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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2016年8月の記事一覧

男とペット2 | 井上敏樹

男とペット2 | 井上敏樹

今朝のメルマガは平成仮面ライダーシリーズの脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』第20回です。今回のテーマは「男とペット 2」です。井上家の最初のペットになった、賢いイケメン犬「トナ」。しかし、そこにヒヨコの「ピヨ」というライバルが出現します。ピヨと敏樹先生の出会いとは……?

「平成仮面ライダー」シリーズなどで知られる脚本家・井上敏樹先生による、初のエッセイ集『男と遊び』、好評発売中です!

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ゲームとは楽しいものでなければならないのだろうか? | 井上明人

ゲームとは楽しいものでなければならないのだろうか? | 井上明人

今朝のメルマガは井上明人さんの『中心をもたない、現象としてのゲームについて』の第8回です。ゲームの本質とは人間の「快楽」の追求に過ぎないのか。娯楽性の追求を本義に掲げながら、そこに留まらない余剰を抱え込んでしまうゲームという表現。震災の跡地に痕跡を残す『Ingress』や『Pokemon GO』、FPSの虐殺表現の是非を巡る議論を踏まえながら、ゲームのあり方について考えます。

井上明人『中心をも

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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」8月22日放送書き起こし

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」8月22日放送書き起こし

大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします。

▲8/22の放送はアーカイブがございません。今夜のYouTube Live視聴はこちらから!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。そして松岡茉優さん、今夜も生放送お疲れ様でした! 今、

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中川大地『現代ゲーム全史――文明の遊戯史観から』序章【全文無料公開】

中川大地『現代ゲーム全史――文明の遊戯史観から』序章【全文無料公開】

今朝のメルマガは、8月24日に発売された中川大地さんの著書『現代ゲーム全史――文明の遊戯史観から』の序章を無料公開します。
第二次世界大戦後に登場した〈ゲーム〉という娯楽は、私たちの社会をどのように変えてきたのか。ロジェ・カイヨワの「遊び」の4分類による遊戯論や、見田宗介の戦後を3分割する時代区分を援用しながら、巨大なゲーム文化を総体的に論じるための手がかりを提示します。

本メルマガで連載してい

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『月刊少女野崎くん』に現れた深夜アニメ表現の現代的射程(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(4))【毎月第4木曜配信】

『月刊少女野崎くん』に現れた深夜アニメ表現の現代的射程(『石岡良治の現代アニメ史講義』10年代、深夜アニメ表現の広がり(4))【毎月第4木曜配信】

今朝のメルマガは『石岡良治の現代アニメ史講義』をお届けします。2010年代に入って「難民アニメ」を数多く手掛け、男性視聴者を中心に支持を拡大したスタジオ「動画工房」。今回は、動画工房アニメのなかでも例外的に男女双方からの支持を獲得し、最大のヒット作となった『月刊少女野崎くん』の現代性を考察します。

▼プロフィール
石岡良治(いしおか・よしはる)
1972年東京生まれ。批評家・表象文化論(芸術理論

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【対談】犬飼博士×中川大地『Pokemon GO』から考える近未来の社会――Nianticが設計するヒューマン・コンピュテーションの可能性

【対談】犬飼博士×中川大地『Pokemon GO』から考える近未来の社会――Nianticが設計するヒューマン・コンピュテーションの可能性

今日は、評論家/編集者の中川大地さんとeスポーツプロデューサーの犬飼博士さんの対談をお届けします。『Ingress』に深くコミットし、『ポケモン』の全作品をプレイし続けてきたという犬飼さんと、本メルマガで「現代ゲーム全史」を連載し、その書籍が本日発売になる中川大地さん。ゲームの文化・歴史に精通する二人が、『Pokemon GO』ブームと今後の可能性について語り合いました。

本メルマガで連載されて

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『トットてれび』――テレビドラマの死への祝福と哀しみを込めて――『あまちゃん』演出家が送るレクイエム(松谷創一郎×宇野常寛)

『トットてれび』――テレビドラマの死への祝福と哀しみを込めて――『あまちゃん』演出家が送るレクイエム(松谷創一郎×宇野常寛)

今朝のメルマガは、『トットてれび』をめぐる松谷創一郎さんと宇野常寛の対談をお届けします。黒柳徹子の半生と、名優・渥美清や森繁久彌、脚本家・向田邦子らとの物語を描き、ドラマファンから熱心な支持を集めた本作。そこに漂っていた「死の匂い」が表していたこと、そして、テレビドラマの終わりについて語り合いました。(初出:「サイゾー」2016年8月号(サイゾー))

