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協力隊員としてケニアで考えたこと

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新興国ケニアに来て、協力隊員として考えたこと。協力隊員が考えるべきと思うことをまとめています。
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青年海外協力隊的 スターウォーズの解釈

青年海外協力隊的 スターウォーズの解釈

ナイロビのIMAXで「スターウォーズ エピソード9 スカイウォーカーの夜明け」を観ました。

協力隊員の私が隊員の視点でこの映画を解釈します。

スターウォーズとは改めて、知らない人のために簡単に。

宇宙を舞台に、悪者達とエエもの達が戦う映画。

エピソード4・5・6(旧三部作)→1・2・3(新三部作)→7・8・9(続三部作)と変則的な時系列順で公開された。

旧三部作は、悪者の王様ダース・ベ

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極私的 任国に持ってくる必要がなかったものTOP5

極私的 任国に持ってくる必要がなかったものTOP5

初の、海外長期滞在ということで色々と吟味して持ってきまし。
スーツケース2個分の限られたスペースで
四苦八苦して持ってくるものを決めましたが
明らかに持ってくる必要がなかったものがあります。

そんな、協力隊赴任に必要なかったものを
TOP5形式で紹介します。

↓世界中の協力隊員の方のブログです。
クリックして頂いた方の中から抽選で1名素敵なプレゼントがあります。

第5位本

任地に行けば、暇

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ある元女性隊員の話 不合格理由を開示請求した理由

ある元女性隊員の話 不合格理由を開示請求した理由

↓世界各国で活躍する隊員さん達のブログです
をクリックして頂けると幸いです。

前回まで、協力隊選考過程で判別されるであろう
「協力隊員としての資質」の話と
選考過程に納得がいかず
「情報公開制度」と「行政不服審査制度」を利用して
JICAに対して、自分の不合格理由を開示依頼した
方がいることを書いた。

その方「小保方貞代(仮名)さん」の審査請求における主張が
なかなか興味深いので、解説する。

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JICA海外協力隊面接の話③ 不合格理由開示を求めた猛者

JICA海外協力隊面接の話③ 不合格理由開示を求めた猛者

面接の話の最後は、選考理由についてです。

JICA(独立行政法人国際協力機構)に対して
行政機関に対する「情報公開制度」「行政不服審査制度」を利用し
自身の不合格理由を開示請求した猛者がいます。
その様子が総務省のホームページで公開されており、そこに面接のヒントが隠されているので解説します。

↓をクリックして頂けると幸いです。

私は面接を受け、合格し協力隊員として派遣されているが、
選考過程

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JICA海外協力隊面接の話②

JICA海外協力隊面接の話②

先日、記載した面接に関する話の続きです。

そこで私は

「持続する情熱」、「異文化理解」、「柔軟な思考」、「表現力・説得力」
の4点を応募者が持ち合わせているか面接で確認される。

と書いた。

「表現力・説得力」とは一般的に
社会人として必要とされる能力である。

協力隊員としてより特有なそれ以外の3つの資質

「持続する情熱」「異文化理解」「柔軟な思考」

が具体的にどの様なものか
そして、

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鬼の気持ち

鬼の気持ち

自分の顔を見ただけ、目線を合わせただけで相手の顔が見る見るうちに恐怖に打ち震えるえ、この世の終わりかの様に泣き叫び出す。

その様な経験をしたことはあるだろうか。
何のコミニュケーションもない、言葉をお互い発する前に相手は、明らかに自分の存在を恐怖と感じている。

ケニアに住んでいると往々にしてその様な
経験する。
決まって、恐怖を感じている相手は生後半年くらいから3歳くらいまでの地方に住むケニア

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JICA海外協力隊面接の話

JICA海外協力隊面接の話

↓世界各地の協力隊の方のブログです。

19年秋募集の二次審査面接が始まったとのことで、
協力隊の面接について書きます。

ネットでよく見る情報ネット上のブログやホームページで、
面接での質問事項やその模範解答の様なものを目にします。

しかし、一概にその様な情報を鵜呑みにするべきでないと考えます。
なぜならば、応募する職種や派遣エリアによって
協力隊員として求められるものは異なりますし、

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世界最大のスラム街「キベラ」の話 ②現地を歩いて

世界最大のスラム街「キベラ」の話 ②現地を歩いて

一部でリアル北斗の拳ともささやかれる
ケニアの首都ナイロビのスラム「キベラ」に関して、
『旅がなければ死んでいた(坂田ミギー著)』
を紹介してその様子をお伝えした。

厳格な安全基準により、私を含む協力隊員は
キベラに立ち入ることが出来ない。

よって、実際に現地を歩いて
その空気を肌で感じた知人の話を紹介する。
以下は、その知人の言葉だ。

キベラは犯罪が横行し、劣悪な衛生環境故に
日本人は立ち

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協力隊員が知っておくべき最新開発経済学

協力隊員が知っておくべき最新開発経済学

今年のノーベル経済学賞は、マイケル・クレーマー(米国・ハーバード大)、エステル・デュフロ(フランス・MIT)、アビジット・バナジー(インド・MIT)の3名が「貧困解消のための実験的なアプローチ」における貢献を評価され共同受賞した。
私は、デュフロとバナジーの著書『貧乏人の経済学』を協力隊の派遣全訓練施設である二本松訓練所の図書館で借りて読んだのが彼等とのはじめての出会いであった。

本研究は、青年

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スワヒリ語考 スワヒリ語は障害者や奴隷を人とはみなさない言語か?

これまで日本語、英語、中国語、スワヒリ語と4つの言語を学びました。
スワヒリ語と他の3つの言語の大きな違いは、名詞クラスという概念があることです。
名詞がその属性によっていくつかのクラスに別れ、単数か複数かでその名詞の語頭が変化します。
更にその名詞クラスにより、動詞や形容詞の語頭も変化します。
仮に私(1人称単数)が主語の場合に「私は おいしい ご飯を 食べます。」という日本語を基準に考えると、

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「チンチョン」考 1

中東、アフリカ(もしかしたら世界中かもしれません)に住む日本人が抱えるイシューの1つに「チンチョン問題」というものがあります。
これは、現地の方々から「チンチョン!」と声をかけられることに対してどう反応するか?というイシューです。
「チンチョン」とは、「中国人を嘲笑的
差別的に表現した呼称から派生した、東アジア系民族に対する呼称」と私なりに定義づけしたアジア人に対する差別語です。これは、約1ヶ月間

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時には、私たちを居心地悪くさせるものがある。時には、それが大事になることもある。

私のアウトプットは、表現や添付データ、考え方の中に、閲覧される方を時に不快にさせるものがあるかと思います。

不快なものを拒絶する権利を侵害するつもりはないのですが、その様な思いをされた方には心底お詫びします。

ただ、私個人としては不快なものを直視しその不快感や違和感を理論的に理解してこそ異文化理解が可能になると考えます。

なぜならば、ある人の不快がある人にとってそうでない場合、そこにこそ異文

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ケニアにおける風評被害考

ケニアにおける風評被害考

「新宿でホームレスが売っている『ビッグイシュー』の中には毒入りインクで刷ってあるものがあり、 読むと体調が悪くなる。」
もし、そんなことを喧伝している人がいたら
「なんてデマを撒き散らしているのか」と憤りを感じるのではないでしょうか。

ナイロビで同じような話を耳にしました。
それは「停車中に寄ってきて道路で勧められる豆は、睡眠薬が混ぜられていることがあるので買わない方が良い。」というものでした。

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