ガチひきこもりがバイトを始めて1ヶ月

 ガチひきこもりだった僕が先月から思い立ってバイトを始めた。バイトを始めるまでも大変だったが、始めてからも大変だった。バイトに行く前は何時間も前から不安で不安でたまらなくなり、バイトに行く直前になったらツイッターやメンヘラ.jpなどで声援を募った。

 「がんばってください!」「応援してます」などといったリプライをもらったり、いいねがたくさんついたりすると勇気づけられてバイトに行く気力が湧いてくるのだ。だからこれを見ている読者もぜひ僕のツイッターをフォローして応援して欲しい。

 今日でシフトに入った日は6日目だ。仕事内容は概ね説明されて、自分ひとりでできる仕事も増えていった。もうすぐマトモな戦力として数えてくれるようになるだろう…………そう思っていた。

 今日の出来事でおそらく店長からは僕のことを「使えないおっさん」認定されてしまったと思う。それくらい派手な失敗をしてしまった。あまりにも初歩的な不注意によって店に損害を与えてしまったのだ。定められた手順を踏まずに仕事をしてしまったのだ。要するに確認ミスによる失敗だ。知らなかった、できなかった、そういうたぐいの失敗ではない。人間として当たり前に持っている注意力があればこんな失敗はしないはずなのだ。

 僕はもう死にたい。神よ、どうか僕を殺してくれ。ガンにでも冒して確実にあの世に送ってくれ。さもなければ心臓発作で一気にあの世に送ってくれ。僕には生きる価値がないのだ。

 この数時間、自殺をしようと考えていた。どうやって自殺をしようか考えていた。

 同時に、今日これから自殺を図ってみて、きっとまた失敗するだろうとも考えてしまった。そうしたらまた精神病院に入院させられて、バイトもクビになり、再びひきこもり生活をすることになるだろう。
 僕は今年で30になる。もう十分におっさんだ。ここで再びそのような状態になったら、もう再起することはないだろう。死ぬまでひきこもりだ。よくて中年フリーターだろう。再就職をしてマトモな人間になる道は永遠に閉ざされるだろう。そう考えたら怖くなった。

 今ここで自殺をしたら、残りの人生すべてをゾンビのように生きて敗戦処理に費やすことになる。女とセックスすることなど永遠になくなるだろう。ましてや家庭を持つなど絶対に叶わぬ夢になるだろう。死ぬまで孤独に苦しめられるのだ。きっとどこかで親を殺すことになるかもしれない。

 その苦しみと、今味わっている死んだほうがマシと思えるような惨めな苦痛を一生味わうことを天秤にかけてみた。

 ゾンビのような人生を送るより、今味わっている苦しみを一生味わうほうがマシという結論に至った。

 精神が壊れるその日まで、僕はこれからも苦しみ続けるしかないのだ。

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