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【コラム】「ベンチャーで役立つ資格ランキングTOP10」(瀧田の独断)

【Co-WARCサイトオープン】

WARCに所属している公認会計士・税理士の皆さんで組織された会計コンサルチームであるCo-WARC(コワーク)のサービスサイトがオープンしました。
是非御覧ください。


はじめに

ついこの間、若い子たちに「就職に役立つ資格ってなんですか?」と聞かれました。
たしかに、学生の時に「ほんとうの意味で社会で役に立つ資格」についての情報って得られないですよね。
私が同じ年頃でもその情報欲しいです。

そこで、コラムで書いてみよう!と思い至りました😍

もっとも、IT系資格は私の専門外なので、今回は文系資格だけ解説させていただこうと思います!


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1.資格の必要性

そもそも「資格は必要なのか」という問題があります!

この論点に対する私見は、以下の通りです!

「あった方が絶対に良い!」

もちろん、資格だけで人生は変わりませんし、資格さえあれば出世・成功するともいえません。
ただ、私が知る限り、優秀なプロフェッショナル、優秀な社員の多くが有資格者です。
別に他人に「これ持ってます!」というアピールをする必要もないほどの方々ですが、しれっと国家資格を保有しています😨

それに、若い頃の実力って証明の仕様がないじゃないですか。
なぜなら経験が浅いから。

そんなときに、国家資格・有名資格が自分の代わりに実力を証明してくれるのです。
特に、若手やミドル層の転職では、経験年数が対してないので、資格に目が行きます。

私が採用する側にいる場合、応募者が難易度の高い国家資格を保有していれば、少なくとも「勉強の努力ができる人」という認識を持ちます。
あってマイナスってことはまずないです😁

だから、取っておいた方がいいでしょう!

ちなみに、私が新卒を見る場合、商学部・法学部・経済学部などの学生が無資格だったら『4年間遊んできたんだな』と認識します。
実際、無資格の学生さんのほとんどが4年間遊んでいます😂
それだとマイナス評価です。
取れるときに取っておく!これはとても大事です。


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2.役立つ資格ランキング

さて、実際に役に立ちそうな資格をランキングにしてみましょう!

今回は、以下の4つの要素で判断します!
最高点が5点、最低点が0点で、合計20点満点でランキングします!

(1)取得可能性
(2)知名度
(3)活用度
(4)費用

10位くらいまで書きたいと思っています😍
これは長い戦いになりそうな気がする!

では始めます!!!!


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第1位 簿記

(1)取得可能性★★★★★ 5点
(2)知名度★★★★★   5点
(3)活用度★★★★★   5点
(4)費用★★★★★    5点
(5)合計        20点

【コメント・解説】

堂々の第1位は簿記です!フルスコア!

簿記は、会計の基礎知識です。
社会人になる前に最低でも2級くらいまでは学んでおくべきだとろうと思います。

世界第2位の資産家兼株式投資家として有名なウォーレン・バフェット「会計はビジネスの言語だ」と発言しているそうですが、全くもってそのとおりです。

役職が上に上がれば上がるほど、当たり前のように会計用語が飛び交います。
最低限2級程度の知識が頭に入っていないと、何の話をしているか理解できない状態に陥ってしまうでしょう。

ビジネスマンとして活躍したいのであれば、簿記の知識は必須です。
資格を取得できなかったとしても、2級までの勉強をしている事自体に価値があります。
できれば、決算書(B/SとP/L)がある程度読める状態にしておくと良いでしょう。

簿記の良いところは、試験料とテキスト代が安いという点です😍

1級 7,850円
2級 4,720円
3級 2,850円

やっす😂

テキストをAmazonで検索したら、2級でこれでした。


1,540円……やっすい😂

簿記のテキストはどこの本屋に行っても置いてあるし、毎年3回くらい試験があるので、いくらでも挑戦できる。
大学4年間で確実に取れる資格です。

しかも、今年からCBT(コンピューターで試験うけるタイプ)も導入されたので、尚更取得しやすくなった。
学生の皆様は是非取得を検討してください😁


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第2位 宅建士

(1)取得可能性★★★★  4点
(2)知名度★★★★★   5点
(3)活用度★★★★★   5点
(4)費用★★★★★    5点
(5)合計        19点

【コメント・解説】

第2位は宅建!

