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人と月の相互作用について - 拝啓 お月様

昨日の投稿について、鹿田草太さんが素敵な記事を書いてくださったので、続きを書きたいと思います。

セッション スタート!

鹿田草太さんの記事はこちら!


書き出しから言葉が温かく心地よくて、嬉しい気持ちになります。

我が広く浅い好奇心はピンとアンテナをのばし、知らない世界に食指が動いた。

これぞ、noteの醍醐味!

何気なく投稿した写真にコメントを頂いたことをきっかけに、隙あらばと好き放題にうろ覚えの知識を交えながら語ったのが前回の記事ですが、それに対してとても前向きなコメントを頂き、本当にありがたいことだと感じています。

そもそも鹿田草太さんからコメントを頂かなければ、「果物と宇宙」についての記事を書こうとは思わなかったわけですし……
これもまた note というシステムにおける素敵な相互作用だなと思います。

僕は月と太陽に対して、なにも影響を与えることができない。相互作用していない。

この言葉から新たな気づきを得ることができました。

それは「マクロシステムとミクロシステムの繋がり」に関してです。

開放システムを前提とすると、あるシステムはより上位のシステムからの影響を受けているわけですが、ここで疑問が生じます。

ミクロシステムはマクロシステムと相互作用し得るのか?ミクロシステムはマクロシステムに影響を与え得るのか?ということです。

広大な宇宙の構成員である私たちは、太陽系システムを構成する要素の一つである月に対して影響を与え得るのでしょうか?

鹿田草太さんも言及している「バタフライ効果」にそのヒントがありそうです。

バタフライ効果
ある系の変化が初期条件に極めて鋭敏に依存する場合に見られる、予測不可能な挙動のたとえ。もとは、米国の気象学者ローレンツが1972年に行った「ブラジルでの蝶のはばたきがテキサスに竜巻を引き起こすか」という講演の演題に由来する。大気の対流が決定論的な微分方程式に従うにもかかわらず、数値計算の精度をいくら向上させても事実上正確に予測できないカオスの性質をもつことを象徴的に表現したものとして知られる。

https://kotobank.jp/word/バタフライ効果-358907

転じて、小さな変化が大きな変化へと繋がっていくことを指す言葉として用いられているようです。

非常に些細な小さなことが様々な要因を引き起こし
だんだんと大きな現象へと変化することを指す言葉である。

https://dic.nicovideo.jp/a/バタフライ効果

日本でいうところの「風が吹けば桶屋が儲かる」に近い感覚でしょうか。

「バタフライ効果」の発想で、地球人が月に与え得る影響を考えてみましょう。

例えば、もし、将来、地球人が月に行く機会が多くなれば、月汚染という環境問題が発生するかもしれません。

この前提の時点で、現代の地球人の一般的な生活とは離れていきますが……
民間人の宇宙行きが実現しつつある昨今の状況をみると、まったく非現実的な話とは言い切れません。

月と地球を気軽に行き来できるようになれば、月から天然資源を採取するようになって、月資源が枯渇したり、地球の廃棄物を月で処理するようになって、月がゴミだらけになってしまうかもしれません。

そうなれば、地球人は月に影響を与え得ると思えます。

月を守るためにも、地球環境を守ることの大切さを再認識します。
資源を大切に。ゴミを減らそう。

月をいじめたら、宇宙の他の生命体との国際問題ならぬ星際問題に発展するかもしれません。

私は、映画『アベンジャーズ』シリーズのファンでもあるのですが、『インフィニティウォー』と『エンドゲーム』に出てくるラスボス ”サノス” の野望を思い出します。

(推しヒーローは、ドクターストレンジです!)

過度なネタバレにならない程度に、サノスの野望を説明しておきましょう。

サノスは、宇宙の全生命体を2分の1に削減しようとします。
インフィニティ・ガントレットと呼ばれるアイテムに、インフィニティ・ストーンという6種類の宝石を嵌めて指を弾くと、宇宙の全生命体の半分が消滅するのです。

恐ろしい野望ではありますが、その背景には宇宙の食糧危機がありました。
食糧難に陥った宇宙では飢餓や食糧をめぐる戦争によって、多くの犠牲が生じていました。それを案じたサノスは、全生命体 50%OFF作戦(筆者命名)を始めます。

背景を知ると、ヴィランのトップ、サノスのことも嫌いにはなれません。

地球人中心に好き放題やってしまうと、地球人はどこかの他の生命体に滅ぼされてしまうかもしれません……



またまたSFのような話に発展してしまいましたが、フィクションを作るのは実在する人間。フィクションとノンフィクションは、どこかで連続しているのではないかと思っています。

少し不穏な話であったり、教訓めいた話になってしまいましたが、鹿田草太さんは豊かな感性で素敵な締めくくりをしております。

僕が飲みたいときは月が来る。

月が飲みたいときは僕が行く。

月との飲み友システム!!最高です!!

「月見酒」という文化がありますように、古くから地球人は月とのシステムを形成していたのかもしれません。

月とのコミュニケーション。
月に向かって語りかける言葉によって、月の表情は穏やかにも悲しくも映ります。

立派な相互作用ではありませんか。

「環世界」という概念を思い出しました。

すべての生物は自分自身が持つ知覚によってのみ世界を理解しているので、すべての生物にとって世界は客観的な環境ではなく、生物各々が主体的に構築する独自の世界である

若干、拡大解釈による定義のズレが生じているかもしれませんが、伝えたいのは客観的な世界が全てではないということです。

世界は主観によって形成されるという考え方です。

同じ月を眺めていても、人によっては笑っているようにも見えるし、泣いているようにも見えるわけです。どちらの捉え方が正解・不正解というものではありません。

その世界のなかで月とコミュニケーションがとれるのならば、月と個人の相互作用によるシステムが存在するといっても良いと思います。

月を招いての飲み会。
お酒とおつまみを持参してぜひ参加させて頂きたいと思います!

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