血圧が高い方をどう対応?
昨日は新年の仕事始めでした。
早速、血圧が基準値に対して高めの値を示す方が来館されて。
施設利用前の血圧が通常よりも高く、利用前の安全基準を上回る血圧でした。
こう言う場合、どのように対応するでしょうか。
「今日は血圧がいつもよりも高めの値が出ているのようなのですが・・・」
大事なのはこの後です。
「測定した血圧が安全基準を満たしていないのでお帰り下さい!」として安全のためにピシャリとするのか。
そもそも「高血圧の方はご利用をお控えください」なのか。
無防備に「どうぞどうぞ、自己責任でご自由に」なのか。
どれが正解というわけではなく、それぞれの施設の実情や考え方、対応方法によって違いがあっていいと思っています。
私達の施設ではこんな風に対応しています。
まず、利用者さんは出来るだけ安静にして仰臥位を確保します。
仰臥位で5分程度安静にして、その時に呼吸を深くゆっくりと、吐くことを意識してもらいます。
あまりあれこれ考えず、ぼーっとしていただく。
その後血圧を測定してもらいます。
※場合によってはスタッフが測定します。
全自動の血圧計で構いません。というか全自動の血圧計が良いです。
測定した結果を記録していただきます。
血圧があらかじめ決めてある安全基準以下の場合、施設利用へ。
安全基準以上の場合には、体調確認などのヒアリングを進めます。
日常生活でのこと、ストレス、食生活などの話を聞き、生活リズムや習慣の乱れが無いか、暴飲暴食などをしていないか、などを確認していきます。
状況により、施設利用(運動)をお休みすることを促します。
同時に外来受診を勧めます。
安静にしていて血圧が通常よりも高い値を示すということは、何かそこに原因があるはずですが、その追及や断定は私達には出来ません。
医療行為に当たるからです。
ですのでそれは医師にきちんとお任せして、私達はその結果を後日伺うことにします。
「折角来たのだから」と多くの方が仰るのですが、血圧と運動の関係や、血圧に関することを少しお話しすると、多くの方は納得してくださいます。
あくまでも主観であり断定は出来ませんが、血圧が高値を示す方は神経が細やかな方が多いような気がします。
スイッチをオフに出来ない感じです。いつもオン。
たまには息抜きやリラックス、大声で笑うことも大事ですが、最近どうですか?と聞くと、そういうことをしていないという方が多い印象です。
正確な数や統計を取っていないので根拠を示すことが出来ませんが。
新入職や経験の浅いスタッフには、こういう経験を一緒にしていくことが大切だと思っています。
ルールや基準を示してそれを運用することはとても大切です。
一方で、厳格過ぎると相手のことを知るための手がかりすらも放棄してしまう可能性があり、対応の中で良いところで着地するための働きかけは欠かせません。
血圧測定をきっかけに、利用者さんとの関係性を深めるヒントになればと思います。
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