この資格を知らないビジネスマンは日本に存在するのか?
というくらい有名な資格です。

不動産業界では必須の資格で、不動産取引の基礎を学べます😁
少しずつ難化していって、今では中難易度国家資格に位置づけられていますが、非常に勉強になる資格でもあるので、取っておいて損はないかなと思っています。

不動産業界に限らず、金融業でも重宝される資格です。
また、プライベートでも、宅建の知識は大いに役に立っています(瀧田感想)。

ただ、不動産・金融関係以外の人には縁遠い資格なので、そういう方にとっては、「活用度」が下がるので、ランキングも下がるかなと思います😁
私は常に金融・不動産・ITのどこかにいるので、非常に役に立っています!


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第3位 行政書士

(1)取得可能性★★★★  4点
(2)知名度★★★★★   5点
(3)活用度★★★★★   5点
(4)費用★★★★     4点
(5)合計        18点

【コメント・解説】

第3位は、行政書士!

この資格も知らないビジネスマンはほとんどいないでしょう!

行政書士は、法律の基礎資格に位置づけられていますが、宅建よりは難易度高いです!
憲法、民法、会社法(商法)、行政法の基礎が学べる資格なので、法学部卒なら最低限取っておいてほしい法律資格です。

法務部で働きたいと思っている人にとっては、持っていて当たり前くらいの資格です。
行政書士をいきなり目指すのはキツイという方は、ビジネス実務法務検定2級を目指すといいかもしれません。
ビジネス実務法務検定は、簿記と同じ主催者(東京商工会議所)が実施している民間資格です😁
程よい難易度なので、行政書士に進む前の肩慣らしには丁度いい資格です。

行政書士は先々独立もできます(食えるとは言っていない)ので、持っていると少し自信もつくでしょう😍
法律系の職種に就いている方、これから進みたい方は、是非取得しておいてくださいませ。


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第4位 証券外務員一種

(1)取得可能性★★★★★ 5点
(2)知名度★★★     3点
(3)活用度★★★★    4点
(4)費用★★★★★    5点
(5)合計        17点

【コメント・解説】

第4位は、証券外務員一種!

この資格は知名度はそんなにないのですが、簡単に取得できるという点と活用度が意外と高いという点が魅力です😍

金融業界に行きたいと思っている方は、入社と同時に取得させられる資格です😂

1~2ヶ月くらい普通に勉強していればほぼ間違いなく取得できるでしょう。

この資格で学ぶのは、証券や投資に関する基礎知識です。
ビジネスで活用できる人は金融業界の人たちだけかもしれません。
でも、プライベートでは最高に役に立つ資格なんですよ!

私は個人投資家ですが、証券外務員一種は取っておいて良かったなと日頃から思っています。
これからの日本を考えた場合、年金もあてにならないし、そもそも私達が70歳になった頃に日本は存続できているのかも怪しいです。
少なくとも、人口はめちゃくちゃ減っています😨

そんな時代だからこそ、投資の基礎知識って極めて重要だと思いません?

投資を学びたいとお考えの皆様には、是非証券外務員一種から始めてほしいと思っています。


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第5位 FP

(1)取得可能性★★★★★ 5点
(2)知名度★★★★    4点
(3)活用度★★      2点
(4)費用★★★★★    5点
(5)合計        16点

【コメント・解説】

第5位は、FP!

