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月刊「ぶんぶくちゃいなノオト」

メルマガ「「§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな」(祭日を除く第1、2,4土曜日配信、なお第2,4土曜日が祝日の月は第3土曜日に追加配信/月ほぼ3回/年始年末は配信お…
中華圏の現地でどのような注目の話題があるのか。必ずしも日本とは関係のない、また日本では話題にならな…
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#香港自治

220403 「毎日新聞政治プレミア」寄稿:1日5万人!大パンデミックの脅威から見えた香港のいま

220403 「毎日新聞政治プレミア」寄稿:1日5万人!大パンデミックの脅威から見えた香港のいま

毎日新聞のオンラインページ「政治プレミア」に、香港の新型コロナ感染事情がなぜここにきてここまで悲惨な状況になったのかを分析、説明しています。

正直、この視点で理解するのはここ数年「しか」見ていない人には出来ないと思います。わたしも日々の流れに乗るばかりでうっかりしていたのですが、現地での政府の空回りを見ていて、わたしがかつて香港に暮らし始めて気がついた香港の制度を思い出し、「あ、原因はここや」と

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【ぶんぶくちゃいな】「港人治港」が向かうべきところ

巷が、今北京で開かれている全国人民代表大会(全人代)での「香港に国家安全法導入を検討」のニュースで大騒ぎになっている中、ちょっとヒートアップした頭を冷やしていろいろ考えてみたいと思った。

なので、大騒ぎになってガンガンに熱くなった「話題の中身」に手をつけてヤケドをする前に、と情報を探していたら興味深い資料を見つけた。

香港独立監察警察クレーム処理委員会(以下、監警委)の元英国人専門家、クリフォ

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【ぶんぶくちゃいな】ポスト新型コロナ期の香港 急速に進む秋選挙狙い撃ち

日本と中国は、正月を含めて休日の概念がまったく違う。もちろん、世界中それぞれの国の記念日や歴史から祭日祝日が違うのは当然だ。だが、正月の概念すらも中国では春節がメインであり、元旦は「ただの休み」でしかない。一方で香港では植民地時代の宗主国イギリスの影響がいまだに色濃く残っていて、クリスマスからその一週間後の元旦を含めた10日から2週間がそれなりに休暇ムードになるので、あまり違和感はないのだが。

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【ぶんぶくちゃいな】梁文道講座「北京の目に映る香港」その2

(「北京の目に映る香港」その1からの続きです)

●香港民主活動家の「遺言」梁文道:ぼくがここで皆さんにお話したいのは、「北京の目に映る香港」とはどういう意味か、ということです。

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【ぶんぶくちゃいな】梁文道講座「北京の目に映る香港」その1

香港の片隅にある小さなコーヒーショップで毎月1回、非常に興味深い文化サロンが開かれている。この「ぶんぶくちゃいな」でも昨年インタビューを掲載した周保松・香港中文大学教授が運営する「Brew Note 文化サロン」(「Brew Note」は会場になっているカフェの名前)が主催する、文化教養の向上や思考の刺激を目指す講座である。

周教授にはわたしも昨年、大きく揺れている「香港人」のアイデンティティに

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【ぶんぶくちゃいな】「香港独立」に揺さぶられるキャンパス

先日ふと気がついたのだが、昨年の今頃、香港は月初めに行われたばかりの立法会選挙で、2014年以降に出現した「民主自決派」と「香港自決派」と呼ばれる若い政治勢力から6人の候補者が当選したことでちょっとした興奮状態にあったんだった。

初当選した顔ぶれのうち、「民主自決派」に属する「香港衆志」主席の羅冠聡(ネイザン・ロー)さんは24歳で歴代最年少の立法議員となり、同じく初当選した朱凱迪(エディー・チュ

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