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ここだけの話

ここだけの話なんだけどね、って話を持ちかけられると思わず、何々?と前のめりで聞きたくなる人間の性。あなたもそう?

先日、買い物帰りにカフェで一息ついてから帰ろうと一人寛いでいました。

すると背中越しにママ友同士と思われる女性たちが座っていて、その距離も近いし、マスク越しでも大きな声で話しているので嫌でも耳に入り、内容丸聞こえ。

「ねぇ、夏休み地獄じゃない?」から始まり、宿題丸つけの愚痴、子どもの愚痴。

まあ、そうですね。お母さんたちお疲れ様です。ここまでは同情しました。

が、次の内容が.....

「ここだけの話なんだけど。〇〇さんっていう知り合いがね、子ども4人いるんだけどさ、彼女専業主婦で、毎日それぞれの習い事の送迎や宿題も丁寧に見てあげてて楽しいとか言ってんの。子どもいない時間暇じゃない?って聞いたら結構やることあって忙しいよ、とか言うの。あんなに子どもいるのに家も綺麗で。夏休みも子供の世話苦じゃないとか、そんなんで子どもが巣立ったら何するんだろうね。

3人とも顔は見えませんが、いや〜な空気というのは波動で伝わってくるものです。きっと意地悪な目つきをして盛り上がっているのでしょう。

最後の一行の「そんなんで子どもが巣立ったら何するんだろうね。」と言うのは個人的主観です。それを「あなたたちもそう思うでしょう?」と押し付けて同意させている。恐らくこのママ友たちはこの価値観で繋がっているのです。それも、子どもが絡んでいると、例えそう思わなくても同調しておくしかない場合もある。いづれ縁がなくなり、会わなくなるから期間限定の忍耐をしている人もいるでしょう。

「え?そうかな。もしかしたら何か免許とか資格とか持っているかもしれないし、人のことはわからないじゃない?」

とか言おうものなら次回から集まりに省かれ、或いはよそよそしくなる。
そして気がついたら自分以外の女たちの仲が深くなり、(おそらく反論、意見した人の悪口を言い合うことで結束が強くなった)あなたは居場所を失う。
女の人間関係は幾つになってもそんなものです。
特に、子育て中は「不安」の塊。不安同士が集まるとこういう精神的に未熟な態度に陥りがちなのです。そして、意地悪を言うのも実は本人自身がその不安を持っていることの裏返しだったりします。

ここだけの話、と言うのは気をつけた方がいい。噂話に主観に偏見。
ここだけの話なんだけどね、と来たら「じゃあ聞かなかったことにするね。」と返し、聞いた内容は全てdeleteしましょ。(心の中でもOK)


日々是感謝  羊

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