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Legame合同合宿リレー小説
壱 体が痛い。正確には、固い床に接している背中が、悲鳴を上げているのだろう。
「ここは・・・いったい」
動こうという意思を全くもって汲み取ろうとしない四肢に、ムチを打つように、体を起こす。あたりを見回すと、畳16畳程度の空間が広がっている。めいっぱい開かれた。カーテンの向こうには、薄気味の悪い霧が広がっており、幾重にも屈折した、頼りのないひかり部屋中に送り込んでくる。
そんな部屋中では、ジメジメ
かわず、令和時代のラノベを読む。 ~Vエン感想~
※これはライトノベル「Vtuberのエンディング、買い取ります」の感想文です。
一部ネタバレがあるので未読の方はお気を付けください。
僕は小学6年生の頃、4つ上の兄にお勧めされてライトノベルを読み始めた人間だ(唐突な自分語り)。
時雨沢恵一の「キノの旅」第1巻を学校の道具箱に入れ、毎朝の読書の時間に読んでいた。当時はまだまだ子供で活字にも馴染みがなく、文字を追う事も一苦労だった。だがライト