40後半自称画家。日常のことをテーマににエッセイを書いています。 人生経験を学びに油絵…

40後半自称画家。日常のことをテーマににエッセイを書いています。 人生経験を学びに油絵や文章を通して表現していきます。

最近の記事

原点回帰

先日、カウントダウンTVライブ!ライブ!に宇多田ヒカルさんが出ていました。テレビで24年ぶりに「First Love」を歌うということで、テレビの前にスタンバイ(死語?)しました。First Love を初めて聞いたのはたしか就職した頃だったか。夜、枕元でCDから聞こえて来る彼女のa波と言われる声は、親元離れて故郷を離れて1人社会人としての辛酸を味わう日々の中、私の「癒し」でした。人の声で癒される、というのを初めて経験したかもしれません。 それから24年、テレビで歌う宇多田ヒ

    • 私の原点

      今日は私と「絵」について書きたいと思います。 私は、幼稚園に入園する5歳まで一人っ子でした。 近所の友達の姉妹が3歳から制服を着て幼稚園に行くのに、 母はなぜか1年しか幼稚園に行かせてくれませんでした。 子どもにかまわない母ですし、記憶にある私は何にも縛られず、 ただ、ただ「暇」だったように思います。 おしゃべりの少ない家族でしたから、言葉の習得も遅くて、 いつまでも言い間違いが多かった。ヘリコプターをヘリプコターとかね。 おもちゃもほとんど与えられない中、3歳くらいからポ

      • 想像の遥か上を行く

        シンガソングライターの「藤井風」氏の最新曲「満ちていく」というPVに打ちのめされている羊です。 人生の終わりに人は何を思うのか。 この方は人生を達観していて、今をもがきながら生きる私たちを照らすような人だと思う。この歳になってなんとなく見えてきたことをまだ若い彼がその先を想像してその地点から大切な気づきとメッセージを伝えている。 PVは自身が演じているのもあり、こうなるとオール「本人の意思」が反映され、彼自身が伝えたいこと、その世界観が染み渡るように深く伝わってくる。 それ

        • エールしかない

          今年は桜はまだ咲かないけれど、続々と進学の朗報が聞こえる春です。 友人から、大学合格と高校合格の連絡を受けました。 お子さんたち、塾に行きたがらないので(成績はいいのだけど)友人夫婦がつきっきりで受験勉強に付き合ってあげていました。専業主婦としてこどもたちのために家庭をしっかり守る友人の下、お子さんたちは勉強好きに育ってくれたそうで素晴らしいです。 子育ては、子どもが自ら目標を立ててこれをやりたい、と言わせたもの勝ち、なんじゃないかとつくづく思います。親の苦労の大半はそこに

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          30まででいい

          人生は30まででいい。30歳でさよならの予定。 こんなセリフを我が子に言われたら世の親御様、どう思います? なんて言い返します? 帰省中の大学生の息子が言いました。 テレビを見れば、老後資金が心配だからニーサ始めました、 と結婚も子育てもすっ飛ばして20代の社会人が言う。 30まででいい、なんてあなたをこの世に生んだ者として、この世がそんな気持ち にさせているなんて悲しい、そして複雑な気持ちになります。 自分が20代の時には、未来は見えないしわからないけど、今

          30まででいい

          年を取るほど幸せに近づく

          こんにちは。 50歳を前に急激な老眼になってしまい、落ち込んでいます。 今やパソコンの字もぼやぼやしてイライラするので老眼鏡が欠かせません。 何せ、視力がいい、というのだけは取り柄で、学生のうちは両目とも2.0をキープ。取り寄せていた地方新聞が読者に寄り添ってより見やすく、活字を大きくしたと言われてもなんじゃそれ、と思っていた若かりし日々。 白髪も老眼も、初めて「老い」を身を持って感じる体験がある日来るんですね。 年を取ると、隠す、補うことに必死になっていく。 最近はあり

          年を取るほど幸せに近づく

          自分を確立するもの

          不覚にも感情が揺さぶられて涙が出るアラフィフの私。 何かの琴線に触れた時、自分の軸がブレブレになり、 私は一体何に喜びを得て生きてきたんだろう、 これから何を生きがいに生きればいいのだろうと立ちすくむ。 多分、毎日何かのタスクやノルマに追われている時には想いに浸る 余裕の1ミリもなかったことが、自分と向き合う時間ができると心が病むのです。 1人を楽しめる人と1人でいると病む人。 違いは何だろう、と思う時、 その人が抱えている トラウマ なんじゃないか と思うのです。 親兄

          自分を確立するもの

          女50友はどこへ

          アラフィフ女たちの友人状況はいかがなものだろう、と新年早々思う。 元旦に届く年賀状は年々減少し、3日以降にポツポツと、そして今年は毎年届く長年の大学時代の友人から届かなかった。 子供も大きくなると、さまざまな状況があり、年賀状を書けない心理に陥っているのかもしれないし、突如老親の介護が始まったのかもしれない。若い時よりもっとネガティブな想像をしてしまう。ラインでたわいない近況を交わすこともない年一回の薄い関係。遠方住まいでほとんど会うことはなくても過去の自分を証明してくれる

