治療家の心得17【親しき仲にも礼儀あり】
毎日が試験
ありがたいことに、僕のところには健康維持を目的に何年も来店してくれる方々がいらっしゃいます。
やはり何度も顔を合わせていると親密にはなりますが、この関係が治療に影響してしまうと、問題につながることがあります。
それは、真剣さの欠如です。
馴れ合いとは怖いもので、適当とまではいかなくても、接客態度・言葉使い・施術内容に初回セッションのときのような鋭さがなくなってしまうことがあります。
いつまでもギコチない関係のままというのは問題ですが、打ち解け過ぎてはいけないと、僕は考えています。
そこで実践しているのが、「すべてのセッションを試験のつもりで行う」です。
「試験=他人行儀」ではない
「試験と考えたら他人行儀になってしまう」
と思われる方もいるかも知れませんが、それはすでに試験には落ちている方の発想です。
落ち着いて考えてください。
試験官は、目の前の患者さんです。
極端な例でいうと、
小学生と高齢者の患者さんでは、同じような接し方をするのが正しいとは思わないですよね。
もちろん態度だけでなく、言葉の選び方も変わるはずです。
僕の言う試験とは、
・相手に合わせた配慮と敬意をもって接すること
・患者さんに甘えることなく治療結果に妥協しないこと
です。
「この人は、これでも許してくれる」
と思った段階で失格です。
いかがでしたか?
今回の記事で、「でも・・・」「だって・・・」と思った方は要注意かもしれません。
親しき仲にも礼儀ありという、人と円満に関わる基本に一度立ち返ってみてください。
来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた