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2408企画「恐怖」

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#恐怖

忘れられない旅の思い出~恐怖体験~

忘れられない旅の思い出~恐怖体験~

2018年、私と夫の共通の趣味は「山歩き」だった。

「登山」というほど本格的なものではない。
日帰りで行ける低山を歩く「遠足」のようなもの。
美しい景色を見たり、山頂でお弁当を食べたりするのが楽しくて、私たちは「山歩き」にハマっていた。

しかし、私はある一点に関してだけ不満があった。
それは人の多さ。
週末に出かけていたから?
アウトドアブームのため?
とにかくどこの山も人が多く、私は混雑に辟

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飛んで火に入るなんとやら

飛んで火に入るなんとやら

 蜘蛛がいた。

夜も更けてきたこの日、家で小説を書いていた私は、何やら気配を感じて振り返った。すると寝室のカーテンに、1匹の蜘蛛が止まっているではないか。

無論、道産子の私は昔から虫が平気だ。子供の頃はよく、虫かごを肩に掛け、虫網を手に持ってはトンボや蝶を追いかけ回していた。だから今も、足長蜘蛛くらいなら素手で掴んでポイっと外に放り投げられる。それくらい、虫は平気なのだ。

だけどこの時の蜘蛛

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いちばんの恐怖!それは・・・

いちばんの恐怖!それは・・・

8月にピッタリなテーマ「恐怖体験」。

今月も書くよー!

だれもいないトイレで感じた「気配」身の毛もよだつ恐怖は、高校2年生のときのアルバイト先にて体験済だ。

当時の私は、国道沿い(大阪府内)のファミレスでウェイトレスをしていた。更衣室で、「この店、"出る"で!」と盛り上がるパートのおばちゃん達。なんでも、交通事故で亡くなった女の子の霊がいるのだとか。

あんたも気をつけたほうがええで!と言わ

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恐怖の合唱コンクール

恐怖の合唱コンクール

夏休みが明けると、いよいよ合唱コンクールだ!
私が通っていた小学校では、運動会、秋の遠足、極寒のマラソン大会に並ぶ一大イベントだった。
この日に向けて4月終わり頃から、選曲、指揮者、伴奏者、練習日の計画、衣装をどうするかなど、学級会での話し合いが始まる。
初めはみんな「夏休み明けだから、まだまだ先だよねぇ。」といった感じで意見も出ずのんびりしているが、1ヶ月もすると次第に熱が入り始める。

課題曲

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わたしの恐怖体験

わたしの恐怖体験

一人暮らし女性の一番の恐怖は、
突然の訪問者です。

ある夜、図書館から帰って来ると玄関の前に訪問者がいました。

全身黒づくめで、手足が長い。
がっしりとした体型。
見るからに屈強そうな見た目。

そして私が通常認識しているものより、10倍くらい大きい。
手足が沢山ある。

見た瞬間、ブワッと鳥肌が立って逃げ出しました。

玄関の前に、ものすごく大きな蜘蛛が巣を作っている!
玄関の横幅半分は隠れ

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