20240427 23:23


もうどうだっていいのだ。
ひとりになるのではなく元よりひとりだったのだし、そもそもふたりになるつもりも、端から無かったことは思い出した。
チェスとか、その手の類のゲームが苦手だ。苦手というか、やり方がわからない。何をどう考えれば勝ちにたどり着くのか、何度やっても全く道筋が見えない。
人間関係も同じだ。どういう風に会話を進めれば良い方向にたどり着くよう説得できるのか、相手の話を踏まえて自分の話をどう切り返せばいいのか。
更に会話だと駒も自分で作らなければいけないから、気がつけばもう何が何だか分からなくなっていた。


結局私のこと好きな人とかどこにもいないだろ。きっとどこかにはいるよ。そうやってずっとちょっと期待したまま、死ぬ瞬間、はいやっぱり居なかった~って答え合わせするの? いやきっつ。みたいな問答を脳内でここ1ヶ月に1000回はやった。
そうしたら、そう考えるようになった発端の記憶がぼろぼろ飛びはじめた。時系列順に思い返そうとして、ぐちゃぐちゃにしか説明できなくなっていた。その時に流れていた音楽やその時食べたものに面すると確かに心が軋むのに、何故そういう感情が生まれるようになったのかまるで思い出せない。何かはあった気がするけど、言語化ができなくなる。あれ、たぶんあれ。あれ。あれ。
そしてこれは、いつものやつだ。前にこうなったのは、部活がきつすぎたとき。その前は、なんか私の周りで自分の話しかせずお互いに談笑してる訳でもない人間×5に囲まれたとき。いやしんど……と思い始めて、虚空を見つめ始めると大体記憶が飛ぶ。人体って素敵にできてますね。当時の人ごめん、私がやった悪いことも、あなたがやった悪いことも、お互いに楽しかったことも、覚えていたとして、なんか他人の記憶を覗き見しているくらいの現実味しかもうないです。都度こうなるから、私は書くことを止められない。細部が思い出せなくなるから、書かなければ零れる。
今書き進めていた小説は本当に書き続けられるのかな、とは少し思いました。


多分大丈夫じゃないんだろうな。色々。

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