なんと、FPは国家資格です😨

学ぶ内容は、社会人として基礎的なものばかりで、2~3ヶ月くらい勉強すれば2級までは取れるだろうと思います。
そして、保険業法・金融業で2級までは必須とされています。

勉強する範囲は広く浅いというイメージです。
科目は、
「ライフプランニングと資金計画」
「リスク管理」
「金融資産運用」
「タックスプランニング」(税金)
「不動産」
「相続・事業承継」
の6分野から出題されます。
日頃の生活でもよく使う内容が多いので、金融業の方々以外でも「大人としての最低限の常識を知っている」という意味で有益な資格かなと思います。

ただ、金融業以外で実際に就職で役に立つか……と聞かれたら怪しいです😂
金融業では「持っていて当然」くらいの資格で、それ以外では「へぇ!持ってるんだぁ」くらいの資格です。
運転免許証のようなものだとお考えいただいたらイメージが付くかなと思います。


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第6位 証券アナリスト

(1)取得可能性★★★   3点
(2)知名度★★★★    4点
(3)活用度★★★★    4点
(4)費用★★★★     4点
(5)合計        15点

【コメント・解説】

第6位は、証券アナリスト!

この資格は文系なのか?という疑問も若干ありますが、一応文系資格です。

中身は数学がいっぱいです😂

取得難易度はかなり高いとお考えください。
理系出身者や数学をよく使うゼミに所属する経済学部にいた方にとってはそこまで難易度は高くないかもしれませんが、普通の文系にはものすごくハードルが高いです😨

試験科目は以下の通り。

【一次試験科目】
証券分析とポートフォリオ・マネジメント
財務分析
経済
【二次試験科目】
証券分析とポートフォリオ・マネジメント
コーポレート・ファイナンスと企業分析
市場と経済の分析
職業倫理・行為基準

一次試験からすでに難しい😨
証券分析が特に……。

証券アナリストを取得しておくと間違いなく金融業界では高く評価されます。
この資格があると報酬も高くなりやすいですし、持っていて損はない資格です。

もっとも、費用は20万円くらいかかりますし、取得までに2年くらい時間がかかります。
さらに、こんなに難しいのに民間資格です😂


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第7位 社会保険労務士

(1)取得可能性★★★   3点
(2)知名度★★★     3点
(3)活用度★★★★    4点
(4)費用★★★★     4点
(5)合計        14点

【コメント・解説】

第7位は、社会保険労務士!

この資格は労働法系の国家資格の中では最難関に位置する資格です。

内容自体はそこまで難しいものではありません。
どちらかというと暗記系です。

ただ、無駄に合格率が低いです😨
その原因は科目足切り制度……
ほぼ運ゲーに近い問題が毎年出題され、その運ゲーに負けた人が落とされる仕組みです😆
そういう試験方式に意味なんかあるのか?と個人的に思いますが、社会保険労務士の需要と供給を考えてのことだろうと思います。
そんなに人数いらんぞという国側の意思表示でしょう😆

その分、レア感のある資格です!

経営管理部に「労務部」という部署があるのですが、そこでは重宝される国家資格です。
どこの会社でも労務管理は行わないといけないので、汎用性も高く、独立もできる国家資格です。

縁の下の力持ちになりたい人には最適国家資格といえそうですね😍


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第8位 司法書士

(1)取得可能性★★★   3点
(2)知名度★★★★    4点
(3)活用度★★★★    4点
(4)費用★★       2点
(5)合計        13点

【コメント・解説】

第8位は、司法書士!

この資格は、司法試験と行政書士の間にある法律総合資格だとお考えください。

司法書士は、主に「登記」を生業とする法律家です。

登記には大きく分けて商業登記と不動産登記がありますが、ビジネスで特に役に立つのが商業登記です。
私も法務部の頃はほぼ毎月のように登記をしておりました😨
これがとてもめんどい!
作業自体は簡単ですし、やれば誰でもできるものですが、面倒なので、司法書士に任せたい気持ちはあります😂

司法書士を持っていると、企業の法務部では重宝されると思います。

ただし、難易度が信じられないくらい高いです😨
毎年2~4%しか合格しません。
試験科目も無駄に多い……。

【試験科目】
憲法
民法
刑法
商法(会社法)
民事訴訟法
民事執行法
民事保全法
司法書士法
供託法
不動産登記法
商業登記法

全部で11科目😂
それぞれの問題自体は大した難易度ではないのですが、正答率が80%を超えないと合格しづらいという点が難易度を上げています😨
毎年、上から順番に800人が合格するという感じです。

科目数が多いので、書籍代も結構かかります。

コスパはよくない国家資格ですね……。


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第9位 公認会計士

(1)取得可能性★★    2点
(2)知名度★★★★    4点
(3)活用度★★★★    4点
(4)費用★★       2点
(5)合計        12点

【コメント・解説】

第9位は、公認会計士!

