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これだけで売上が伸びる!月1回のレシート整理術

個人事業主やフリーランスの方にとって、とーーっても面倒で苦労するもの。

それが、

「毎年3月の確定申告」

ですよね。

毎年、長い時間をかけて、苦労して苦労してやっている方も多いはずです。

でも、この確定申告。

ここで紹介する5つのステップ通りにやっていくと、どんな人でも、「効率よく、そして楽しく」進めていくことができます。

確定申告直前の時期に、苦しむことがなくなっていきます。

しかも、このステップをやるだけで、「売上を伸ばす力も身につく」んです。

この方法は、

私自身の個人事業主としての失敗経験、成功している起業家さんや経営者さんの分析をした結果をベースにして、

・「確定申告」の専門家である税理士の私
・「お金の使い方」の専門家であるファイナンシャルプランナーさん

で開発したものです。

この内容を実践することで、確定申告が楽しめるようになります。

でも、それだけではなく、

・無駄な税金を払わずにすむ
・売上を伸ばす力も身につく

というメリットもついてきます。

ぜひ、じっくりと何度も読みこんで、実践してみてください。

※こちらの整理術は、これからも様々なノウハウを取り入れながら、少しずつレベルアップをしていく予定です。

「売上を伸ばすレシート整理」の実践5ステップ

では、ここから5つのステップを具体的に解説していきます。

1.1ヶ月分のレシートを取り出す

まずは、前月1ヶ月分のレシート、領収書をすべて出しましょう。

  • 紙のものは、机の上にすべて出します。

  • 電子データのものは、パソコンにフォルダを作って、まとめます。(フォルダ名は、2022年8月の領収書であれば、「202208領収書」などとします)

次に、

  • 銀行からの支払い履歴

  • クレジットカードの支払い履歴

  • 交通系ICカードの支払い履歴

も一緒に準備します。

銀行の支払履歴については、通帳またはオンライン通帳の履歴です。

通帳の場合は、そのままでOKです。(後日、コピーしておくと良いです)

オンライン通帳の場合は、ログインして、該当月の明細を表示します。

表示されたら、画面コピーをして、そのデータを先ほど作ったフォルダに保管します。

2.分類ごとに整理する

次は、ステップ2です。

1で整理したものを分類ごとに並べていきます。

以下のようなざっくりとした分類でOKです。

  • 交通費

  • 飲食代

  • 通信費(ネットなど)

  • 消耗品費(文房具など)

  • 新聞図書費(書籍、雑誌代など)

  • その他

同じお店で購入したものは、一緒にしておくと良いです。

また、分類がわからないものは、一旦「その他」に分類しておきましょう。

電子データのレシートや領収書についても、同様の名前のフォルダを作って、分類します。

3.経費になるかどうか判断する

続いて3つ目のステップ。

今度は、「経費になるかどうかの判断」です。

このステップは慣れてくると、ステップ2と一緒にできるようになります。

ここでは、

・「経費になるもの」
・「経費にならないもの」

を分類します。

1つのレシートの中に、経費になるものとならないものが混ざっている場合。

その場合は、経費に該当するものにのみ印をつけて、「経費になるもの」の分類に入れます。

この分類で大事なことは、

「漏れなく、経費に入れること」

です。

それができれば、払う税金が少なくなるので、手元に残るお金が増えます。

ただ、当然ですが、使ったお金すべてを経費に入れることができるわけではありません。

例えば、コンタクトレンズの費用などは、経費として計上することはできません。私用としての使い道があるからです。

あるいは、個人事業主の場合、スポーツクラブや健康診断の費用は、経費として計上することはできません。(法人になると、福利厚生費として経費計上することも可能となります)

経費にならないものを、経費に入れてしまうと、脱税となってしまいますので、十分に注意してください。

ちなみに、もう1つ大事なことがあります。

それは、

「経費にならないもの」

と判断したレシートや領収書もすぐには捨てないこと。

これは、確定申告には不要ですが、「売上を伸ばす」という観点では大切なものとなります。

次のステップ4を終えてから、廃棄してください。

「経費になるもの」「経費にならないもの」については、後日、別記事で解説しますので、そちらも参考にしてみてください。

4.投資としてふさわしいかをチェックする(ファイナンシャルプランナー監修)

ここまでで、「経費になるもの」と「経費にならないもの」の分類が終わりました。

次は、「売上を伸ばす」ために、重要な、4つ目のステップです。

これをやることで、「売上を伸ばすための時間やお金の使い方」が身につきます。

「使ったお金が投資としてふさわしかったかどうか」を判断するというステップになります。

整理したレシートや領収書、通帳やクレジットカードの明細を順番に見て、

「このお金と時間の使い方は、事業を伸ばすために有効だったか」

を振り返っていきます。

人によっては、スケジュール表も合わせて確認すると、有効です。

例えば、

1回5,000円のセミナーに、交通費1,000円をかけて参加した領収書がある場合。

スケジュール表を見ると、時間は2時間、その会場までの往復時間は1時間30分だったことがわかります。

この3時間30分という時間。そして、5,000円(+1,000円の交通費)という支払い。

これが、自分の事業に有効に使えているかどうか?(投資対効果があったかどうか?)を振り返ります。

そして、今後の行動に活かしていきます(過去の行動を後悔しても仕方ないので、そこは注意してください)。

時間をかけ過ぎても仕方ないので、最初は1つのレシートに対して、30秒以内を目処に振り返りをしていきましょう。

そして、ここで、大事なことがもう1つ。

経費にならなかったものも振り返る

先ほど、残しておいてもらった「経費にならないもの」に分類したレシートも振り返るということ。

こちらのレシートも含めて、「事業を伸ばすために有効なお金や時間の使い方だったか?」を確認しましょう。

ちなみに、「経費にならないもの」に分類したレシートは、仕事には関係ないものの、家計に必要なものであることも多いので、場合によっては、家計の見直しにもなります。

例えば、「洋服を買ったけど、全然着ていない」のであれば、無駄な買い物になってしまっているかもしれません。

今度、服を買う時は、これまでよりも「この服は、何回着るか?」「本当に着るのか?」をしっかり考えてから、購入すると良いかもですね。

ちなみに、投資になっていない場合には、チェックした段階で「投資に変える」という方法もあります。

もっと詳しく知りたい方は、後日、別記事で解説しますので、そちらで学んでください。

5.会計ソフトに入力する

そして、最後がステップの5つ目です。整理したレシートを会計ソフトに入力をしていきます。

このステップも、「売上を伸ばす」という観点で、とても重要。

なぜなら、月に1回、会計ソフトに入力を行うことによって、毎月の合計の支出が明確になります。

結果、その数字を見て、1ヶ月の振り返りや次の目標設定などをしやすくなるからです。

加えて、毎月入力することで、確定申告前に焦る必要もなくなりますよね。

確定申告前は2月~3月という、新年度の準備にとても大切な時期です。

その時期に何日も時間をかけてやることで、次年度の売上にマイナスの効果が出てしまうこともあります。

ですので、その意味でも、月に1回は会計ソフトに入力することは続けておくことをオススメします。

■まとめ

以上、売上を伸ばすレシート整理術について、5つのステップで解説をしました。

これを実践して、着実に事業を成長させていってください。

ちなみに、、、

【月1,000円の税理士サポート】の中でも、この5つのステップをみんなで楽しく実践する場を提供しています。

1人では難しい方は、こちらの参加も考えてみてください。


税理士法人ダヴィンチ 代表税理士 渡邊 正樹

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