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#ミャンマー
【読んでみましたアジア本】東南アジアを青銅器時代から21世紀までをくまなく網羅した一冊:古田元夫『東南アジア史10講』(岩波書店)
日本人がアジアの歴史を振り返る時、さまざまな感情が湧いてくる。知っていること、知らないこと、何を自分が知っているのか、何を知らないのかということでさえ、考えてみようとすると心臓がどきどきしてくる。
もちろん、そんなことはない、そんなことは気にしない、そんなことを気にする必要はない、という人もいるだろう。だが、どんな態度を取ろうとも、アジアの歴史を掘り起こす時、日本の存在は「不在」ではいられない。
【読んでみましたアジア本】敬虔な仏教国と伝えられるミャンマーの表と裏:春日孝之『黒魔術が潜む国 ミャンマー政治の舞台裏』
今、世界の注目を刻々と浴びているミャンマー情勢。世界の主要国が国軍によるクーデターに非難を表明し、軍政府側がデモ隊に向けて発砲し、死者まで出ている状況において。すでに軍側には正当性を示すことのできる空間はほぼなくなってしまった。
だが、最初の死者が出るまで、軍の側が昨年の選挙に不正があったして、「正常な政治に戻すために憲法に従って政権を握った」と主張したという点が気になっていた。
というのも、
【読んでみましたアジア本】「ピープルズパワー」はいかにしてドゥテルテを生んだのか:見市建、茅根由佳・編『ソーシャルメディア時代の東南アジア政治』
書名を見ればピンとくるだろう、今回ご紹介するのはいわゆる大学の先生たちによる学術研究論文集である。わたしがいちばーーーん、苦手とする種類の書籍だ。
苦手とする理由は、とにかく研究者の書く文章は仲間内でのシェアを考慮して書かれており、また仲間内で知られている条件をもとに「オレの見解では」をアピールするのが必須なので、その学者がどんな位置にあるのかはあまり興味なく、総体論を知りたい一般読者は読んでい
【読んでみましたアジア本】インドと中国、二大国の間に横たわる「アジア」事情を知る:タンミンウー『ビルマ・ハイウェイ』(白水社)
◎『ビルマ・ハイウェイ:中国とインドをつなぐ十字路』タンミンウー・著/秋元由紀・訳(白水社)
1年ほど前にジャーナリストの舛友雄大さんに紹介されて手にした本。いつも言葉の少ない舛友さんなので具体的に何が書かれているのかの説明は特になかったのだけれど、勉強家でとにかく目の付け所が現地に根ざしている彼ゆえに、尋ねるよりも「とにかく読んでみなければ始まらない」という気分になったのだった。
なぜにビル