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成長するためのインナートーク

昨日の授業でも、模擬試合の形式で学生とバドミントンをやっていて。
7点先取の半面シングルスゲームだったのですが、ギリギリ競って負けました。

その時に自分が感じる感情や心の声が、どうにも自分自身の特徴を表しているようで。
また、自分の弱さや課題がとても明確になるように思えたので、今日のテーマを設定しました。

負けた方が学びが大きい、とは言いますが、その負けた時に「きちんと自分と向き合えれば」という前提が必ずあるのだと思います。
ただ負ければいいわけではなくて、負けてから、何を感じ、何を思ったのか。
普段はほとんど意識していないような、無意識の奥の方が垣間見える瞬間でもあると思うんです。

今日はそんな、負けた時の自身の反応や感情、考えから、自分を振り返って少しずつ前に進めるようにしていきたいですね、というお話。

●感情を言葉にして、その背景を考える

私はまず自分の感情を言葉にすることから始めます。

もやもやとした感情を直感的に言葉に落とし込む。
しっくりくる時はすぐきますが、なかなかすぐには言葉と感情が一致しません。
なぜなら、思考や感情は言葉一つで言い表されるほど単純ではない、と思うからです。
言うなれば、感情や考えがひとかたまりに絡んで丸まっている、ような状態ですね。

その毛糸の玉のように絡み合った塊を一本ずつ解いていくように、言葉を仲介にして、感情に向き合ってみる。
すると、なぜそう感じたのか、自分が大切にしていることは何か、あるいは自分が取り繕おうとしていたことは何か、が浮き彫りになっていくのだと思います。

そのためにも、まずは正直な自分の気持ちを拙くてもいいので、言葉にして、それを足掛かりに「インナートーク」をしてみること。
そうすることで、新たな自分への認識を獲得できるかもしれませんね。

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●負の感情を抱いた時こそ成長するチャンス

こうした時に、自分自身にいつも言い聞かせているセリフがこちらです。
「なんで自分はこんな風にしか考えられないのだろう」と思うのは簡単なので。
それから一歩踏み出してみると。

こんな風に考える自分の深層心理を考えてみよう、そうすれば自分が今足りない部分がわかる。
自分の足りない部分を補うための課題を明確にするためにも、それを言葉にしてみよう。
言葉にできたら、その言葉にまっすぐ向き合って、課題解決のための取り組みをおこなえばいい。

昨日の自分は、こんなインナートークを自分に贈っていたように思います。

改めて昨日の感情を振り返れば、それは「自尊心」だった気がしています。
授業では、自分はクロコ役で学生が一番に楽しんでもらえる環境を提供できればそれでいい、と考えていたのですが。
学生との模擬試合に負けた時に、その考えだけではないことに気づきました。

それこそが自分の向き合うべき、負の感情で。
言うなれば、「子どもっぽい」「よくみられたい駄々っ子」のような感情だったのかもしれません。
『大学の教員として』はこうあるべきだ、というような方針を『クロコのように』という環境設定の役割だと設定はしているものの。
本心では、ただただ負けてくやしい、というプレーヤーとしての競争心も残っているのだろう、と思いました。

そうとわかれば、話は簡単で。
大学教員としての自分と、プレーヤーとしての自分が乖離しているのであれば、どちらかに偏るのではなくて、自分の捉え方を変えてみるか、より強くなることが今後の課題となるのだと思います。

エンターテインメント的なバドミントンをしつつも、余裕を持ってバドミントンができる技量をつける。
あるいは、純粋にバドミントンのパフォーマンスをあげることで、自分の自信と余裕を生み出すこと。
そのためにも、自らの身体を動かし続けて、いつでもどこでも「カラダのキレ」を生むようなトレーニングをし続けること。

ここまで、自分の負けてくやしい、というとても原始的な感情に対して、明確な言葉にすると、きちんと自分に向き合える気がしています。
向き合うことができたのなら、その課題に対して真摯に取り組んでいくことで、自分の成長を促すことができる、と考えています。

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●自分の心に蓋をするとどこかにひずみが出てしまう

最近よく感じるのがこのことで。
だからこそ、自分の感じる感情や「モヤモヤ」にまず向き合ってみること、がいいのだと思っています。

どうしても、トラウマや過去の失敗、目の前の嫌なことからは目を背けがちで。
向き合うにしてもとてもエネルギーがいるのだと思います。

ただ、その向き合うためのエネルギーは、寝かせれば寝かせるほど、必要になるエネルギー量がどんどん増えていくもしていて。
抱えれば抱えるほど。
心に蓋をしていけばいくほど。
その蓋が取れづらくなって、あけづらくなって、ずっと心の奥底にしまい続けるようになってしまうのだと思います。

それが溜まりに溜まって、心の許容量を超えた重さになると、心と体の乖離や自分自身を責めること、あるいは自分の周りにいる人への攻撃の態度になってしまうのかもしれません。

こうやって思えば、自分を攻撃してきた人や、嫉妬や妬みで貶めてきた人たちも、そういう心理状態だったのかも、と考えるようにもなりました。

こうした感情への向き合い方や、そんな負の感情に陥った時にどうやって関わり合うか、支え合うかがとても大事ですよね。

そんな時には、私は漫画やアニメからそのヒントを得ることが多いです。
作品の中で、お互いをどう大切にしているのかが、実社会よりもよりストレートに表現されていたり、セリフがより心に刺さるように考え抜かれていることがとても多いからです。

昨晩は、「あせとせっけん」でそのようなことを感じていました。

詳細はぜひ作品を見て欲しいのですが、この二人の内面の変化や汲み取り合いがとても素敵なので、そうしたメンタルとの向き合い方の参考にもなるのではないかと思います。

それにしても、心の形をにおいから具現化できる名取さんの特殊能力、ものすごく欲しいな、と思ってしまいました。

(追記)前にもインナートークについての記事を書いていました。
こちらは選手が感情を上向きにさせるためのテクニックを一部紹介したものです。参考まで。

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今日はここまで。307日目おわり。
それではまた明日。

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【保有資格】
 博士(スポーツ医学 筑波大学)
 日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
 日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
 NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
 NSCA認定パーソナルトレーナー
 高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 赤十字救急法救急員

【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
 <体育実技>
  ●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習
 <ワークショップ科目>
  ●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
 <講義科目>
  ●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い


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