本中にブレイクダンスを広めた人物と評価されている。

★リフラフ

1984年にデビューした男性アイドルグループ
TRFのSAMが在籍していたことで知られており、ボーカル1人＋コーラス・ダンスが3人という構成で当時としては珍しかったブレイクダンスなどのストリートダンスも踊れるグループだった。当初は「チャンプ」というグループ名で1982年にデビューしたが鳴かず飛ばずだったため、スタイル・コンセプト・グループ名を変えて出直したという。ファンクラブや親衛隊も結成されていて、アイドル番組を多く放送していたテレビ東京の番組に出演した際や西武園ゆうえんちなどでのイベントのときには出待ちファンが詰めかけるなど、いわゆる¨おっかけ¨も沢山いたようである。「4人組のアイドルグループ」・「ボーカル1人＋ダンス3人の構成」・「ストリートダンスを取り入れたパフォーマンス」といった点はDA PUMPを先取りしていたと見ることが出来る。

★B☆KOOL

1994年にデビューしたダンスアイドルグループ
1990年代の日本の音楽シーンにおいては先進的な活動を行っており、ラップとメロディアスなボーカルが特徴的な楽曲とストリートダンスを融合させたパフォーマンスで人気を得た。日本でデビューした後、台湾と韓国でデビューしてアジアでも活躍。特に台湾では絶大な人気を得ており、Channel Vという音楽チャンネルではプロモーションビデオがたくさん流れていたり、CD(アルバム)の売り上げも好調だったという。そのため¨台湾でブレイクした日本のダンスグループ¨と評価する方が正確である。

★DA PUMP

1997年にデビューした男性アイドルグループ
現在までのイケメンダンス＆ボーカルグループに影響を与えた最初のグループであり、2000年代以降のダンスグループのロールモデルとなった。それまでのダンスグループは、歌やダンスの実力とルックス面にギャップがあり、メンバーの名前も一般的に浸透せず、活躍の場も音楽番組やライブハウスなど一部に限られていた。しかし、彼らはメンバー全員のルックスが非常に優れており、音楽番組だけでなくバラエティ・ドラマ・映画・CM・ラジオといった多方面での活躍をして成功を収めた。ジャニーズ以外の歌って踊れる男性アイドルグループがバラエティやドラマで活躍することは当時としては異例であった。またDA PUMP以前のダンスユニットに影響を受けた男性アイドルも現在では皆無であり、彼らの登場前と登場後ではダンスグループの見方やポジションが大きく異なる。 4人体制で活躍していた全盛期には、女子中高生だけでなく、若い男性層にも好評を得た。

★PaniCrew

2000年にデビューしたダンスパフォーマンスグループ
もともとは、メンバーがそれぞれ別々のダンスチームで活動していたが、ダンスの大会に出場し、優勝したのをきっかけに8人組で結成された。デビュー当初はメンバーの年齢が若かったのはもちろんだが、女子中高生のファンが多く、バラエティや音楽番組にも多数、出演していたので10代女性からアイドル的な人気を博した。「ボーカル1人＋ラップ1人＋ダンス6人」という構成で楽曲を披露していた。この構成は、現在のDA PUMPに受け継がれている。

★w-inds.

2001年にデビューした男性アイドルグループ
2000年に結成され、デビュー前から4ヶ月ほど代々木公園や渋谷でストリートパフォーマンスを行い、舞台経験と認知度を積んだ。ボーカル1人にダンスが2人という特異構成＋かわいい少年コンセプトで2000年代前半に絶大な人気を博す。歌唱力とダンスの実力で後輩世代の男性アイドルやダンス＆ボーカルグループにもそれなりに影響を与えたグループである。

★Lead

2002年にデビューした男性アイドルグループ
当初は3人組で「Rhymix」・「flow」というユニットを組んで、京橋駅付近などでストリートライブを行っていたが、「九州・沖縄スターライトオーディション2002」で審査員特別賞を受賞した古屋敬多が加わり、「SPEEDの男性版」として4人組体制でデビューした。

初期の頃はヒップホップコンセプト、ボーカル3人にラップが1人という珍しい構成で楽曲を披露していた。先輩グループであるDA PUMPやw-inds.の路線を受け継ぎ、ストリート系のダンスアイドルグループとして活躍。台湾でも人気を得ており、台湾では中土居宏宜が一番人気だったという。

★AAA

2005年にデビューした男女混成アイドルグループ
当初は3人組の男女混成ユニットとして結成され、m.c.A・T(富樫明生)プロデュースで「Friday Party」という曲でデビューする予定だったが、「混成グループとしては3人では物足りない」として最終的に8人組に変更された。初期の頃の楽曲はボーカルが3人＋ラップが1人＋ダンス・コーラスが4人という珍しい構成で披露していたが、2012年以降はメンバー全員にソロパートが与えられている。歌やダンスにとどまらず、各メンバーが映画・ドラマ・舞台・モデルなど幅広い活動を行う点も特徴的である。

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