このあたりになってくると、もういくら知名度・活用度があろうと、まず受からないので、細かい解説は不要かなと思います😂

一言でいうと、「ゲキムズ」です。

会計系国家資格の最上位に位置し、日本の文系三大国家資格の一つです!

私が公認会計士を神と仰いでいるのも、どれほど難しいかをある程度知っているからです😨
この試験に合格する人って、若干頭おかしくなるほど勉強していらっしゃるんですよね……。
本当に凄い。WARCの皆、ほんに凄いんじゃ……。

ただの雑学ですが、公認会計士の出身校で最も多いのは、慶應義塾大学です。
公認会計士に出会ったら2~3割くらいの確率で慶應出身だったりします😍
毎年の合格者数も慶應がいつもトップ!
公認会計士を目指す学生さんは、慶應に行きましょうw


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第10位 弁護士

(1)取得可能性★     1点
(2)知名度★★★★★   5点
(3)活用度★★★★    4点
(4)費用★        1点
(5)合計        11点

【コメント・解説】

第10位は、弁護士!

この資格は……地獄といったほうがいいかもしれない😨

取得までにかかる費用がまずエグいです。
ロースクールをでないとそもそも受験資格が得られないので……。
また、専門書を大量に読まないといけないので、書籍費用も相当かかります。
さらに、働きながら合格できるタイプの試験ではないので、生活費もかかります。

おそらく、平均すると600万円以上の借金を抱えながら、ロースクールに行き、合格率20%の試験を受けるという道になるかなと思います。
多い人は、27歳時点で1500万円以上の借金を抱えています😍
司法修習というほぼ無給の労働も1年経験しないといけないので、借金は増え続けます♫

そういう資格なので、リターンも大きいはず!

と思ったら大間違いで、意外と普通の所得です😨
中堅サラリーマンの平均くらいの所得で生きている弁護士もそこそこいます。
活用できる場所は結構あるのですが、弁護士自体の人数がここ10年で激増しているので、なかなか稼ぎにくい状況になっています。

さらにいうと、試験で学んだ法律学の知識は、実務ではほとんど役に立ちません😉
私も最初はビックリしました。
こんなに使わないのかっていうくらい使わないです😎
企業法務では特にその色彩が強いかもしれないです。

ただ、まだまだ日本最難関資格と呼ばれている司法試験の威厳は残っていますから、あと数年は行ける!
先々AIに大半の仕事を奪われる気はしますけど、まだ大丈夫です!

最近では、ベンチャー企業にも弁護士が入ってきてくれるようになったので、私としては嬉しい限りです😍

弁護士の新しい活躍の場として、ベンチャー企業はありだと思うんですよねぇ🤔
弁護士の皆さんで、ちょっと悩んでいる!って方はいつでも相談してください😆

おわりに

今日は7000文字を超えてしまった……🙄🙄

ベンチャーで役に立ちそうな資格ランキングを作って見ましたが、やっぱ簿記が強いなぁと改めて思います。


私は自分の会社を立ち上げた頃に一通り学んだのですが、今でもすごく役に立っています。
投資家としても簿記の知識は毎日のように使います。

簿記の「資格」が必須かと言われたら、どっちでもいいと思います。
でも、簿記の「知識」は必須です!

まだ取得していない方、学んでいない方は、是非学んでみてくださいませ😍会計の知識を学びたいビジネスマンに最適な「最初の一冊」としては、個人的には、この本がオススメです!


参考までに😍

では、また書きます!

【お問い合わせ】

WARCで働きたい!WARCで転職支援してほしい!という方は、以下のメールアドレスにメールを送ってください😁
内容に応じて担当者がお返事させていただきます♫
recruit@warc.jp

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【著者情報】

著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
専門:法学、経営学、心理学
いつでも気軽に友達申請送ってください😍

Facebook:https://www.facebook.com/harukazutakita
LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/harukazutakita/


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