(出典)

▼作品紹介
『トットてれび』

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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」8月15日放送書き起こし

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」8月15日放送書き起こし

大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします。

▲先週の放送はこちらからご覧いただけます!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。そして松岡茉優さん、今夜も生放送お疲れ様でした! なになに? 「宇野さんはUFO見ました?」なるほど、今

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【特別寄稿】門脇耕三「リオデジャネイロ・オリンピック 都市・建築の舞台裏」

【特別寄稿】門脇耕三「リオデジャネイロ・オリンピック 都市・建築の舞台裏」

今朝は建築学者の門脇耕三さんによる、リオデジャネイロ・オリンピックの都市と建設をテーマにした寄稿をお届けします。民間での再利用を前提とした競技施設が注目を集めていますが、実際に現地ではどのような建造物が建てられているのか。リオ五輪の建築的側面を、ブラジルの都市計画の歴史を踏まえながら解説していきます。

▼プロフィール

門脇耕三(かどわき・こうぞう)
1977 年生。建築学者・明治大学専任講師。

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『ショート・ターム』『マン・アップ 60億分の1のサイテーな恋のはじまり』☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

『ショート・ターム』『マン・アップ 60億分の1のサイテーな恋のはじまり』☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage

今朝のメルマガは、加藤るみさんの連載『加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage』第3回をお届けします。今回取り上げるのは、人の温かさに包まれるヒューマンドラマ『ショート・ターム』、るみさんが久しぶりに映画館で大笑いしたという『マン・アップ 60億分の1のサイテーな恋のはじまり』の2本です。

加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage
第3回『ショート・ターム』『マン・

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【インタビュー】稲見昌彦「ヒトと超人の境界面――身体拡張のアクチュアリティ」

【インタビュー】稲見昌彦「ヒトと超人の境界面――身体拡張のアクチュアリティ」

今朝は、東京大学先端科学技術研究センター教授の稲見昌彦さんのインタビューをお届けします。「身体拡張」や「超人スポーツ」で知られる稲見先生が、自身の関心領域についての議論を縦横無尽に展開。哲学的な領域を包括しつつある昨今の工学的知見を元に、テクノロジーによって拡大化・細分化される人間の「自己」あるいは「身体」の新たな定義について考えます。

▼プロフィール

稲見昌彦(いなみ・まさひこ)
1994年

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日本人はリオ五輪から何を学ぶべきか――『オリンピックと商業主義』著者・小川勝氏インタビュー

日本人はリオ五輪から何を学ぶべきか――『オリンピックと商業主義』著者・小川勝氏インタビュー

今朝は『オリンピックと商業主義』の著者であるスポーツジャーナリスト・小川勝さんのインタビューをお届けします。
新国立競技場問題をはじめ、さまざまな問題を抱えながらも、4年後に迫っている東京オリンピック。政治とカネとノスタルジーが複雑に絡みあったこの状況を解きほぐす鍵は、本来のオリンピックの理念に立ち返ることだと語ります。現在開催中のリオ五輪を参照しながら、日本人は「2020年」にどう向き合うべきか

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月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」8月8日放送書き起こし

月曜ナビゲーター・宇野常寛 J-WAVE「THE HANGOUT」8月8日放送書き起こし

大好評放送中! 宇野常寛がナビゲーターをつとめるJ-WAVE「THE HANGOUT」月曜日。前週分のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします。

▲先週の放送はこちらからご覧いただけます!

■オープニングトーク

宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。そして松岡茉優さん、生放送、本当にお疲れ様でした! 松岡さん、『シン・ゴジラ』観ました? まだ観てないで

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いま野球界の構造はどうなっているのか? 選手育成過程と、今夏の「女子マネージャーと硬式球」問題(「文化系のための野球入門――ギークカルチャーとしての平成野球史」vol.3)

いま野球界の構造はどうなっているのか? 選手育成過程と、今夏の「女子マネージャーと硬式球」問題(「文化系のための野球入門――ギークカルチャーとしての平成野球史」vol.3)

2016年は清原元選手の逮捕、巨人選手の野球賭博問題、プロ球団の試合前後の金銭授受など、野球界で様々な問題が噴出しました。またアマチュア野球においては、この夏も女子マネージャーの高校野球への参加をめぐって「炎上事件」が起きています。本記事では、野球界が抱える構造的な問題を、より俯瞰的な視点から解説します。

▼執筆者プロフィール
中野慧(なかの・けい):1986年生、PLANETS編集部。文化、政

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