20240427 13:19


生まれたのが夕方だった話は、そういえばあの子にしたっけなあと思った。次の日になってから。
結局、言いたいことの殆どを言えずに23歳になってしまって、多分これは、24歳も同じように過ごすのだろうなと。誕生日バレンタインクリスマス、ここ数年のレイトショーに見た映画は大体が別れを選ぶ恋人たちの話で、昨晩もそうだった。わざとそういう話を選んでいるわけではないのに、毎度こうなっている。昨日は私だけの記念日だったから一人で見ている人ばかりだったし、元より実在する人がモチーフになっていたからカップルも少なかったけれど、いつもは、終わった後の会場全体からそこはかとない気まずさを感じる。気まずさは、人がいないと生まれないんだよ。私はいつも、少し足の前に空間のあいた最後列からそれを眺めている。


初めて、昨日明確に雑踏の中で孤独を感じた。こんなにも人がいるのに、と思った。誰とも私は知り合いではなくて、この場のどの人とも繋がっていない。久しぶりのヒールで靴擦れした足で信号を渡りながら思って、安っぽい思想で吐き気がした。同時に怖くなった。雑踏の中で、唯一私だけが雑音だった。


最近ずっと、自身の必要性について考えている。私はもう私のことを必要としていない。周囲も常に、別にいてもいなくても大丈夫そうで。でも約束をしてしまったから軽率に居なくなることもできなくて、自分だけが好きな音楽で心音をシャットアウトしながら、思ったことを少しエモく(笑)書くことでなんとか人生を書き潰している。暇だ。やることがない。生きているだけで、私の分、余計にお金がかかる。資源が浪費される。どこにいても、居ても居なくてもいい子になっている。時々ちょっと邪魔なんだろうなという気もしている。私が動くだけで他人の時間が削れる。何か大きな事故に巻き込んで、死傷者一名で殺してくれ。それが多分ベストだ。これは自虐ではなく、すべて事実として。

でも最後に一回だけライブに行きたいなと思いながら、当落の結果を見ることにします。感情重(笑)。

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