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詩/散文

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この感情のない文字ばかりが溢れる半透明の世界に自分の言葉をぽつりと置くのに違和感を感じたので、投稿を辞めた。ただ詩作自体は今も変わらず続けている。 私は矜持や虚栄心のためではなく…
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2024年1月の記事一覧

【詩】 無題 2024年1月25日作

【詩】 無題 2024年1月25日作

世界に溢れる苦しみが
私の心を傷めます
あなたの流す泪まで
私の頬を伝います
あなたの過去が私をも
ひどく悩ませ苦しめます

同じ幸せ願うのに
何故幸福は対立し
手を握り合うこともなく
その掌は人を打ち
明るく生きたい人々は
何故お互いを傷つける

誰もが求む世界には
殺し合いなどありませぬ

時計の針は進みます
たった今この瞬間も
誰かが生命を絶つ音が、
誰かのすすり泣く声が、
絶望の音(ね)が

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【詩】無題 2024年1月2日作

【詩】無題 2024年1月2日作

私はあなたの名前も顔も知らないけれど
覚えている、私たちがアンドロギュヌスだったこと
私達は引き裂かれた半身をずっと探していること
異なる躰に入っている同一の魂だということ
だから、どんなに過去に押し潰されそうでも、
生きて、生き延びて、私に会って。
貴方が教えてくれたように私達は独りではないから
眩しい貴方の光に届くように
私はこの暗闇から起き上がる
丁度16時間前私が送った時間ではなく
私の過

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