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果物と宇宙 - 美味しそうな月を眺めてシステム理論を思い出した話

今回は、少しふわっとした話です。
抽象的で、専門外の内容も含まれるので、現実に基づいた創作のような感覚で読んでいただければと思います

テーマは「果物と宇宙について」

なぜ、このテーマで記事を書こうと思ったかと言いますと、先日の投稿について素敵なコメントを頂いたからです。

こちらの投稿です。


望遠レンズで撮った月の写真。
note での「みんなのフォトギャラリー」に何か投稿してみたいと思って、画像フォルダを遡ったところ、以前に撮影したこの写真が見つかったので、投稿させて頂きました。

鹿田草太さんよりコメントを頂きました。

鹿田草太さんの最新の投稿はこちら!


クリエイターページを拝見しますと、とてもゆるくて可愛らしい雰囲気を感じます。それでいて、投稿からは教養と知性が感じられて、最近気になるクリエイターさんの一人です。

コメント欄でのやりとりを紹介させて頂きます。


ワクワクにつられてワクワクする会話でした!
「右下の方に白丸と、そこから円状に広がる線」の正体については、私は存じ上げないので、ご存知の方はぜひ教えてください🙌

今回、記事で書きたいのはコメント後半の「果物と宇宙について」です。
このやりとりを読んだ上で、写真をもう一度見てみると、月が果物のように見えてきませんか?
(共感していただける方はぜひコメントで教えてください!)

果物と宇宙


好きな動画があります。

動画について語るには、専門知識と英語力の不足を感じるので、
Wikipediaより動画の概要を引用させていただきます。

最初、どこかの公園に寝転がっているピクニック中の男性の姿を真上からとらえている映像から始まる。正方形に区切られた映像は縦・横が1m×1mの範囲を見せている。10秒かけてカメラが上空へ上がっていき、その範囲は10m×10mとなる。次にはやはり10秒かけカメラはさらに上空から100m×100mの範囲をとらえる。このようにしてその範囲を拡大していき、ついには宇宙の果てともいうべきところまで後退する。

今度は1分で元の1m×1mの世界へ戻り、逆方向……つまりカメラが人物に寄っていく。10秒かけて0.1m(10cm)×0.1mの世界へ(映像では手の甲がアップになる)。さらにどんどんミクロの世界へ突入していき、最終的には陽子や中性子の世界にまで入っていく(この時代にはまだ素粒子という考え方は一般には知られていない)

10の巾乗を軸として、制作当時の人類が知りうるあらゆるスケールの物理構造を統合して、直感的に示している。

ミクロ・メゾ・マクロの概念を説明するときに、よくこの動画を活用させて頂いております。

動画を観ていると、まさに先述のコメントでの「果物と宇宙」に関する会話を思い出します。
動画の前半部分では、我々は広大な宇宙の一部であるということを実感できますし、後半部分では、人体の中にも宇宙が広がっているということを考えさせれます。

思いを馳せていくと、「一般システム理論」を連想します。

ただし、こちらもまた難解で、1割も理解できていないのではとさえ思うので、あくまで私なりの理解を書いておきたいと思います。

一般システム理論を一言で表現するならば、「世界をシステムとしてとらえる考え方」です。

そして、「システム」とは……

① システムは互いに作用している要素からなるものである。
② システムは部分に還元することができない。
③ システムは目的に向かって動いている。
④ ひとつのシステムの中には独特の構造を持った複数の下位システムが存在する。
⑤下位システムは相互に作用しあいながら調和し、全体としてまとまった存在をなしている。

①〜⑤の数字を振らせて頂きましたので、このなかのいくつかについて説明してみたいと思います。

① システムは相互作用する要素の総体である。

例えば、太陽系は英語で「Solar System」と訳されるようです。
つまり、太陽を中心として、惑星や多くの星という要素が、それぞれ重力や引力によって相互作用しているシステムであると理解することができます。

人体もまたシステムです。人体は様々な臓器から構成されており、それらが相互作用することによって、人は様々な感覚をもったり、行動をしたりすることができます。

例えば、熱湯に触れて熱いと感じるのは、皮膚と神経と脳という要素の相互作用の結果だと理解できます。

noteで文章を書くことができるのは、脳・眼・手・指とそれらを繋ぐ神経が相互作用しているためであると理解できます。

熱さを感じること、文章を書くこと……
これらの何らかの目的に向かった動作は、人体システムのなかの複数の要素によって成立するものであり、どれか一部分をもって行うことはできません。手だけでは熱さを感じることも、文章を書くということもできないはずです。

(= ② システムは部分に還元することができない。/ ③ システムは目的に向かって動いている。)


④ ひとつのシステムの中には独特の構造を持った複数の下位システムが存在する。
⑤ 下位システムは相互に作用しあいながら調和し、全体としてまとまった存在をなしている。

複数の要素によってシステムが構成され、そのシステムはより上位のシステムを構成する一つの要素になります。

喩えるならば、マトリョーシカや玉葱の皮のようなイメージでしょうか。
(ただし、開けても開けても同じような形のものが出てくるわけではありません)

このシステムの階層性を「ホロン」というそうです。

人が集まると家族というシステムが出来上がります。
複数の家族が暮らす場所が地域です。

複数の地域で構成されるのが市町村であり、
市町村が集まると都道府県になります。

いわずもがな、都道府県が集まって国ができていますし、
その国は地球というシステムに含まれます。

まだまだ。地球は太陽系システムの一部ですし、
太陽系の外側にはもっと広い宇宙が広がっているかもしれません。

逆、すなわち、ミクロの世界も然り。
人体も分解を繰り返していくと原子レベルに到達します。

開放システム

別次元のシステムと相互作用するシステムを開放システムと呼びます。

例えば、臓器の不調は人体システムに影響しますし(ミクロ→マクロ)、
国の政策は国民の生活に影響を与えます(マクロ→ミクロ)、
気圧によって気分や体調が変わる場合もあります(マクロ→ミクロ)。

他のシステムから全く影響を受けないシステムを「閉鎖システム」と呼びますが、あくまで理論的な概念であり、現実に存在しているシステムはすべて開放システムであるとされています。


システムの階層性と開放性ということを考えると、
「果物と宇宙」の繋がりも否定できないような気がします。

広大な宇宙の中に果物が生まれた。
その果物の中に宇宙が広がっていても、不思議ではありません。

月が丸くて美味しそうだという感覚も自然なのかも?
宇宙のどこかには月を丸呑みにしてしまう巨大生物がいたりして。
さて、ここで、この記事のタイトルを読んでみましょう。
え、私の正体?ほほぅ、勘がよろしいようで……

最後は SF のような話になってしまいましたが、
フィクションだと切り離してしまうのは勿体無いくらいにワクワクする思考の旅を楽しませて頂きました。

秋の夜長、星空を眺めながら宇宙に思いを馳せてみませんか?



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