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ベトナムで役に立つ「人事」を考えるための勉強note

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私自身がベトナムで人事労務の支援業を行う立場として、人事や労務についての日々の学びや記事への感想などをここに記録して、成長に繋げたいな、という思いで作っているスペースです。
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#人事評価

【事務職まで無理して業績目標設定しなくてもいいですよ、という話】

【事務職まで無理して業績目標設定しなくてもいいですよ、という話】

【事務職まで無理して業績目標設定しなくてもいいですよ、という話】

ベトナム人事労務コンサルティングのアジアゲートベトナム代表の豊田英司です

先日、商工会の工業部会で「人事評価制度の基本」というお話をさせていただきました時、

「事務職(経理や人事総務)の業績目標(=MBO)設定が難しい」

という質問をいただきました。

これは人事評価制度に関わる最大の「あるある質問」の1つと言っていいと思い

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【結局、人事評価の基本の基本は「”成果とプロセス”を”質・量・期間”で分析する」こと】だと思う、というお話

【結局、人事評価の基本の基本は「”成果とプロセス”を”質・量・期間”で分析する」こと】だと思う、というお話

【結局、人事評価の基本の基本は「”成果とプロセス”を”質・量・期間”で分析する」こと】

ベトナム人事労務コンサルティングのアジアゲートベトナム代表の豊田英司です

ベトナムでは毎年1月から給与改定を行う会社が大半なのはご存知の通りです。

が、実際にそれが給与として支給されるのは2月初旬の給与支払日、ということで、1月のこの時期が「ラストチャンス」という感じになります。

そして、毎年、この時期

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【人事評価は相対?絶対?】

【人事評価は相対?絶対?】

【人事評価は相対?絶対?】

ベトナム人事労務コンサルティングのアジアゲートベトナム代表の豊田英司です

そろそろ年末ですので人事評価に関するご相談が増えてきました。

その中でも多いのが「人事評価は相対評価、絶対評価、どちらですべきでしょうか?」というご質問です。

ざっくり言えば、相対評価とは10人いれば、最初からAは何人、Bは何人、と決まっている評価方法。

逆に絶対評価は「ある基準」を越え

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【人事評価で”全員に差をつける”ことは本当に意味がある?】

【人事評価で”全員に差をつける”ことは本当に意味がある?】

【人事評価で”全員に差をつける”ことは本当に意味がある?】
ベトナム人事労務コンサルティングのアジアゲートベトナム代表の豊田英司です今日は人事評価についてのシンプルな問いかけです。

今、多くの会社では、従業員全員に何らかの評価グレード(AとかBとか)をつけていると思います。

「それは何のため?」と聞くと、大半の方は反射的に「そりゃ、頑張った人は評価してあげないとダメでしょ」とか「サボってる人が

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半年1回の人事考課で本当にいいのか?

半年1回の人事考課で本当にいいのか?

ベトナムで人事制度を作成するという時に、いきなり、何もないところから日本本社同様のフルスペックの人事制度を導入しようとする会社様がありますが、やっぱり10名と1000名の組織では必要な人事制度は変わってきます。

そして「ビジネスの発展段階」でも求められる制度が違ってきます。

例えば、日本では「6ヶ月に1回」、人事考課をする、という会社が多い思います。

すでにビジネス内容も売り上げなども安定期

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第87回:  【ベトナムで人事評価基準を作成する際の2つのポイント】

第87回:  【ベトナムで人事評価基準を作成する際の2つのポイント】

みんなで考える「ベトナム人事マネジメント」

ASIA GATE VIETNAM

 【人事評価基準を作成する際、押さえるべき2つのポイント】

ベトナム人事労務コンサルティングのアジアゲートベトナム代表の豊田英司です。

本日の内容は少し長いですので(とはいっても5分くらいと思いますが)、最初に要約を書いておきます。

これを読んで、ご興味ある方は本文をお読みください。



(本文)

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【ベトナムで「賃金テーブル」を検討する場合の主な論点リスト】

【ベトナムで「賃金テーブル」を検討する場合の主な論点リスト】

ベトナム人事労務コンサルティングのアジアゲートベトナム代表の豊田英司です。

人事労務のご相談の中で「賃金テーブルを作らないといけないんですけど、なかなか作れなくて、、、」というお話が非常に多いです。

どうして、なかなか作れないか?の理由で最も多いのが、「賃金テーブル」と言われた時にベトナム人と日本人で思い描く「賃金テーブル」が全然違う、という事情がございます。

もっといえば、ベトナム企業でき

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【“ネガティブな評価”は小出しで】

【“ネガティブな評価”は小出しで】

ベトナム人事労務コンサルティングのアジアゲートベトナム代表の豊田英司です。

異文化コミュニケーション論で有名なエリンメイヤーの著書によると、日本人は世界有数の「ネガティヴな評価を直接的に伝えるのが苦手な国民」だそうです。

「まぁ、そうだろうな」

という方が多いと思います。

ベトナムについては記載がなかったですが、まぁ、ベトナムも世界の中ではおそらく割と

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新卒1年目の人事評価と処遇反映は慎重に

新卒1年目の人事評価と処遇反映は慎重に

・新卒時の1年間の結果は、外部環境に左右されるので、あまり大きな処遇差につなげると不満の元となる恐れがある

・「人事評価をする」事と「処遇に反映する」事を切り分けて考えることも大事。必ずしも評価したから処遇反映しないといけない訳ではない、と心得る。

非常に常識的な地に足のついた回答ですね。

この場合、新卒社員の好結果者には昇給や昇格のように今後にも影響与えるものではなく、賞与や、お祝い金、社

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