          女50友はどこへ

          真夏の世の考察

          韓国の少子化は深刻な状態らしい。 国土が狭く、単一民族の韓国では日本ほど多様性がなく、人生の価値観までもが単一化している。「私のようにはなるな。」という親の自分の生き方を否定した価値観は親自身の強烈なコンプレックスから来ている。そして今、親の願い(狙い)通り社会的に成功した子どもたちが、今度は「自分たちのようには育てられない」、と子どもを持つことに二の足を踏む状況だ。 私が25年以上前に韓国にホームステイしたり、韓国人と交流した時感じたのは、笑顔の裏にある韓国人の持つ「劣

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          女70代の女子会

          今の70、80、いわゆる団塊世代の人たちが恐ろしく元気だ。 個人差があるのかもしれなけれど、私の親をはじめ、仲間とかご縁とか家族以上に大事みたい。孤立孤独は敵と言わんばかりに自分の所属をあちこちに増やしたり、昔からの知り合い、仲間、友達、時を経て続く、続く、続けてる。 私には信じられない。 ご近所さん80歳は、子供の幼稚園からの保護者友付き合いがずっとあり、ご主人亡くしてからもずっと心の支えとか。習い事やサークルの仲間もしょっちゅう遊びに来ていて訪問者0の私より安心の一人

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          子ども大人のせい

          おはようございます。 最近簡単に人を殺めてしまう事件の報道が多くてそれに慣れそうな自分が怖いです。気がついたのですが、私はそのような報道を聞く度、なぜ犯罪者はそういう行動を取ったのだろう、どういう家庭環境だったのだろうと犯罪心理を推測したり、想像したりする癖が出来ました。もしかしたら無意識に脳で論理的に思考することで自分の心を揺さぶられないように落ち着こうとしているのかもしれません。 人間を産んで育てて成人させたという一つの大きな仕事をしてみて、また教育関係の仕事に携わっ

          子ども大人のせい

          占う

          占い….スピリチャル。霊視。手相。四柱推命。姓名判断。星座占い。タロット。 世の中にはいろんな占いがありますが、あなたは信じていますか? 私はサンタクロースを信じたかったけど、裏切られてから(うちの親はうちは仏教徒だし煙突がないからとクリスマスは祝わなかった)占いという占いは信じていませんでした。 ところが、40歳超えて、何度か事故寸前で奇跡的に命拾いしたことや原因不明の病を経験してから段々とこの世には目に見えない世界があるのではないか、と精神世界を信じるようになってきまし

          1年が経ち

          子どもたちが別居になってはや1年以上が経過しました。自分と向き合う1年を過ごしてきて今感じていることがあります。 一番大きいのは、 自分への気づき。 私は孤独の塊みたいな人間でした。なるべく孤独と向き合わないように生きてきました。周りの世話を焼き、心配し、お節介をし、人のこと(家族に対しても)に 一生懸命になり、いつも誰かといる、人依存みたいな人間でした。 ふと、他人依存から抜けて、自分自身ってなんだっけ、 と我に返る時間が人生の中で巡ってきてこの1年は必死に自分探しを

          1年が経ち

          ここだけの話

          ここだけの話なんだけどね、って話を持ちかけられると思わず、何々?と前のめりで聞きたくなる人間の性。あなたもそう? 先日、買い物帰りにカフェで一息ついてから帰ろうと一人寛いでいました。 すると背中越しにママ友同士と思われる女性たちが座っていて、その距離も近いし、マスク越しでも大きな声で話しているので嫌でも耳に入り、内容丸聞こえ。 「ねぇ、夏休み地獄じゃない?」から始まり、宿題丸つけの愚痴、子どもの愚痴。 まあ、そうですね。お母さんたちお疲れ様です。ここまでは同情しました

          ここだけの話

          プランなんてできやしない

          2月の週末。朝からどんより止まない雨。 体の不調もあって今日はのんびりAmazonプライム。 飛び込んできた邦画を見ることにした。 「プラン75」 2022年公開だから最近のことなのに全然知らなかった。前情報なしに観て、今最大の後悔と絶望感を感じている。こんな夢も希望もない未来とどう向き合えばいいのだろう。登場するお年寄りより若者たちの表情の暗さが気になった。ひたすら暗く、胸が苦しくなるこの映画が時間の無駄だったとは言いたくない。それなりに私たちに投げかけてくるメッセージ

          プランなんてできやしない

          ピグマリオンかゴーレムか

          ピグマリオン、ゴーレムなんてなんだかイギリスの児童文学に出てきそうな精霊のような名前ですね。実は教育心理における教育効果に関する言葉なんです。 大学時代、教育心理の単位を取るために勉強していて、「ピグマリオン効果」について学び、衝撃を受けました。 ピグマリオン効果とは、教育心理学の用語で、他者から期待されると成績が向上する現象をいいます。 アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが提唱したことか「ローゼンタール効果」とも呼ばれました。 またWikipediaによる

          ピグマリオンかゴーレムか