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jellycarlo

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#旅する日本語展

Night Bird Flying

Night Bird Flying

2億の詐欺事件でジミヘン君達は執行猶予の判決が下っていた.
「なにもしてないよ」
よく,ジミヘン君が言ってた言葉だった.

「Jelly君,元気してんの?」
ジミヘン君は笑っていた.
「大丈夫だったんですか?」
「まぁ,大変よねぇ〜,これからさ.それよりJelly君最近なにしてんの?」
「なにもしてませんよ」
「あははは」
ジミヘン君はホントにあはははと笑う.
「あのさ,ちょっと家具運ぶの手伝って

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$20 FINE

$20 FINE

「スコアは?」
「えー,8」
「8ですね…」

ゴルフは紳士のスポーツだ.
数字を誤魔化すことなどは紳士たるものできないことだとおもってた.
そのオトコは明らかに,その数字を真摯な顔をして間違えていた.

間違えていた…?
そこは今でもわからない,誤魔化していたのかもしれない.
ただ,明らかに数ラウンドのスコアは間違えていたし,誤魔化していた.

ジミヘン君と初めて会ったのは,友達に紹介された店で

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BLUE HEARTS

BLUE HEARTS

「あのなぁ,Jelly,勝負ていうのはな,自分が負けを認めたら負ける…ってことは,負けを認めてなかったら,勝ちはなくても負けではない.わかる?」

キツネの目をしたマイキー君が風呂上がりに言った.背中には毘沙門天の刺青があった.

この毘沙門天はこの世界で1番美しいのかもしれない…

5月だった.
数人のオトコ達の中から突然声をかけられた,
「久しぶりだなJelly!」
誰が声をかけてきたか探した

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ROLLING WEED

ROLLING WEED

いい天気だった.
「ねぇ,Bobでも聴いて軽く海までドライブしようよ」
ルパンとは,いつの日からか電話するようになっていた…
幼い時から違った感じのヤツだった,カールアイパーが流行っている時に,1人だけルパンのようにもみあげを伸ばして坊主だった.

久しく会ってなかったが,街でぶらぶらしていると声をかけられた.
「jellyくんじゃない?」
「おおっ,ルパンやんか!ちょっといい感じになってない?」

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GOD DONES NOT PLAY DICE

GOD DONES NOT PLAY DICE

汗ばむ手のひらには…
希望と絶望,歓喜と悲哀,光と影,勝利と敗北…

BET or DIE

美しい緑の羅紗の上に積まれたチップと菱形の模様のトランプカード

いつだっただろうか?
気がつけばオレはそんな場所に座っていた.
なけなしの金だった,当時のオンナから借りたカネだった.気がつけばチップは300万ほどに膨れあがっていた.

緑の羅紗の上に10000$のチップを置く
今までのことを反芻する…

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2年ほど経った…

2年ほど経った…

はじまりはなんだったんだろうか?
よく回想することがある…

コトの発端はダイヤのキングとハートの9だったのかもしれないし,そのカードのコトではないかもしれない.いろいろな記憶を辿ってみても,思考は分散されて結果的に今という瞬間に回帰する.

生き方とか,そういうものを誇れるような人間ではないコトは理解している.

ドブネズミみたいに美しくなりたい.
写真には映らない美しさがあるから…

ブルーハ

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