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2020年6月の記事一覧

「花のあとさき~ムツばあさんの歩いた道」山の手入れをし続ける暮らし 自分と里山はひとつの生命体

「花のあとさき~ムツばあさんの歩いた道」山の手入れをし続ける暮らし 自分と里山はひとつの生命体

「花のあとさき~ムツばあさんの歩いた道」

NHKが18年に渡って記録したドキュメンタリー映画を見て、感想を書かずにいられなくなりました。

埼玉県秩父市吉田太田部楢尾。

住む人のいなくなる集落に花を植え続けた夫婦がいました。

継ぐ人のいない畑や山が荒れて行く。
せめて花を咲かせたら、耕す人は途絶えても、人が見に来てくれる。
ムツさん夫婦が植えた花や木は1万本。
今年の春も色とりどりに咲き誇り

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農業は食料生産しながら、国土を守っています。牛やヤギの生態を考慮せず、巨大な壁をのつくることは、国土保全機能の巨大な損失。(家畜伝染病予防法の規則改正のなにが問題かを考えます)

きのうの日本農業新聞の一面に(6月6日付)
家畜伝染病予防法の基準改正を受けて、家畜の放牧の制限が、大きく
取り上げらました。

農水省検討 放牧に畜舎設置義務 
伝染病予防へ 乏しい根拠、負担増懸念

中部地方で2年前、野生イノシシを介して発生した「豚熱」。
(前は「豚コレラ(CSF)」と呼ばれていましたが、国内での名称を今年2月「豚熱」へ変更)
この豚熱の感染拡大の影響が非常に大きく、その予

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「高くて硬い壁と、壁にぶつかって割れる卵があるとき、私は常に卵の側に立つ」 もしそうでない作家がいたら、 その仕事にどんな価値があるのでしょう。

このところちょっと考えることがあって、この言葉を思い浮かべていた。

「Living well is the best revenge.」

「優雅な生活が最高の復讐である」という、アメリカの作家トムキンズ,カルヴィンの本のタイトルですが、
昔、村家春樹さんのエッセイでこれを知り、ひそかに座右の銘にしています。

「Living well is the best revenge.」

何度噛み締め

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ウィズコロナとは 農業こそ多様な命との共生=里山(SATOYAMA)活用を

ウィズコロナとは 農業こそ多様な命との共生=里山(SATOYAMA)活用を

「家畜伝染病予防法」の施行規則が改正されます。
放牧やヤギ・ヒツジ関係者から不安の声があります。
畜舎のない放牧は続けられなくなるのでしょうか。

「我々は否応なくウイルスとともに生きていくことを認識しなければならない」。
東京都の小池百合子知事は「ウィズコロナ宣言」を出しました。

菌との共生は、本来、農業、畜産が最も得意とする分野です。
人命に関わるウィルスでさえ、ウィズコロナ宣言という共生を

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