彌(仮)

わたる(かり)です。 大体こんな感じの人間です。

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20240427 13:19

生まれたのが夕方だった話は、そういえばあの子にしたっけなあと思った。次の日になってから。 結局、言いたいことの殆どを言えずに23歳になってしまって、多分これは、24歳も同じように過ごすのだろうなと。誕生日バレンタインクリスマス、ここ数年のレイトショーに見た映画は大体が別れを選ぶ恋人たちの話で、昨晩もそうだった。わざとそういう話を選んでいるわけではないのに、毎度こうなっている。昨日は私だけの記念日だったから一人で見ている人ばかりだったし、元より実在する人がモチーフになっていたか

    • 20240427 23:23

      もうどうだっていいのだ。 ひとりになるのではなく元よりひとりだったのだし、そもそもふたりになるつもりも、端から無かったことは思い出した。 チェスとか、その手の類のゲームが苦手だ。苦手というか、やり方がわからない。何をどう考えれば勝ちにたどり着くのか、何度やっても全く道筋が見えない。 人間関係も同じだ。どういう風に会話を進めれば良い方向にたどり着くよう説得できるのか、相手の話を踏まえて自分の話をどう切り返せばいいのか。 更に会話だと駒も自分で作らなければいけないから、気がつけば

      • 卒業前夜

        爪に色を塗りおわり、シャツにアイロンをかけ、明日で卒業だという自覚はこの時点であまりなかった。飲みものをいつものマグカップへと入れる。ただ気持ちだけは少し浮ついていて、多分今日は変な夢を見るのだろうと思う。そしてどうせ忘れる。いい夢であることはないと思う。 明日会う人の中に、もしかしたら最後になる人が居る可能性を考える。全ての縁を繋ぎ続けるのは、むずかしいことだ。でも、出来ればこの先もできるだけ切りたくないな、と思う縁もあって。 卒業という区切りがなければ、だらだらと続く

        • 自己紹介のお時間

          1. 名前は? 金関彌 ペンネームです。 2. その名前の由来は? 金関の名前が広く知れ彌るように。 結婚したら金関の名前が潰えるなと思ってつけました。今は結婚する予定自体が潰えています。 3. 誕生日は? 4月26日(木) 4. 歳は? 22歳。 5. 血液型は? B型。 6. 兄妹何人? 0人。 7. どんな性格? 面倒くさいです。 8. 人からはどんな性格と言われる? やさしい、几帳面。 9. 自分の長所は? おこらないところ。 10. 短所は? 詰め

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        20240427 13:19

          ばらいろ

           時折、右を向いて生きている。大学からの帰り道を歩くとき、人との会話が途切れたとき、何を思うわけでもないのに右を眺めてしまう。右側に、これといって何があるわけではない。何かを探しているわけでもない。何でもないのに、気がつけばそちら側を眺め、歩いている。  空、鳥、電線、線路のわきに生えた雑草。夕方五時の空の色を表す言葉はあるのだろうか、と、右側を眺めながら思う。暗くはない。もう少しで消えてしまうであろう色味。小説の冒頭に据える情景としては、いささか安直すぎるのだろうか。花鳥風

          ばらいろ

          病垂れにカスミソウ

           正直もう、全てにおいてどうにもならないような気がしている。ずっと。夢だと分かりながら見る夢にも慣れてしまったし、躊躇い無く人を殴る感覚にも飽きてしまった。今更どうにかしたいとも思っていない。寧ろこれ以上、どうにもしたくないのかもしれない。名前の分からない花の一種類を束ねて形作られた花束を、地面にぽっかりと空いた奈落へと放る。私しかいない空間には、昨晩眠る前に放った可燃ごみの袋と同じ音が響く。花束を捨てたことが無いから、別の音でイメージを補填するしか無かったらしい。花束にして

          病垂れにカスミソウ

          過去の恋人の話をネタに何か創作をする奴はイカレているのではないか

           過去の恋人の話をネタに何か創作をする奴はイカレているのではないか、と思う時があるが、如何せん自分の好きなバンドがまるまるそんな感じなので、何も言えない。  ただ、本当に正気か? 実はイマジナリー恋人だったりするか? とはいつも思っている。だって、後から読み返して、特定の人間の顔が浮かぶのはどうなのだ。元恋人たちは、「実はこれ俺~」とか余所で言うのだろうか。使われてしまった時点で言えるような歌詞ではないのか。  そもそもどの曲からどの曲までが同じ人間の話だ、とかにもなってく

          過去の恋人の話をネタに何か創作をする奴はイカレているのではないか

          サイコパスっぽい(笑)

           皆様は、ビッグ・ファイブという性格診断をご存知だろうか。その辺の心理学テスト~信憑性低いけど楽しいやつ〜みたいなのではなく、実際に心理学を学問として学び、利用している人々の間でも度々使用される結構ガチめの診断である。  私はこれを大学三年生の心理学で行い、簡易版であったがサイコパスすれすれの結果を叩き出した。  診断結果に善し悪しは無い、と先生は早々に宣言したにも関わらず、その直後「いやでもこれらの傾向がある人はあんま良くないですね(意訳)」とかなんとか言って自分の作っ

