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カナダで「きよしこの夜」をソロで日本語で歌ったよ🎄

🎄Merry Christmas! 

日本は25日のクリスマスが終わるとサッサと年越し、
新年の準備に忙しいと思いますが、

カナダでは1月6日ごろまで
クリスマスの飾りつけのままでOKです。

慌てて新年の準備をしなくてもいいし、
やはり12月は年末まで忙しい気分なので
ここ数年は日本のお正月っぽいことはしていません。

クリスマスあたりから新年1日までクリスマス休暇で
実質2日から通常通りに仕事が始まる人も多いので
新年早々、普通の日です。

教会のミサできよしこの夜を歌った

さて今年の教会のクリスマスイブ・ミサでは、
タイトルにも書いたようにソロで日本語で
「きよしこの夜」を歌いました。

私が特別歌が上手いからソロで歌った、

というわけでは当然なく、
日本人が私しかいないからソロで歌った、
っていうことなんですが。

クリスマスイブのミサは夕方4時と夜10時にあり、
今回は両方で歌わせてもらいました。

ちなみにクリスマスはChristーMas
クリストのマス(キリストの降誕を祝うミサ)の意味で、
ちなみにクリスマスイブのイブの意味は前夜祭ではなく、
日没以降-翌日の夜明けを現わすらしく、
クリスマスは24日の日没から始まるのです。

 ※日本語では教会の礼拝をミサと呼びますが、
  英語ではマス(Mass) と発音します。

「きよしこの夜」って簡単そうに見えて
歌ってみると意外に音域が広く難しい曲です。

一番高いサビの音がE(ミ)でしかもジャンプします。

礼拝に来ている人が200人以上もいるし、
マイクを使うと私の声の震えも目立つし、
高い音が思うように出なかったり、
かすれることもあったり、
緊張するとより不安定になります。

でもここは教会のミサ。

上手く歌おうとすることよりも
下手でも一所懸命歌おうとする姿勢が
歌で伝わってくるものなので、それでいいんです。

と私は思ってる。

いろいろな国の「Silent Night」(きよしこの夜)」

クリスマスイブミサでは、いろいろな讃美歌を歌いますが、
その中でも「Silent Night」はいろいろな言語で歌われます。

今回も2回のミサの中で、
英語、フランス語、タガログ語、スペイン語、ウクライナ語、
ベトナム語、中国語、日本語、そしてドイツ語で歌われました。

こうしていろんな国の「サイレント・ナイト」を聴くと
いかにこの曲が世界中で愛されているのがよくわかります。

そして普段聴くことのない言語で歌われる「サイレント・ナイト」
に同様に温かいものを感じるのです。

ちなみに『きよしこの夜』は、300以上の言語に翻訳され、
世界中の人々に歌われています。
そして平和と団結を象徴するとして2011年に
オーストラリアユネスコの無形文化遺産に
登録されているんですよ。 

それだけ世界的に認知度の高い愛され曲なのです。

  参考)ユネスコの無形文化遺産『きよしこの夜』

「Silent Night」の願いと祈り

「Silent Night」は

小さな町の若い聖職者が書いた詩に
田舎町の音楽教師が作曲したという
無名の2人が作った、最も有名なクリスマスソングです。

そしてのその小さな町は
オーストリアのオーベルンドルフ。

この町は川を挟んで2つの橋でドイツと繋がっていて、
現在は橋の真ん中がオーストラリアとドイツの国境になっています。

ですが、このオーストラリアの村とドイツの町は、
もともとは一つの町だったのです。

オーベンドルフで「Silent Night」が
初演された1818年12月24日の当時は
この地域が戦争によって占領、分断された時期だったのです。

なのでこの「きよしこの夜」は当時に赴任してきた
聖職者モーアの安らで平和な夜を願う祈りの歌で
あるとも言われているのです。

イエスキリストが生まれた喜びと希望、
尊さを表す歌だけではなかったんですね。

歌の背景を知るとしみじみとその祈りの気持ちが伝わってきます。

   参考)引き裂かれた国境の町、「きよしこの夜」生誕の地を訪ねて

「Silent Night 」と第一次世界大戦

きよしこの夜(Silent Night)のクリスマス休戦の話も有名です。

第一次世界大戦の1914年冬、
ドイツ軍、フランス軍、イギリス軍の戦いは予想以上に
文字通り泥沼化した塹壕戦でした。

12月24日の夜、ドイツ軍の塹壕から「きよしこの夜」が聞こえてきました。
歌ったのはドイツ軍の慰問に訪れていたテノール歌手のキルヒホフ。

その歌声を聞いてかつてパリのオペラ座でアリアを聞いたことがある
フランス軍将校がドイツ軍に拍手を送りました。

敵方の拍手を聞いたキルヒホフが
思わず塹壕から出てきて敵へ向かって歩き出します。

それをきっかけに
敵味方関係なく銃を置いて塹壕から出てきて、
チョコレートやウィスキーを交換しあい、
しばしのクリスマスを共に祝ったのです。
これはクリスマス休戦の実話です。

こんな風にまさにきよしこの夜は
安らぎと平和を祈り、美しい幸福な夜に感謝する象徴でもあるのです。

  参考)「きよしこの夜」と第一次大戦のクリスマス休戦


「きよしこの夜」を歌い終えて

クリスマスイブのミサは2回。

4時の部は子どもたちの明るい歌声も賑やかに
楽しい雰囲気が盛り上がりますが、
夜10時の部は夜の静けさの中、厳かな雰囲気のミサとなります。

特に私たちのクワイヤーの中でも
歌の上手いメンバー男性3人、女性4人による
クラシカルな曲はとても美しかったです。

私はこのメンバーで歌ってはいませんが、
グレゴリオ聖歌の部のグループには入って
今回はこんな感じの歌も歌いましたよ。

実際に歌うとそうでもないんですが、
なかなか馴染めないタイプの歌ですよね。


私のきよしこの夜は、緊張していっぱいいっぱいで
一体どんな感じで歌えてたのか全くわかりません。

ただ、4時よりも10時の方がやはり落着いて歌えました。

後から他のメンバーから「Sweet!」とか「Lovely!」
という類の誉め言葉をもらいました。


「一所懸命でよかったよ」組だったと思いますが、
褒めて喜んでもらえて嬉しいです。

とにかく無事にクリスマスイブミサも終わりました。
翌日はクリスマスミサ25日でしたが、
私はアルバイトが入ったので仕事モード。

クリスマスの気分は1ミリもありませんでした。

でも教会のおかげでクリスチャンでもない私が、
今年もクリスマス気分を幸せ気分で
味わえたことにとても感謝しています。

ミサが終わってちょっと休憩


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