#155 セコイアと他のVCの一番の違いは？

先週、ウォール・ストリート・ジャーナルに弊社のGREE LP Fundのインタビュー記事が掲載されました。その後、アメリカの著名なVCを含め、本当に多くのVCから直接的・間接的にご連絡をいただき、GREE LP Fundに興味を持ってくださる方がさらに増えたことを実感しています。やはり「正しく、広く知られること」はVC業界でも重要であり、企業と同じようにきちんとしたブランディング・マーケッティング戦略を立てる必要があると感じました。

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「単純接触効果」は社会心理学的効果で、接触するたびに親近性が高まるという原理です。この効果は様々な分野で証明されています。例えば、対人関係の魅力に関する研究では、人々はある人を頻繁に見るほど、その人をより好意的に感じることが明らかになっています。

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これは、LPやスタートアップの創業者として一緒に働く「VC」を選ぶときにも同様に適用されます。特にアメリカには本当に多くのVCがいます。そして、一見すると、彼らはすべて同じように見えます。ビジネスモデルも同じで、提供するものも似ています。豊富なメディアコンテンツ、創業者ファーストマインドなどなど。そのため、通常はそれぞれVCの違いを理解し、適切なVCを見つけるには時間がかかることがほとんどです。その結果、私たちは無意識のうちに有名なVCを好む傾向があります。過去に何度も聞いたことがあったり、見たことがあるVCを好む傾向ができるのです。

セコイアとあまり知られていない他のVCの違いについてきちんと話せる人はどれくらいいるでしょうか？セコイアは聞いたことがあるが、他のところは聞いたことがないということ以外、その違いを説明できる人は少ないと思います。実は、VCがどれだけよく知られているかと資金調達額には相関関係があります。知名度が高いほど、VCたちはより多くの資金を調達する傾向があるのです。

有名なVCが良くないと言っているわけではありません。実際、ほとんどの有名なVCは素晴らしいです。私たちのポートフォリオファンドの一つであるNFXも、非常に役立つ多くのコンテンツ及びスタートアップのためのソフトウェアを提供することで、短期間で米国のVC業界で非常に有名になりました。私は彼らが成功したVCとして今後さらに良い評判を築くと信じています。

しかし問題は、有名だけどあまり良くないVCも中にはあるということです。彼らは有名で聞いたことがあるという理由で創業者やLPにアピールすることができます。逆に、あまり知られていないが本当に良いVCもあります。創業者やLPの立場では、十分なデューデリジェンスを通じて広く知られているが良くないVCを除外し、そこまで知られていないが良いVCを選択することが重要です。もちろん、よく知られている良いVCは言うまでもありません。

イーマジング・ファンド(Emerging Funds、新興ファンド)や小規模ファンドがこれに対する素晴らしい答えになることができます。比較的あまり知られてないけど、LPと創業者の両方に良い価値を提供する場合が多いからです。銀座や渋谷といった繁華街にあるわけでもなくて、あまり知られてないけど、本当に美味しくてコストパフォーマンスの私だけが知っている良いレストランやバーを見つけるようなものです。そのような隠れ屋を見つけるのはいつも楽しいことです。

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References:
・Mere-exposure effect - https://en.wikipedia.org/wiki/Mere-exposure_effect