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#138 少し低いリターン&リスクの投資機会

今週は結婚式への参加のために韓国から来た両親と親戚全員でシアトルに来ました。途中の飛行機の中からワシントン州のマウンティン・レーニアが見えたのですが、4,392mの高さを持つアメリカで17番目に高い山です。ほぼ10年前にヒマラヤ山脈の体験登山で3泊4日かけてPoon Hillというところに行ったこともあるし、新婚旅行をキリマンジャロに行こうかと思うほど登山に少しは興味があるので、いつかはマウンティン・レーニアのような山にも登ってみたいです!


私の記事いつも話すことですが、いわゆるVCファンドは、Facebook、Google、Uber、OpenAIなどのような「ベンチャー」的なチャンスに投資しなければなりません。これらの会社はすべてクレイージーなアイデア、言い換えれば非常に高いリスクを伴うアイデアで始まりました。しかし、そのリターンは莫大です。これらのプラットフォームは私たちの生活のあらゆる面を変化させ、莫大な富を創出するプラットフォームになりました。

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最近では、これらの成功事例を見て、さらに多くの人々がユニコーンを夢見てスタートアップを始めます。ここ数年、ユニコーンがたくさん生まれ、その価値が過大評価されたという指摘でユニコーンというタイトルの価値が下がりましたが、それでもユニコーンは非常に達成しにくい高い目標です。ユニコーンになれなかったとしても、スタートアップの商品あるいはその会社のチームメンバーに価値があれば、M&Aの道を選択する場合も多いです。このようなスタートアップの創業者たちは依然として莫大な富を手に入れることができます。

実はニュースではマイクロソフトのブリザード社のM&Aのような非常に大きなメガディールばかりが取り上げられますが、実際に取引件数だけを見ると、M&A取引のほとんどはユニコーンタイトルを持つために必要な10億ドルより小さい中小型のM&Aです。

最近では、このような「中小型M&A」の領域を集中的に攻略するVCたちがいます。彼らは素晴らしいアイデアでユニコーンになり、IPOも目指すような大きなポテンシャルを持つスタートアップを追いかける代わりに、収益のポテンシャルは少し低いですが、それだけリスクプロファイルも低いスタートアップに投資します。彼らが狙うスタートアップは、Web3.0やAIのようなヒューチャーリスティックな分野ではなく、小売業や消費財のような少し身近な業界で確かなキャッシュフローモデルを持つスタートアップの場合が多いです。

私は少し前まではこのモデルに対して懐疑的でしたが、今は中小型M&A市場が特に活性化している特定の業界があり、またその分野に対する専門性と魅力的な投資機会を発掘できるVCであれば、十分に成功する可能性があると思います。

一般的に、VCが投資したスタートアップのうち、大きく成功できるのはせいぜい10%です。つまり、例えば100ドルの投資収益を得るためには、総エグジット価値は1,000ドルでなければなりません。しかし、もし50%のスタートアップが中間レベルに成功できれば、総エグジット価値は1/5に過ぎない200ドルでも同じ100ドルの投資収益を得ることができます。

したがって、あるVCが10件中1件で1,000ドルを稼ぐことができる案件を見つけることができれば、彼らはいわゆるVCの道を歩むべきです。しかし、もし10件中5件で200ドルを稼ぐことができる案件を見つけることができれば、比較的低リターンの低リスクの投資機会を狙う投資戦略がより効果的です。上記のように、理論的には結果は同じです。

これらは100%伝統的なVCでもなく、かといって100%伝統的なPEでもありません。これらはそれらの間に位置しています。したがって、VCとPEとは別の専門性と投資戦略が必要です。一部のVCはこのような戦略を追求しながら、一般的なVCであると話しますが、これは間違っていると思います。しかし、最初からこのような「ビットウィン」戦略を徹底的に研究して実行すれば、十分に魅力的な投資戦略になる可能性があります。

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