          サイコパスっぽい(笑)

          魚卵

           先日、季節外れに子持ちカレイの煮付けを食べた。小さな頃から魚卵が好きで、いくらや数の子たらこ等、ぷちぷちした卵を特に好んで食べている。このままだといつか痛風になるような気もしなくもないが、まだ二十二歳だから大丈夫だろうと高を括っている。具体的な痛風の症状が何なのかはあまりよく分かっていない。美味しいものを我慢して生活するくらいなら思い切って食べた方がいい。しかしそう思ってはいても、基本的に魚卵は値段が高い。数多の未来を潰えさせているからこの値段なのだろうなと思わなくもないが

          初参戦でジャニーズWESTのライブを楽しむ為に、予習しておけば良かったなと感じたこと。

           ※若干の公演ネタバレを含みます。POWERのセットリストを全く知らずに参戦したい方はお気を付け下さい。  今回のnoteは、アルバムが発売されてから全20曲をすりきれるまで聞き倒し、期間中配信されたTiktokを見、YouTubeを見、出演したテレビを見、過去のライブDVDをサラッと見返してからRainboWのショートムービーが気になりすぎて脱線した後、実際現場へ赴いて後悔したことをまとめたものになります。推しと同じ空気を吸いに行くだけのつもりでしたが、やっぱりこの辺りは

          初参戦でジャニーズWESTのライブを楽しむ為に、予習しておけば良かったなと感じたこと。

          22歳初日。

           何故か明るいのに降っている大雨のばらばらとした音、ぬるい腹痛と腰痛で覚醒した。こんな時に限って何の夢を見たか覚えていない。比較的悪い状態で推しから配信される年一回のバースデー動画を見るわけにもいかず、いつもより比較的健康的な時間で身体を起こす。一階に降りる。よくよく見れば、まだ動画が配信されていなかった。時間もあるのでパンを食べようと、ずっと温存していた福岡土産、明太子の食パンに塗るヤツを出してくる。ヤツを塗って、マヨネーズを細く縁に絞り、焼く。出来上がって一口食べてみる。

          22歳初日。

          社不

           たぶん、私は社会的に要らない人間なのだと思う。  黙って、意味なく同じことが出来ない。誰でもできるけれど誰かがやらなければいけない仕事に対するやる気がない。一瞬耐えるが、最後はものの見事に爆発して終わる。根本的に協調性がない。人と本気で仲良くなれない。信用していないから。上っ面で話そうと思えば何処まででも話せるけれど、末長く仲良くしようと思うと途端に何を話せばいいか分からなくなる。バイト先でもお客様とめちゃくちゃ仲良くなる。対照的に中の人とどんどん仲が悪くなっていく。険悪

          『幽霊はここにいる』20230112夜

          ※自身で観劇へ行ったことを覚えておくための偏った感想です。 閲覧はあくまで自己責任でお願い致します。敬称略。  今回は神山智洋半分、安部公房半分くらいを目当てに森ノ宮ピロティホールへ向かったのだが、入場早々、正直来るところを間違えた感が凄まじかった。安部公房を目当てにした体半分が悲鳴を上げていた。ホール全体の趣も凄まじかった。動揺に動揺を重ねた結果、パンフレットを買うために並んだ列(坂道)で余所見をした挙句、前のお姉様に思いっきり突っ込んだ。再三だが、本当に動揺していたのだ

          『幽霊はここにいる』20230112夜

          二十一歳

           自殺はおそらく、早いうちにするのがいい。大人になるにつれて、地面が自分から離れていく。地に還る方法がわからなくなっていく。  昔から、大層な事を言うとそれなりに心配されるような家庭だった。だから、大層な事を言うにはそれなりの理由が必要だった。大層な事を言い換える言葉が必要だった。嘘だよ、を言い換えたら、他人から聞いた話なんだけど、作り話なんだけど、になった。都合よくそこに小説があった。私は小説を書く人間になった。小説を書くことで、何とか生き長らえる人間になった。本当は言い

          二十一歳

          誰かと共にあること

           何故こんなにも「誰かと共にあろう」「人を頼ろう」等といったセリフを聞くことに嫌悪感があるのか、ぼーっと考えていた。  常日頃、至る所で美談のように語られる言い草に気がつけば眉を顰めている。自覚がないまま、むっとして、それが140文字の中であれば、無言のままにフォローを外している時もある。  そんな自分に気がついて、何事だ、と思った。嫌悪は、制御出来なければただの暴力や我儘になりさえする。ついでに私は常日頃あまり嫌悪を抱かない人種なのだ、大体いつも、好きじゃない、くらい。嫌悪

          誰かと共にあること

          読めない名前。

           彌。ぱっと見読めないどころか、正直、例える単語もないので説明もできない。他人が付けた名前だとしたら完全に零点だ。事実、私の名前に組み込まれる予定もあったそうだが、案の定却下されている。読めない書けない説明できない常用漢字外。酷い有様だ。  しかし、これを私はペンネームにしている。名字をそのままに、ペンネームにしている。  「読めない」から、ペンネームにしているのだ。  名前を売らなければいけない職であればもちろん致命的だ。漢字が読めないからと平仮名に変える人も少なくない

          読めない名前。