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夏休みを頑張る、という話。

私の職業は、専業主婦だ。

私の職務内容である「主婦業」および「母親業」について、私はかなりサボる方だが、業務にかけているパワーは基本的に0.85人/月である。
一日平均で4時間、一か月あたり120時間。これが純粋な業務にかかっている計算だ。
まぁまぁ、子供も小学生一人しかいないし、手を抜ける所は全部抜いてnoteを書いたりゲームをやったりしているので、多分真面目に料理や掃除をやっている人より、かなり少ない方ではないかと思う。

ちなみに「人/月」というのは、「1.0人/月=残業0の会社員が一か月に働く量」という単位である。IT業界の見積りでよく使う概念で、1.0人/月=140時間で計算している。

で。私にとっての休日は、「夫も子供も日中家にいない日」である。
ここは主婦あるあるだと思う。昼食の用意をしなくて済むからだ。
もっと言うと私にとっては「いつ話しかけられるか分からない」状態は、イコール「準待機状態」である。「誰にも話しかけられる可能性がない」時でないと心底心が休まるということがない。
なので、私にとって、息子が家にいて起きている時間は常時「営業中」だ。接客業のバイト中に、客がレジに来ていなくても店内にいる状態、といえば伝わるだろうか。夫は微妙なラインだが、彼は口数が多いタイプでないので助かっている。
一言で言えば、私には他人と暮らす適性がないわけだが、まぁまぁそこは置いておく。

そして一昨日から、私にとっての毎年恒例の「試練の時期」が始まった。
そう。息子の夏休み開始である。

夫が接客業で、土日は休みでない仕事をしているので、平常時でも私の「休日」は週に3日程度なのだが、この週に3日あった「休日」が、完全にゼロになる。

加えて私は暑いのがめちゃくちゃに苦手で、夏はそれだけで憂鬱になる。25℃を越えると思考能力が落ち始め、28℃を越えるとイライラし、30℃を越えると耐えられないのでエアコンをつけるしかなくなる。このエアコンつけ過ぎも体に良くない……と分かりつつも、そうせざるを得ないのだ。だって生きていけないんだもの。
神は何故日本に夏を与えたもうたのか。いや風物詩的には好きなんだけどね夏。ただ私の周囲の気温と湿度だけ下げといて欲しい。大体データセンターの環境、気温22℃、湿度40%ぐらいが私にとっての適温で、寒い分には室温7℃ぐらいまでは何とかなる。あれ?私はサーバーだったのか?
とりあえずドラえもん出てきて!オールシーズンバッジちょうだい!!一年中秋か冬にしとくから!!

まぁまぁ、家族が家にいる状態だと心が休まらない、というのは完全に私個人の仕様の問題だし、物理的な業務量は若干増える程度だし、今までだって何とかなってきたのだから、何とかなるだろう……と自分に言い聞かせている。子供にとっては永遠に続いて欲しい夏休みを、頼むから一日でも早く終わってくれと母親が願っているのは、正直すまんとしか言えないが。

一番ストレスがかかるのは8月に来る「夫の盆休み」期間だ。夫が家にいるが故に普段よりもテンションが高くうるさくなる息子、そしていくら「何でも良い」とはいえ毎日3食がっつり提供せねばならなくなる食糧問題、夫の実家に行くというイベント……あぁ、考えただけで気が滅入る。サボりたい。ちょっと一週間ぐらい旅に出てきていいですか。

これ共働きの方々とか、どうやって生き抜いているんだろう。私も日中ガッツリ仕事をするようになれば、「出勤がない日=休日」と考えられるようになるのだろうか。平日は仕事をして、休日に家事をして、ってマジで2人/月とか働いてるよね働くママさん達って。超人なの?スーパーマンなの?大丈夫?死なない??

とりあえず今の私がフルタイム勤務をやったら確実に潰れる予感しかないので、金策を未来の自分に丸投げして、今はぬるま湯につかっていよう。うん、夏休みぐらいでヒーヒー言ってる間は無理だ、たぶん。

よそはよそ、うちはうち。兎にも角にも目の前の敵――「夏休み」の討滅に全力を尽くさねばならない。
9月に入れば一息つける。シルバーウィークが終わればしばらくは「休日」がしっかり確保できる日々に戻る。
そこを目先のゴールに見据えて、何とか頑張って耐え抜いていく所存である。

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